<パリ・オリンピック雑感 2024/8/2-4>
男子サッカー準々決勝、モロッコ対USAは、モロッコが、会場を埋めた、そして会場に入れなかった大勢のサポーターの期待に応えて4対0で快勝した。スタジアムはほぼ満員。ぼくの席はモロッコサポーター側のゴール裏上段。入場ゲートが一緒だったので、入る前から周りはモロッコサポーばかりだった。中には、チケットをもたずに強行突破しようとして、屈強な警備員に押しもどされたのもいた。
試合は序盤からモロッコのペース。そして、モロッコのゴールが決まると、あちこちで発煙筒がたかれた。ふだんから慣れているせいか、警備員もほったらかして、火が消えるのを待っていた。危険ではあるが、雰囲気は最高だ。よいことではないが、海外サッカー観戦の醍醐味でもある。
ゴールが決まると、場内の大型スクリーンに「GOAL GOAL GOAL」の文字が映し出され、その後に「BUT」と出る。「BUT」はフランス語でゴールのことだ。それを初めて見たとき、「あれ、今のゴールは取り消されるのか?」と思ってしまった。GOALとBUTを一つの文のようにとらえてしまい、勝手に「GOAL、しかし・・・」と解釈してしまったのだ。
モロッコが3点をリードしていた後半30分過ぎから、帰る観客が増えた。ぼくも、めったにしないのだが、次の日本対スペイン戦のパブリックビューイングを観るために残り10分で席を立った。しかし、スタジアムの周りを囲むフェンスの扉は閉められたままで、先に出ていた観客も立ち往生していた。こんな光景も初めてだ。しばらくすると、警備員の親玉の指令のもと、開門された。ロスタイムを気にしながら、メトロの駅へと急いだ。