エ ミ ー 賞
真田広之さんの制作・主演による『SHOGUN 将軍』が、テレビドラマのアカデミー賞ともいわれるエミー賞を獲得したニュースが、大々的に報じられている。作品賞、主演男・女優賞をはじめとする18部門の独占的受賞とか。快挙である。
このニュースを聞いてすぐ思い浮かべたのが、20年くらい前に公開された『ラスト サムライ』である。
トム・クルーズと渡辺謙の主演で大々的に宣伝され、ヒットした作品らしいが、わたしはテレビで観て実に嫌な気分になった。明治維新を題材にしたらしいが、日本には全くあり得ない滑稽なシーンの連続で、あまり使いたくない「国辱的」という言葉がぴったりのように思えた。
真田さんはこの映画の編集に参加し、できるだけ日本のイメージに近づけようと努力したが違和感が残ったという。
以来、本物の日本時代劇を世界に伝えようと、満を持して送り出したのが『SHOGUN』である。台詞の7割が日本語で、時代劇のための専門スタッフを日本から呼び寄せたという。また、三浦按針に模したイギリス人の目を通した演出にして、国際性にも配慮している。興行的にも大ヒットしたらしい。
このニュースを聞いて、留飲を下げた思いがする。わたしはやっぱり愛国者なのだ。
ぜひ観なければと思っている。
真田広之さんに満腔の敬意を。
中秋の名月
自宅ベランダから撮影
STOP WAR!