すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

人に用あり、用足すために…

2009年11月01日 | 雑記帳
 男子トイレに入るとよく目にする貼り紙。
 「用を足す前に、一歩前進」という類のものだが、ふと気になったのが「用を足す」という言葉。

 こういう疑問はきっとネットにもあるだろうと思い検索すると、案の定。

 まず、これだ
 
 詳しい人、調べてくれる人はいるものですねえ、と改めて感心する。

 そこから派生していくと、こうしたページに行きついた。

 「用を足す

 「

 それにしても、ふだんは考えないが「用」という字は意味深い。
 字源としては「木で組んだ柵の形」「板に穴を開けて棒でつきとおすこと」とやや似通った二つの説があった。
 いずれにしても「もちいる・つかう」につながるし、他の語との結びつきも明快だ。「用○」や「○用」は結構すんなりと熟語が思いつく。

 いくつか辞典を見たら、ある漢和辞典にこのような記述が…。

 [国]行うべき仕事
  
とある。[国]とは、わが国だけで用いられるものだそうな。
 なるほど。

 「用がある」「用を足す」とは尊いことだ。
…とずいぶん高尚なまとめになった。締めもその感じで。

 人に用あり、用足すために生きるなり by spring