羽花山人日記

徒然なるままに

タテかヨコか

2021-11-19 16:37:55 | 日記

タテかヨコか

AERAの51号に,「”タテ”か”ヨコ”かそれが問題だ」という記事が載っている。

スマホやパソコンの普及によって,日本語の縦の読み書きが少なくなり,われわれは「横書き文化」にどっぷり浸かるようになっているが,そのことについて3人の識者にコメントを求めている。

「地球の歩き方」の宮田編集長は,海外旅行の案内では,現地語やカタカナ表記が多いため,横書き以外の選択肢はないという。国内旅行案内誌「まっぷる」の竹内広報担当は,旅情をかき立てるという目的からすれば,右開きの縦書きの方が落ち着いた雰囲気を作りやすいという。なるほどと感じた。

三省堂国語辞典編集委員の飯岡さんは,「もともと縦書きだったものを横にするのには,かなり違和感があって,私の内部には,縦書きの血が流れている」,そして,「文庫本のクリーム色がかった紙に,昔ながらの明朝体で印刷されている縦書きの文字を読むのは,至福のひと時」という。同感である。

わたしは縦横の併用である。ブログはソフトの制約で横書きにせざるを得ない。論文や専門書を書くときは横書き,啓蒙的なものは縦書きである。手紙は縦書きが多い。はがきは縦書きが主で,絵葉書は外国で求めたものは横書きすることが多い。年賀状はパソコンのWordで作成していて,メールアドレスや電話番号を記入するので,横書きである。

飯岡さんは「文章を書きたくないとき,横書きの方が書けてしまう」,「縦書きで文章を書くときは,〈さあこれから書くぞ〉と身構えちゃう」という。確かに,横書きは気楽で,メモを取るときなどは,横書きにしている。

日本語は,縦書きと横書きができる稀有の言語だそうである。いずれは,縦書きが隅に追いやられる時代が来るだろうが,横書きの源氏物語や枕草子はいただけない気がする。

わたし自身は,稀有な日本語文化の恩恵に浴し,縦横を楽しみたい。

 

おめでとう!大谷君

大谷翔平選手がMLBの最優秀選手に選ばれた。快挙だ。満票とのこと,文字通り文句なしだ。

 

花キャベツ

阿見町にて,11月17日撮影

コメント (3)
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