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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



水泳の北島康介が、生活の拠点を米国に移すそうだ。出演したイベントで、彼が掲げたパネルには「日本卒業」と書かれていた。特に、水泳のトレーニングの場というよりも、新たな環境で新しいことに取り組む場として、米国を選んだそうだ。

普通に考えれば、今どきの若者の渡米に対してなんの抵抗も感じないはずだが、彼は、2016年東京オリンピック・パラリンピック招致活動をサポートする2016年東京招致応援党の党首ではなかったか。確かに、バーチャルな団体であり、北島党首以外の党員を知らないが…。

それでも昨年11月に発足し、今年に入って都内で街頭演説も行った。いよいよ、4月にはIOCの調査委員が来日し、その後、日本の弱点とされる世論調査が行われる。もう一度、いや何度でも、北島の熱い思いを、東京都民に訴える役割があるのではないか。

その矢先の「日本卒業」。なんともガッカリである。せめて、北島が移り住む街がライバルのシカゴでないことを祈るばかりである。



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