Wリーグプレイオフ ファイナル第2戦
シャンソン化粧品 74対71 JOMO
2009/3/7 NHK-BS1
第1戦を落としたシャンソン化粧品がどうにか逃げ切って、プレイオフの対戦成績を1勝1敗の五分にした。
ゾーンディフェンスでスタートしたシャンソンは、JOMOのセンター山田(192cm)にボールが入ると素早くダブルチームで対応し、ほぼ完全に山田を封じた。地味ながら、山田のマークと攻守のリバウンドで力を発揮したシャンソンの渡辺由夏を、この試合のMVPにしたい。
一時、18点差をつけたシャンソの勢いは、その渡辺や、相澤、石川、池住といったベテラン勢に加え、中川、藤吉ら3年目の若手の活躍によって生まれた。とくに藤吉佐緒里はルックスもよく、バスケットボール界のアイドルとしても、今後の活躍に期待したくなった。ポスト浅尾美和までいってほしいところである。
一方のJOMOの終盤の粘りはさすがだった。大神をケガで欠くチームの中で、まさに孤軍奮闘していたのが、ガードの吉田亜沙美。ハイスピードでフロントコートにボールを持ちこむや否や、3点シュートを連続して決める。ディフェンスでも信じられない距離からインターセプトに挑む。吉田の動きが、シャンソンに動揺を与え、次戦への期待をつないだ。試合終了後、勝ったシャンソンの選手たちに笑顔がなかったのは、まさに吉田の仕業である。
注目していたトヨタ、富士通が敗退したため、あまり期待していなかったプレイオフだった。しかし、往年のライバル同士の戦いになっただけあり、試合の隅々に厳しさがほとばしる好ゲームになった。第3戦、第4戦と注目していきたい。
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