羽花山人日記

徒然なるままに

ドクターX

2021-11-05 16:53:54 | 日記

テレ朝の看板番組,『科捜研の女』,『相棒』,『ドクターX 外科医大門未知子』が,10月から放映されている。いずれも長命で,しかも高視聴率を維持しているのは,大したものである。

『科捜研の女』は,沢口靖子さん扮するマリコが健気に頑張っているようだが,時間帯の関係で見逃している。

『相棒』は,ほぼ毎回見ているが,実は少々食傷気味である。トリックを探すのが大変であろうか,このところネタバレが目立ち,それをカバーするために無理などんでん返しをつけ足しているような気がする。水谷豊さんの杉下右京が最後の方で,血相を変えて正義を説くシーンがあって,いささか白けた気分で見ていたが,このところそのシーンはなくっている。

三つの中で,一番面白いのが『ドクターX』である。他の二つにも,現実離れしたでたらめが入っているが,警察ものではでたらめさに限界がある。その点,ドタバタ喜劇の『ドクターX』は,でたらめさが貫徹されていて,痛快である。何で,医師紹介所が銭湯なのか,なぜ大門未知子は失敗しないのか,どうやって1千万,2千万円の手術料が払えるのか,etc.

米倉涼子さん演じる大門未知子の脇役に,主役級の役者を配し,番組に重みをつけている。こわもての遠藤憲一さんが三枚目を演じて,西田敏行さんと絶妙な掛け合いをするのが楽しい。もっとも,海老名外科部長は秋田県に左遷されてしまったので,この掛け合いは見られなくなるのだろうか。

ドタバタ喜劇ではあるが,各回にヒューマンな挿話があって,大門未知子のキャラクターにうるおいを付与している。

とにかく,米倉涼子さんは素晴らしい役者である。これからも,「致しません」「私失敗しないので」の,歯切れのいい演技を期待したい。

なお,この番組のコマーシャルに,古色蒼然たる「ピアノ売って頂戴」が登場するのが,お愛嬌である。

写真はいずれもテレビ画面を撮影

コメント (3)
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