博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

南極大陸に新型コロナウイルスが

2020年12月28日 | 時事

 NHKの報道によりますと、南極大陸にある南米チリのベルナルドオヒギンス基地に滞在していた36人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。ロイター通信は、軍関係者の話として、感染が確認されたのは軍関係者26人と、基地のメンテナンスを担当していた民間人10人だと伝えていて、重症者はおらず、すでに全員が基地から離れた場所で隔離されているということです。南極大陸で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは今回が初めてで、これで世界のすべての大陸に感染が広がったことになります。

同記事のソースです。⇒ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201223/k10012780061000.html

 コロナ禍が始まって以来、作家小松左京さん(1931年ー2011年)のSF『復活の日』(1964年 上の写真です)が思い出されることが多く、ネットなどでもよく作品が引用されることが多い印象があります。同作品はイギリスで細菌兵器として開発された致死性のウイルスが環境に漏洩し、全人類のほとんどが死滅してしまうというストーリーでした。ある年の春先にチベット風邪と名付けられた「インフルエンザ」の流行の陰に隠れてウイルスが蔓延し、専門家が気付いた時には手遅れになっていました。初期の兆候に中国の農村で鶏やアヒルなどの家禽の大量死の場面があり、2005年の鳥インフルエンザウイルスの流行の際にも同作品が頭をよぎりました。同作品では人類のほとんどが死滅した後に、厳冬期で外界から隔離されていた南極大陸に駐在する世界各国の1万人足らずの越冬隊員らが生き残るこになっていましたが、現実のコロナ禍では、その最後の聖域にもウイルスは侵入してしまったことになります。


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