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博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

遠い昔に住んだ町3

2006年05月11日 | 思い出
 そこは不思議な場所でした。住民がよく分からないのです。一応挨拶にとは思ったのですが、いつ行っても誰もいないのでそのうちあきらめました。その頃少し落ち込んでいて挨拶なんてわずらわしかったので、幸いでした。
 でも誰かしら住んではいるらしいのです。例えば若い女性向けのファッション雑誌が廊下に古雑誌として梱包されて積んでありました。若い女性が住んでいるのだろうか?結局、よく分からないままでした。社会人1年生で仕事が忙しく、部屋には寝に帰るだけでしたし。土日は洗濯物を持って実家に帰っていましたし。
 ある日、中年の夫婦が引越してきました。その家財道具がすごい量なのです。大きな箪笥、大型の姿見付化粧台、大型冷凍冷蔵庫。そんな代物達が廊下に入りきらないで、横丁にまで溢れているのです。でも4畳半の部屋なんですよ!これだけの荷物が一体どこに入るというのか?大体何だってこんな貸間に引越してきたのか?借金で夜逃げでもしてきたのだろうか、などと恐ろしく不謹慎な想像をしました。でも2~3日すると部屋の外にはみ出ていた家財道具は無くなりました。無理やり部屋に入れたのか?それともあきらめて古道具屋にでも売ったのか?謎でした。(続く)

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