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「深呼吸」を思い出して

2017年03月15日 | 雑記帳
 ルーティンのように深呼吸をすれば、幸せ感は2割ぐらいアップする…あると思う。

 去年の大晦日に、こんなことを書いた。

 今年一番多く聴いた歌い手は「ハナレグミ」。今まで知らなかったがNHKのカバーズに出演したときに、その歌声に強く惹かれた。即CD購入に動いた。自分の好みは、やはり声にあることを再認識する。

 ハナレグミのCDを3枚買って、主に車でずっと聞き続けていたが、実は最初にいいと感じた曲はそれらのなかに入っていなかった。
 その曲は、去年の夏に公開された映画「海よりもまだ深く」の主題歌である『深呼吸』。
 https://www.youtube.com/watch?v=1xvATczF7uo

 今頃になってなぜか思い出し、収められているミニアルバムを購入した。


 
 改めてじっくりと聴いてみる。
 魅力的な声とともに、その詞の世界がとても抑制の利いた表現で、惹かれてしまった。


 ♪夢みた未来ってどんなだっけな 
  さよなら 昨日のぼくよ♪


と始まるスローテンポの曲は、サビが印象的だ。

 ♪おーいおい
  おぼえているよ
  おーいおい
  わすれないよ♪


 この何気ない言葉が呼びかける対象は「ぼく」であり「君」なのだが、『深呼吸』というタイトルと実にマッチしていると思う。

 呼吸とは違う深呼吸。

 ふだん意識しない呼吸は、外界からの様々な刺激によって乱されることで気づく行為とも言える。
 生命を維持していることの証しでもある呼吸を、人は実はあまり見えていないし、気にもとめない。

 しかし、深呼吸が身体や心にいいことは、みんながーなんとなく知っている。
 それを、なかなか気づかず、見過ごしている自分がいる。そんな日常を送っている。

 だから、気づいたときは、意識的に呼吸する。
 だから、時々、深呼吸をしてみる。

 それは、忘れかけた何かを思い出す行為にとてもよく似ている。

 ♪手放すことはできないから
  あと一歩だけまえに
  もう一歩だけまえに♪


 終わりのフレーズは、深呼吸をしたあと心に広がる世界を映し出している。

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