1.勤労感謝の日(Labor Thanksgiving Day)
「労働を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」として、1948(昭和23)年に制定された国
民の祝日。戦前はこの日を「新嘗祭」と呼び、宮中では天皇が新しい米などを神殿に供えた。
2.手袋の日
日本手袋工業会が1981(昭和56)年に制定。これから手袋が必要となる季節に向けて、祝日の勤
労感謝の日を記念日にした。
3.外食の日
1984(昭和59)年、社団法人日本フードサービス協会(通称:JF/ジェフ)が協会創立10周年を記
念して制定。いつも家事で忙しい母親の労をねぎらい、家族と外食することの楽しさを知ってもらお
うと勤労感謝の日を記念日にした。
4.ゲームの日
全日本アミューズメント施設営業者協会連合会・日本アミューズメントマシン工業協会・日本SC遊園
協会が制定。仕事や勉強の尊さをはっきり自覚しながら、ゆとりある遊びとしてのゲームを楽しみ、
ゲームと生活との調和が感じられる日あるとして勤労感謝の日を記念日にした。
5.ハートケアの日
勤労感謝の日に因み、仕事(勤労)の基本となる身体の核となる心臓(ハート)に関心をもってもらう
日。心臓に関する情報提供を行い、疾患の予防、早期発見と治療、再発防止の実現を目指す「ハー
トケア情報委員会」が制定。
6.お赤飯の日
古来より日本人の慶びの食事に、ハレの日の食事に欠かせなかった赤飯。その歴史と伝統を継承
することを目的に、島根県出雲市に本社を置く加工赤飯のトップメーカー「アルファー食品株式会社
」と「お赤飯制定委員会」が2010年に制定した。日付は今では国民の祝日「勤労感謝の日」となっ
ているが、古くは「新嘗祭」として収穫に感謝する日となっていた11月23日に。
7.珍味の日
古くから新嘗祭が行われてきた伊勢神宮では、新米のご飯やお餅、さまざまな神饌(山海の珍味)
が供えられてきた。戦後、新嘗祭と同日のこの日が勤労感謝の日となったことから、命の糧である
食物の恵みに感謝し、消費者にも感謝する日にと、全国珍味商工業協同組合連合会が制定した。
珍味の素晴らしさ、美味しさをアピールする。11と23で「いいつまみ」と読む語呂合わせから。
8.牡蠣の日
全国漁業協同組合連合会(全漁連)が2003(平成15)年6月に制定。勤労感謝の日に栄養豊富
な牡蠣を食べて勤労の疲れを癒してもらおうと、この日を記念日にした。
9.小ねぎ記念日
福岡、大分、佐賀、高知、宮城の各県の全国農業組合連合会の県本部で作る「小ねぎ主産県協議
会」が制定。国産小ねぎ販売促進のシンボル的な日。日付はこの日が勤労感謝の日で、「ねぎらい
の日」に通じることから、「ねぎらい」を「葱来}と読む語呂合わせから。
10.Jリーグの日
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が1993年にに制定。1992年のこの日、Jリーグ初の公式戦の
ナビスコカップ決勝戦が東京の国立競技場で行われた。
11.いいふみ日
郵政省(現在の日本郵政グループ)が制定。「いい(11)ふ(2)み(3)」の語呂合わせ。
12.いい兄さんの日
「いい(11)にい(2)さん(3)」の語呂合わせ。
13.いい夫妻の日
「いい(11)ふ(2)さい(3)」の語呂合わせ。
14いいファミリーの日
全国家族新聞交流会が制定。「いい(11)ファ(2)ミ(3)リー」の語呂合わせ
15.分散投資の日
岡藤ホールディングス株式会社が制定。資産形成の一つとして人気の高い分散投資の普及とPRが
目的。日付は11と23から「いい分散」と読む語呂合わせから。
16.あんこうの日
山口県下関市の下関漁港沖合い底びき網漁業ブランド化協議会が2010年に制定。11月23日に
下関漁港で下関さかな祭りが開かれ、下関漁港は鮟鱇の水揚げが日本一であることから。また、
鮟鱇の可食部分7箇所を「七つ道具」といい、1+1+2+3が7になることから。
■***毎月23日が記念日***
17.ふみの日
郵政省(現在の日本郵政グループ)が制定。1979(昭和54)年3月に制定。「ふ(2)み(3)」の語呂
合わせから。
18.歩民(府民)の日
京都府の「新しい歴史に向かって走ろう府民運動推進協議会」が1968(昭和43)年に制定。「ふ
(2)みん(3)」の語呂合わせから。
19.不眠の日
日本人の約53%がなんらかの不眠症状を持っているといわれる。しかし、その中の多くの人が対処
方法や改善手段の正しい知識を有していないことから、睡眠薬を手がけるエスエス製薬株式会社が
制定。不眠症の改善について適切な情報発信を行う。日付は2と3で「不眠」と読む語呂合わせか
ら。また、不眠症状は一年中起こるので、毎月23日を「不眠の日」とした。
20.天婦羅の日
元々大暑の日(7月23日ごろ)が「天婦羅の日」になっていたものを、毎月の記念日にした。
21.乳酸菌の日
カゴメ株式会社が制定。「にゅう(2)さん(3)」の語呂合わせ。併せて2月3日も「乳酸菌の日」として
いる。
22.国産小ねぎ消費拡大の日
9の「小ねぎ記念日」を、毎月に拡大したもの。
23.踏み切りの日
「ふ(2)み(3)きり」の語呂合わせから。
新嘗祭と勤労感謝の日
「感謝祭(Thanksgiving)は、勤労感謝の日とほぼ同時期である11月第4木曜日にアメリカで祝う
が、時期や趣旨が似ているのは偶然である。」「戦前の日本の新嘗祭とも特段の関係はない。」
ここは納得できる。では何故「新嘗祭の日」としなかったのか。それは、「勤労感謝の日」が制定され
た1948年に日本はまだGHQ(実質的には米軍)の占領下にあり、占領軍は国家神道と結びつい
た新嘗祭を危険視し、米国のLabor DayとThanksgiving Dayを併せたLabor Thanksgiving
Dayという祝日を考案し、これを和訳したのが「勤労感謝の日」である。したがって、この戦後の祝
日は、戦前日本と米国の祝日の要素を密かに併せもつ一種異様なハイブリッドであると言える。
同様に「文化の日」の制定にもGHQの干渉があった。
赤飯はなぜ赤い?
縄文時代末期に日本に伝わってきた米は、インディカ種とジャポニカ種の中間の種類で、ちょうど赤
飯くらいの色をしていた。日本人は、江戸時代の直前までは、この古代米の赤米と呼ばれるものを
食べていた。しかし江戸時代には、稲作技術の発達により食味の劣る赤米を領主が嫌って年貢とし
て収納できなくしたことから、赤米は次第に雑草米として排除された。ところが、日本では古来より赤
い色は邪気を払う力があるとされ、赤米を蒸したものを神に供える風習があった。これが赤飯の起
源である。
近代的な赤飯が作られるようになってからは、祭りや誕生祝い、七五三など吉事の折に「赤飯」を炊
く風習が一般的だと思われがちだが、その昔には葬式などの縁起直しに赤飯が炊かれていた。
このような理由で、赤いご飯を食べる風習自体は生き続け、白い米に身近な小豆などで容易に色付
けする方法が用いられたのである。
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