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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/8/6>
サッカー男子準決勝、フランス対エジプトは、延長戦の末、フランスが3対1で勝利し、スペインと決勝戦を戦うことになった。ほぼ満員となったリヨン・スタジアムは、フランスにとっては、当然のことながら「完全ホーム」。その状況で、序盤からいいかたちで攻撃を仕掛けていたエジプトが、後半19分に先制。一方のフランスは、シュートがポスト、クロスバーに当たるなど嫌な雰囲気があった。しかし、後半38分に、オリーズのドリブル突破からのスルーパスを受けたマテタが同点ゴールを決め、チームもスタンドも息を吹き返した。最終盤で、フランスのPKかと思われたVARチェックの間は、「ペナルティ、ペナルティ」の大合唱が続くも、認められず、試合は延長へ。エジプトが退場者を出した延長前半9分に、フランスがCKのチャンスを活かし、再びマテタが逆転となるゴールを決め、勝負あり。エジプトは、完全アウェーの下、随所に良いプレーを見せていただけに、最後にキレしまったのが残念だった。
試合中は異常に盛り上がっていた地元の人々も、深夜0時近くの試合終了後、大混雑になりながらも、静かに、静かに家路についていた。





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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/5-3>
馬場馬術競技とメダルセレモニーを観終わった後、ヴェルサイユ宮殿をほんの少しだけ見て、パリ市内に戻った。友人との待ち合わせまで少し時間があったので、モンパルナス駅近くにある「MUSEE DE LA POSTE(郵便博物館)」に行ってみた。特別展として「MARATHON La course du messager(マラソン メッセンジャーのレース:私訳)」がおこなわれていた。郵便博物館だけあって、長距離を歩き、走って配達していた郵便配達員とオリンピックのマラソン競技を重ね合わせた展示内容となっていた。このように、パリ市内の美術館・博物館では、様々な切り口でオリンピックを取り上げているようだ。時間があれば、いくらでもオリンピック文化に触れることができるのだが。






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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/5-2>
馬場馬術競技の決勝は18人が出場。6人馬ごとに場内整備があり、前日までの成績の低い順に演技をする。最後の上位6組の演技が始まると、場内の雰囲気が明らかに変わった。そして、前日まで5位だった、東京大会2位のイザベル・ヴェルト(ドイツ)が入場してくると、さらに場内のテンションが高まった。切れ味のよい、軽快な演技が続き、手拍子に合わせてエンディングへ。演技が終わると、場内はスタンディングオベーション。そして、89.614%の高得点に大歓声。続いて、英国のシャーロット・フライ。英国国歌「God Save The King」やビートルズの名曲をアレンジした音楽に合わせた軽やかな演技が素晴らしかった。音楽と演技の両方で観客の心をとらえ、場内を柔らかな雰囲気にしていた。しかし、得点は88.971%にとどまった。続いて、東京大会金メダルのイエシカ・フォン・ブレドフ=ヴァーンドル(ドイツ)は、前の2組に比べると、ダイナミックさが上回っていたようにみえた。得点は、唯一の90%台。最後は、前日まで1位だったデンマークのラウドルップ・ドゥフォウル。演技の序盤に、ぼくのような素人でもわかるような、その瞬間、場内でも「おおっ!」という驚きの声が上がったほどの不自然な動きがあり、88.093%で5位になってしまった。
結局、1位イエシカ・フォン・ブレドフ=ヴァーンドル、2位イザベル・ヴェルトは、東京大会と同じ。一番楽しく感じた英国のシャーロット・フライが3位となった。初めて生で観た「世界最高峰」の馬場馬術は、想像以上に素晴らしかった。フランス・ベルサイユまで来たかいがあった。






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<パリ・オリンピック雑感 2024/8/5>
パリ3日目の8月4日は、馬場馬術競技の個人・決勝を郊外のヴェルサイユに観に行った。ぼくが、海外までスポーツ観戦に出かけるのは、最高の舞台で、最高の雰囲気の中で、最高のパフォーマンスを観たいためだ。そういう意味で、今回のパリ五輪観戦に馬場馬術を入れてみた。
会場は「ヴェルサイユ宮殿の庭園」につくられた競技場というふれこみだが、庭園がとてつもなく広いため、宮殿から競技場までは直線距離で約2.5kmもある。競技場から見える宮殿は小さく、かすんでいた。
会場までは、パリ市内からRERという郊外をつなぐ電車で約30分。そこからシャトルバスで約15分。バスを降りてから、森の中を15分ほど歩くと大きな仮設スタンドが現れる。会場に向かう人の波の中で感じたのは、やはり馬術だけあって、「富裕層感」をただよわせている人が多いということ。ジャケットを羽織っている男性も多いし、女性では、ドレスとは言わないまでも、上品なワンピース姿をよく見かけた。TシャツやユニフォームにGパンが定番のサッカー会場とはまったく違った観客層である。競技による、こんな違いを楽しめるのも、総合競技大会ならではかもしれない。


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