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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



2011年と2012年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の会場が決定、発表された。2011年はロンドンのウェンブリー・スタジアムで、2012年はミュンヘンのアリアンツ・アリーナだ。ちなみに、今シーズンは、ローマのオリンピコで、来シーズンはマドリードのサンチャゴ・ベルナベウである。

いずれもスタジアムとしては最高級の、今やワールドカップの決勝よりも注目を集めると言っても過言ではないUEFAチャンピオンズリーグの決勝にふさわしい会場である。

しかし、なんとも気の早い話ではないか、と思う一方、巨大になったサッカー市場の頂点にたつイベントとしては、仕方がないことかとも思う。それだけの準備が必要な試合なのである。

ぼくの記憶によれば、かつては、ベスト8だったかベスト4のチームが出そろってから、進出チームのホームではないスタジアムが決勝の会場に選ばれていたと思う。決勝戦を中立の地で開催するためである。もう10数年前のことになるかもしれない。

サッカー市場は、そんなのんびりしたことを許さなくなっている。しかし、その繁栄するサッカー市場がいつまで続くか、誰にもわからないことも確かなことなのである。


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