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新河岸小研究会参観記…その1

2006年02月07日 | 雑記帳
6月の学校公開に続き、今年度二度目の参観となる。
断片的にはなるが、今回も印象に残ったことを記しておきたい。

杉渕実践における「鍛え」は、「耳」に向けられている

6月の学校公開で参観したときの印象と比較したとき、
「落ち着き」が感じられたことは言うまでもない。
一部を動画でとってあったので見直してみたが、間違いなかった。
今回は体育館での授業公開だったが、
杉渕氏の声量はそれを意識していないように感じた。
しかし、子どもたちはその声を確実に聞き取っていたし、
その点が一番鍛えられているという印象をもった。

「声を出せ、声を!」「テンポが命なんだよ」
…基礎のメニューが繰り返されるなかでそんな声がとんだ。
指導されているのは、声や言い方のように感じるが、
実はそれを聴き取る耳を鍛えているのではないかと思えてきた。
様々なバリエーションを使って読むことも、
その表現の仕方を支えていくのはやはり「聞く・聴く」ということだ。
書かせたことを読ませる行為も、
自分の声を自分で聴いていくことに他ならない。
その積み重ねが、
他の子どもの発表時にも集中力をきらさずに姿勢を保ち続けていること、
一斉読みでばらつきがあまり感じられないこと、に
見事に結びついているはずだ。

「耳を、様々な手法で鍛えよ」
…これは私が見た杉渕実践の一断面である