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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2-5>
男子サッカー準々決勝、日本対スペインを、TEAM JAPAN HOUSEのパブリックビューイングで観た。JAPAN HOUSEは、オリンピックのときに、日本オリンピック委員会(JOC)が開催都市に設ける現地事務局であり、関係者の交流拠点である。今回は、エッフェル塔近くにある国際交流基金パリ日本文化会館を借りている。その中にある「オリンピックライブ映像」コーナーで、前半20分過ぎからライブ観戦した。一応、事前に予約した者が入場できる施設なので、旧知のJOC職員に連絡をして申し込んでおいた。
ライブ映像は、普段は、IOCが提供する国際映像を放映しているそうだが、この日は、NHKが日本で放送している番組を、インターネットのTEAMSを使って流していた。国際映像だと実況、解説がつかないので、試してみたとのことだった。なので、日本語の実況・解説付きなのはよかったのだが、映像はちょっと荒く、「カクカク感」があった。
試合は0対3の負け。前半の最後に細谷の同点ゴールが決まったようだったが、ほんのわずかのオフサイドで得点が取り消された。相手はスペインだ。カタールW杯では、三苫の1㎜でスペインに勝ったが、今度は細谷の1㎜(?)がスペインを救ったことになった。他にも、日本のシュートがポストやクロスバーをたたくシーンもあり、この日の日本にはツキがなかった。ただ、それ以上に、スペインが巧く、速く、そして強かったことは、誰の目にも明らかだった。
さて、この日、まったく予期しないサプライズがあった(予期しないからサプライズなのだが)。実は、元の会社にいたときに、2012年ロンドン大会のときのJAPAN HOUSEの運営に携わっていた。そのときに、ロンドンで一緒に詰めていた元同僚が、再び、今回のJAPAN HOUSEの運営スタッフの一員になっていたのだ。2人ともすでに当時の会社を辞め、10年以上連絡をとっていなかったのだが、まったく偶然に出くわした。オリンピックがくれた再会を、しばし喜んだのである。




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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2-4>
男子サッカー準々決勝、モロッコ対USAは、モロッコが、会場を埋めた、そして会場に入れなかった大勢のサポーターの期待に応えて4対0で快勝した。スタジアムはほぼ満員。ぼくの席はモロッコサポーター側のゴール裏上段。入場ゲートが一緒だったので、入る前から周りはモロッコサポーばかりだった。中には、チケットをもたずに強行突破しようとして、屈強な警備員に押しもどされたのもいた。
試合は序盤からモロッコのペース。そして、モロッコのゴールが決まると、あちこちで発煙筒がたかれた。ふだんから慣れているせいか、警備員もほったらかして、火が消えるのを待っていた。危険ではあるが、雰囲気は最高だ。よいことではないが、海外サッカー観戦の醍醐味でもある。
ゴールが決まると、場内の大型スクリーンに「GOAL GOAL GOAL」の文字が映し出され、その後に「BUT」と出る。「BUT」はフランス語でゴールのことだ。それを初めて見たとき、「あれ、今のゴールは取り消されるのか?」と思ってしまった。GOALとBUTを一つの文のようにとらえてしまい、勝手に「GOAL、しかし・・・」と解釈してしまったのだ。
モロッコが3点をリードしていた後半30分過ぎから、帰る観客が増えた。ぼくも、めったにしないのだが、次の日本対スペイン戦のパブリックビューイングを観るために残り10分で席を立った。しかし、スタジアムの周りを囲むフェンスの扉は閉められたままで、先に出ていた観客も立ち往生していた。こんな光景も初めてだ。しばらくすると、警備員の親玉の指令のもと、開門された。ロスタイムを気にしながら、メトロの駅へと急いだ。





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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2-3>
パリ・五輪のサッカー会場「パルク・デ・プランス」のフード&ドリンク店では、ビールは売っていなかった。ノン・アルコールビールは、あったが、「コロナ・セロ」ではなかった。メニューにあった「No-alcoholic lager-50cl」を飲んだが、まったくビールの味はせず、レモンスカッシュのようだった。周りの誰も飲んでいないのがよくわかった。これなら、まだコカ・コーラの方がビール代わりになるだろう。安いしね。それにしても、なんでこんな重要なことを、サッカーファン・サポーターはなぜSNSに書き込んでなかったのだろうか。ぼくが見ていないだけか。ただし、大会の公式サイトをよく読めば、ノン・アルコール・ドリンクを買えることは書いてあるのだが、アルコール・ドリンクを売っていないとは書いてない。ちなみに、ドリンクは、カップを返す(デポジットする)と、2ユーロが返金される。
 そして、あくまでも、この会場の話だが、フードの販売もひどかった。小腹がすいていたので、清水の舞台から飛び降りるつもりで、8ユーロ=約1300円のチーズバーガーを買おうとしたら、「まだ届いていないので、20分後から。代わりにポテトは?」という。そして、30分後ぐらいに行ったら、ちょうど4,50個のバーガーがトレイにのって届いて、店員がその到着を喜んでいるところだった。マクドナルドがスポンサーだったときには、「会場ではハンバーガーしか食べられないのか」という不満があったが、マクドナルドが撤退したら、会場ではハンバーガーさえ食べられなくなった。マクドナルドのころが懐かしくなった。





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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2-2>
「スタッド・ピエール・ド・クーベルタン」の周辺をうろついてから、本命の「パルク・デ・プランス」へ。ウィキペディアによれば、現在の形になったのは1972年で、収容人数は約4万8千人。荘厳というと大げさだが、ゴツイ感じの外観が、ぼくは好きだ。隣にあるのは、2011年に現在の姿になったラグビー専用競技場「スタッド・ジャン・ブーアン」だ。時代の違いを感じる外観の対比が楽しい。さらに言えば、パリ五輪で陸上競技会場となっている、1998年のフランスW杯のために建てられた「スタッド・ドゥ・フランス」の外観、特に屋根部分は、パルク・デ・プランスの重々しい外観の対比を意識して、「薄く軽いイメージにした」というのを何かの記事で読んだ。こんな裏話も面白い。
 スタジアムに入ると、まったく想像していなかった光景が表れた。通路の壁中にペイントがほどこされていて、いたるところに落書きもある。選手の似顔絵などもあるが、全体の印象は、ちょっと危険な匂いだ。これが、ここを本拠地とするパリ・サンジェルマンのサポーター気質を表しているのだろうか。次は、パリ・サンジェルマンのホームゲームを観に来たい。





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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2>
無事、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に着陸し、11時前に、ほぼ予定通りにホテルに到着。ありがたいことに、部屋の準備ができていて、すぐに入ることができた。シャワーを浴び、荷物を整理して、試合会場のパルク・デ・プランスへ。メトロ6号線で、乗り換えなしで約35分。会場最寄り駅に着いて、まず向かったのは、近くにある「スタッド・ピエール・ド・クーベルタン」だ。近代五輪の創始者の名がついた屋内競技場。5年前、パルク・デ・プランスの外観を観るために来て、周辺をぶらついていた時に、偶然見つけた。偉い人の名前がついている立派な建物だから、五輪関係で使われていると想像していたが、案の定、周りはしっかりガードされていた。しかし、人の気配はほとんどない。警備員に聞いても、誰が、何に使っているのかはわからなかった。




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