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怖さ?は心惹きつける

2024年09月05日 | 絵本
 「怖い」絵本をテーマに考えてのこども園読み聞かせ選書だったが、結局それなりになってしまった。子どもの怖がる対象は様々だろうし、まして個々の心もそれぞれだから…と諦めて、評判の高い本や名作を中心に選んでみた。切りだしは、以前語って面白かった仕掛け絵本。やはりこうした動きがあるのはウケる。



 近づいてくるおおかみを、ページめくりを利用して阻止しようとするが、なかなかしぶとい奴で、最後に直前まで迫られ…という展開。どこでも人気が高く、最後の園ではリクエストに応えてもう一度演じた。注意しなければいけないのは、スムーズにページをめくること。手の巧緻性が落ちてきたかなあとやや不安(笑)


 続いて大型絵本で2冊を読む。『へんしんオバケ』『へんしんトンネル』。これは後者の方が評判はいいのだが、実は「オバケ」からの続きパターンになっている。だから2冊重ねて提示し、終わったらすぐ「トンネル」に移る箇所が、子どもたちには新鮮に思えたようだ。どの園でも、声が出て楽しい雰囲気になる。




 モニターを使って大きく紹介する絵本の一冊目は『おそろしいよる』。これは小学校低学年でも読んだときがあり、なかなか素敵だ。暗くなり、怖い者が近づいてくる場面では、声の調子で雰囲気を出せる。そして最後のオチも鮮やかである。「結局、一番こわいのはママだっていう話だよね」というまとめも定番になった。




 最後は『もりのおばけ』という、やや古典的な絵本。兄弟でかけっこ競争し、早く着いた兄が森の中でおばけに追われる。シンプルな筋、モノクロトーンの画と一見地味に思えるが、「この本が好き」と声を出してくれるこどもが結構いた。怖い気持ちかどうかは別に、心を惹きつける要素が盛り込まれているはずだ。




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