羽花山人日記

徒然なるままに

断捨離

2021-05-21 17:15:55 | 日記

車のあるうちにと,借りているトランクルームの整理をした。松本の家屋敷を整理したときに,役に立ちそうなものを運んできて,狭いマンションには収まらないものを入れておいた。

アンティークで価値のありそうななものは,数回にわたって泥棒に入られ,最終的には古道具屋さんに家探ししてもっていってもらったので,農具,多少の家具,仕事を辞めた時に土蔵に放り込んだ資料や書籍くらいのものである。折に触れ,使えるものはその場所へ,不要と考えたものは始末してきた。今回が最後の断捨離である。

大方の整理がついたが,迷ったのが写真の提灯である。お盆の時には,この提灯にろうそくを灯してお墓に行き,白樺の樹皮にろうそくから火を移して墓石の前で迎え火を燃やしてご先祖様を迎え,お送りする時もお墓に提灯を灯していって送り火を焚く。提灯の出番はそれだけであった。

家屋敷を整理した後は,春秋のお彼岸に墓参りに行くだけになったので,提灯の出番は全くなくなった。部屋に飾るのは,雰囲気的に合う場所ない。不要といえば不要である。しかし,どうも捨てるのは忍び難い気がする。正面の家紋がそういう気持ちにさせるのかもしれない。

結局,始末はわが亡き後の人たちに任せようと,持ち帰ってしまい込むことにした。

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囲碁

2021-05-20 17:50:59 | 日記

ネットで楽しんでいる囲碁がようやく初段に昇格した。これは出来過ぎで,たちまち1級に逆戻りするだろう。

囲碁を覚えたのは大学に入ってから。1年生の夏休みに義兄に手ほどきを受けたのが始まりだった。寮の同室に打つ人がいて,井目から始まって5子くらいまで上がった。その後も打つ相手がいて,少しずつ上達した。

パラグアイに赴任した時,日本人移民の方たちの囲碁クラブに入れてもらい,初段と申告して始めたら,不思議なことに連戦連勝,強いという評判が立って相手がビビルようになり,5段で打つことになった。元よりこれはメッキもいいところで,日本に帰ってからはたちまち剥げて,1級で勝ったり負けたりするようになった。

インターネットで碁を打つようになって少し腕が上がり,同期生の囲碁の集まりでは,大甘の3段の格付けで打たせてもらっている。Yahooの無料サイトで打っていたが,ソフトが不備でインチキをする人がいるので,有料のパンダネットというサイトで打つことにした。こちらは段級位制で,入った時に2段と申告したところ,1勝もしないうちに1級に落とされ,以来初段と2級の間を行き来している。

勉強もせず,師匠にもつかず,我流でやってきたので,われながら品位のない碁だと思っている。昔読んだ本に,アルツハイマーを発症しにくい趣味は社交ダンス,その次が四角い盤でするゲームとあったので,楽しみを兼ねて役立つなら一石二鳥と,毎日1時間くらいパソコンに向かっている。

この碁盤で打ったのは10局くらい。相手を求む。

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哀悼 田村正和さん

2021-05-19 17:18:16 | 日記

俳優の田村正和さんが亡くなった。享年77歳はまだ若い。男の色気を発散させる俳優だった。4月3日の死去が今日ニュースで伝えられた。この間隔になんとなく彼の人柄を感じる。

三谷幸喜さん脚本の古畑任三郎シリーズは,ほぼ毎回楽しんで観ていた。倒叙式の筋書きや有名俳優を犯人として登場させるところは刑事コロンボに似ているが,田村さんは全く違うキャラクターの探偵を演じていた。いつもおでこをぶたれる西村正彦さん演じる今泉巡査や,そのライバルの西園寺守さん演じる石井刑事も絶妙な取り合わせだった。

田村さんのもう一つの当たり役眠狂四郎は,テレビでは彼以外の俳優はあり得なかったろうが,わたしには大学生だったころ観た市川雷蔵さんが演じた狂四郎の印象が強烈過ぎる。

これから登場するだろう追悼番組を楽しみにしている。

写真はいずれもテレビの画面を撮影

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キクイモ

2021-05-18 16:29:09 | 日記

カミさんの友人からキクイモが送られてきた。

わたしのキクイモについての認識は,飼料作物であること,繁殖力旺盛で雑草として駆除するのが大変なことなどで,およそ食べ物としてのイメージはネガティブなものだった。だから,ずいぶん前にカミさんの姉上から問い合わせを受けたときに,そんなことを伝えてもらい,お送りいただくのを遠慮した。

くだんの友人はそうした話は聞いていたが,自分の食べた経験から,「まあそういわずに,お試しください。」と,送ってくれたのである。早速つけられていたレシピに従って,カミさんがきんぴらを作ってくれた。シャキシャキ感があってなかなかいける。見直した。

キクイモは塊根(芋)の貯蔵炭水化物がイヌリンで消化されないためダイエット食になり,腸内細菌に利用されて整腸効果を持つとされている。また,粗放な栽培に耐え,作りやすい。ここまで書くと,同じキク科のわがヤーコンを思い出す。まさにこれはヤーコンのライバルである。調理方法も類似している。

だがしかし,敵視だけしてはいけない。収穫期は重複しているがややずれている。お互いに補完しあって,相乗効果で普及すればいいのではないか。今度,かの友人にヤーコンを送って差し上げよう。

しかし,また思う。ヤーコンにせよ,キクイモにせよ,飽食の時代だからこその食べ物である。

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メロン

2021-05-16 20:17:08 | 日記

メロンが旬を迎えている。茨城県はメロン生産量ではぶっちぎりの日本一である。写真の品種はネット系赤肉のクインシー。当地では同じくネット系青肉のアンデスメロンと人気を二分している。

メロンの原産地はインドとされている。そこからシルクロードを経て東西に伝わり,西はヨーロッパでメロンとして結実し,東は日本で瓜として親しまれるようになった。メロンも瓜も学名はCucumis meloの同一種である。

メロンは日本では高級果物として,庶民の口に入りにくかった。このメロンを大衆化しようと,戦後になってウリとメロンの交雑が行われ,困難を克服してマクワウリ×メロンの一代交雑品種のプリンスメロンが1962年に坂田種苗(現サカタのタネ)によって育成され,露地栽培非ネット系メロンとして普及し,メロンが庶民の果物になった。

これを嚆矢として,露地栽培,温室栽培,ハウス栽培,ネット系,非ネット系の多彩な品種がリリースされ,われわれを楽しませてくれている。

日本のメロン品種群は,東西に分かれて育ったCucumis meloの末裔が,日本で邂逅して花開いたロマンの文化だとわたしは考える。

〈蛇足〉アンデスメロンの名前は,作っても,売っても,買っても安心ですの「アンシンデス」からシンを抜いて命名された。アンデス山脈とは縁もゆかりもない。

 

 

 

 

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ホームルーム

2021-05-16 20:17:08 | 日記

今朝8時から,BS4でわたしの母校,長野県松本深志高校にまつわる番組が放映された。高校時代の友人が知らせてくれ,観ることができた。

NNNドキュメント『ホームルーム~伍朗ちゃんのいる教室~』という番組で,1976年深志高校卒業の3年8組の生徒たちが,担任だった山本伍朗先生を囲んで続けていた「ホームルーム」を報じたものである。

山本先生も深志高校の卒業生でわたしの2年先輩にあたる。生徒たちは先生のことを「伍朗ちゃん」と呼ぶ。この呼び方に,教師と生徒の関係を超えた,人間的な親しみと敬愛を感じる。「ホームルーム」のきっかけは,古希のお祝いの希望を卒業生がきいたところ,「教壇に立たせて欲しい。」と先生に言われたことだったそうだ。以来9回にわたって「ホームルーム」が開かれ,そのたびに先生がテーマを決めて話され,また卒業生も教壇に立って自分の仕事や思いを語る。終了後は,それぞれが感想を書いて写真をつけて先生に渡す。極めて濃密な時間を過ごしている。さらに,その模様を現役の放送委員会の生徒が記録する。

わたしはここに教育の真髄を見る気がする。そして,このような歴史を作ってきた,先輩と後輩を心から誇りに思う。

伍朗先生は「教壇に立つのがライフワークだ」といわれる。ご自宅の机に積まれた書籍の山から,なおも研鑽を積まれてご自分の思想性を高め,それを「生徒」にぶつけようようとされるお姿がうかがわれ,わが身への励ましになった。残念ながら伍朗先生は,2020年の「ホームルーム」を目前にして,10月にお亡くなりになった。死の床から3年8組の卒業生に送った言葉,「私が見ているモノが全てだ。他のだれも見ることができない。私だけが真理と相会うことができる自由である。そこが人間の自由なんだと。」死を前にしたこの透徹した言葉。襟を正したい。そして,伍朗先生のご冥福をお祈りする。

写真はいずれもテレビの画面を撮影

 

コカリナを吹きました

K先生門下による「お楽しみ会」に参加した。それぞれが思いを込めて,コカリナを演奏した。私も2曲吹いた。ちょっと間違えたが,楽しかった。

 

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間引き

2021-05-15 17:34:17 | 日記

トウモロコシの間引きをした。この作業をするといつも思い出すことがある。

もう何十年も前の話だ。精神科のドクターに患者さんのリハビリに農作業を取り入れたいので,手伝って欲しいと頼まれた。

育てるのにあまり手間がかからず,収穫物が楽しめるものがいいと考え,トウモロコシ(スイートコーン)を選んだ。患者さんたちも積極的で,耕起,施肥,畝立て,播きつけ,出芽と順調に進み,間引きをすることになった。「育ちの良いのを残して一株二本立ちに」と育ちが劣る幼植物を引抜いて模範を示し,作業に取り掛かるのをうながしたが,患者さんたちは誰も畑に入らない。ちょっとおびえた雰囲気でわたしの手元を見つめている。生きているのに不要なものとして間引いて捨てるということが,患者さんたちにどんな風に映ったかいうことにハッと気づき,ドクターと相談して患者さんには引き上げてもらい,間引きは私一人で行った。

2,3日後,畑に来てみると,間引きされた幼植物が植え戻され,萎れていた。「生きとし生けるもの」という言葉が頭に浮かんだ。

トウモロコシを間引きするたびに,「ごめんね」とつぶやいている。

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おちょやん

2021-05-14 20:08:45 | 日記

連続テレビ小説『おちょやん』が終わった。朝食後に,毎回楽しんでいた。

全編を貫く大阪弁の人情噺。年とともにゆるくなってきている涙腺の目を,何度かウルウルさせた。武井千代役の杉咲花,23歳にしてこの演技,将来恐るべし。

最後の劇中劇で千代が言った台詞,「今ある人生,これがすべてだすな。」にズブリ納得。しかし,ふと思う。この言葉を入管収容中に亡くなったスリランカの女性にあてはめたら,余りにも悲惨である。(写真はいずれもテレビの画面を撮影)

 

首長のワクチン接種

市町村の首長のワクチン先行接種が話題になっている。市長よりも町村長が目立っている。そして,いずれも正当性を主張している。

朝のフジテレビ『めさまし8』で,テレビ投票をやったところ,1万人を超える投票者のうち,首長の先行接種を認めるが59%,よしとしないが41%だった。コメンテーターの当惑した顔が面白かった。

そういえば,わが菅総理をはじめとする各国の首脳の先行接種に対しては,批判の声を聞かない。

 

 

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掛け算

2021-05-13 20:04:42 | 日記

オリンピック組織委員会は,看護婦200名の派遣を要請し,ボランティア医師280名を募集している。仮に,この480名の医療従事者が,1時間に6回,1日7時間,オリパラ期間に相当する30日間,コロナワクチンの接種を行ったとしたら,

480×6×7×30=604,800

つまり,60万回以上の接種が可能ということになる。一人2回の接種を受けるとして,30万人分。これはわが町及び隣接の土浦,牛久両市を合わせた人口より多い❕

                                                                                                                                     

                                                                                                                                         Bingからダウンロード

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2021-05-12 16:39:42 | 日記

丸川五輪担当大臣が,東京オリ/パラの開催意義について,「絆」という言葉を使っていた。この人がこの言葉を口にするとどうも薄っぺらに聞こえるが,それはわたしの偏見のせいかも知れない。

広辞苑によれば,「絆」は「猫・犬・鷹など動物をつなぎとめる綱」が本来の意味で,転じて「断つに忍びない恩愛。離れがたい情愛」のように使われることになったようだ。2011年の東日本大震災以来この言葉は人口に膾炙されるようになり,「人と人とのつながり」あるいは「連帯」という意味で用いられている。

水泳の池江選手に,ネット上で「オリンピック出場を辞退せよ。」のような言葉が寄せられ,それに対して池江選手は「オリンピックの中止を求める声が多いことも知っているし,当然のこととは思うが,自分には変えることはできない。オリンピックがあればそれに出場し,延期になれば次をめざすだけだ。」と,悲痛ともとれる気持ちを表明していた。

オリ/パラが,アスリートたちにとって,本来の意味での「絆」でなければいいが。

 

マルチ

ナス科三兄弟に枯れ草でマルチを施した。マルチ(mulch)は植物の根元を藁や枯れ葉で覆うという意味だが,今はビニールを畑に敷くと考えるのが普通だ。わたしは家庭菜園でなるべく石油製品を使わないように心がけているので,本来の形でのマルチを行っている。材料は草を刈り取れば容易に供給されるし,土の表面を覆って雑草を抑え,水分の蒸発と夏季の地温上昇を緩和してくれる。土に接する面は腐植となって土壌有機物の補強となる。

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