テレビと新聞から
主語:昨日の朝のテレビニュースで,広島市にある原爆死没者慰霊碑の碑文,「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」の主語が誰であるかの論争があったことが紹介されていた。
この碑文は,自身も被ばく者であり,広島大学教授の雑賀忠義さんが撰文・揮毫したものであるそうだ。
わたしは不明にして,そんな論争のあったことは知らなかったので,あらためてWikipediaで調べてみた。以下はその記述による。
主語論争は,1952年の建立以来繰り返されたもので,特に,極東軍事裁判の判事でインドの法学者パール氏が,「原爆を落としたアメリカ人の手が清められていないのに,日本人が日本人に謝罪している」と碑文を非難したところから大きな話題となった。この見解には雑賀教授が,細事にこだわってその意を理解しない人は霊前に立つ資格なしと抗議文を送り,時の広島市長は,「原爆慰霊碑文の『過ち』とは戦争という人類の破滅と文明の破壊を意味している」と述べている。
現在は,慰霊碑を管理する広島市の公式見解で,主語は「人類」ということで落ち着いている。
わたしはこの公式見解に賛成である。さらに付け加えるならば,原爆などというとてつもない殺戮兵器を作り出した科学技術のあり方を許しているのは人類全体の過ちであり,現在もその過ちが繰り返されつつあることを,深刻に反省すべきであると思う。
なお,友人のブログに,8月21日19時30分から放送予定の『クローズアップ現代 今核兵器が使われたら』の予告が載せられていた。予告文は次の通り。
「もしも今、核兵器が使われたらどうなるのか?長崎大学を中心とする国際プロジェクトが北東アジアでは初めて詳細にシミュレーションした。十分起こりうる30のシナリオがまとめられ、5つについては何人亡くなるのか推定。明らかになったのは従来の想定をはるかに上回る甚大な被害と、日本も攻撃の標的にされるリスクだ。核兵器が使われる懸念が高まる今、研究者が導き出した破滅的な結果とは?そして避けるには何が必要か考える。」
録画してゆっくり観るつもりだ。
2006年広島市平和記念公園にて撮影
共生:今朝のテレビニュースで,東京都新宿区の柏木小学校の屋上で,約1000㎡の畑が作られている話題が紹介されていた。校長先生が指導しているようだが,なかなかの出来栄えで,地元の住民に1個100円で販売しているのも微笑ましい。
校長先生によれば,うまくいかなかったときにどうすればいいか考えるのも課題としているという。
テレビで紹介されたのは,赤いトマトの果実に白い斑点ができていて,虫が吸引した跡だという。虫が嫌う植物を一緒に植えたが,やっぱり白い斑点がついた。そこでどうするか。
校長先生が「農薬を撒く」といったら,一人の生徒がおずおずと手をあげた。次に,「虫にもトマトを分けてあげてもいい」といったら,大多数の生徒が賛成した。
校長先生。あなたの教育効果は十二分に上がっていますよ。
虫におすそ分け
ヘアドネーション:今日の朝日新聞の『ひととき』欄に,「孫の髪の毛」と題する。春日井市の辻本忍さんからの投書が載っていた。
遊びに来たお孫さんの髪の毛が長いのが気になってたずねたところ,抗がん剤などの治療で頭髪の悩みを抱える18歳以下の子どもたちのウイッグを作る活動をしている団体に髪の毛を寄付するために伸ばしていて,既定の31㎝にあと1㎝足りないという。
髪を伸ばし始めたきっかけは,がんの妹を持つ少年が,妹のような子供たちのためにと髪の毛を寄付したことを知り感銘を受けたからだという,
お孫さんはめでたく規定の長さまで髪を伸ばし,ヘアドネーションに賛同する美容院で髪を切り,10束の髪を自分の小遣いで郵送した。
わたしは,髪の毛が商品となることは知っていたが,こういう活動は初めて知った。
読んで,心が温まった。
ベスト4だぜ土浦日大
甲子園準々決勝,土浦日大高校は下馬評では負けていた八戸学院光星に,9対2で快勝,準決勝に駒を進めた。一試合ごとに強くなっている。その勢いで決勝まで突っ走れ。
STOP WAR!