006
Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?
A:ハミングバードでは 
特に スチール/グラファイト に対する   こだわりはありません。
  パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても
  オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい!  モノであれば
 どの素材でも良いと思います。
  日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、
  素材に対するこだわりがとても強い気がします。
  スチールだから どう・・・ とか、 カーボンだから どう・・・だとか
  この二つにシャフトとしての性能差はありません。
 
 素材としての特徴 ですが、
  スチール素材の最大の利点は 工業生産性が高いコト!  
つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。 
 そして 最大の弱点は 単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。
  
✋意外に思うかも知れませんが、 
 スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
  ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も スチールの方がすぐそこに…。 
 造れない というコトです。
 
 一方、カーボン素材のシャフトは 形状の制約、外径内径の制約 以外  
かなりの自由度があります。 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので 
 軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない という制約の為 
 重くする限界が有ったりします。

  ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、
  出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
  必要な距離を打てるようにする方が 簡単、 楽 と考え 
 より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング になるような
  シャフトの柔らかさを求めた結果、グラファイトに行き着いたに過ぎません。 
 (カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)
IMG_0568

Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、L字型特有の厚みのない形状 なのでしょうか
  全体のサイズ感を教えてください。

A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、 
 比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。 
 その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには 
 厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、  
ネックの高さにはルール的な制約があります。  

  パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので 
 落ち着いた 安定した形状が必要ですが、 
 だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。

  (1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました)

  全体のバランスを考え 形状を造りました。
IMG_0571
 
まあ パターの形状を比較すると  このパターの特徴が良くわかるかも知れません。

  ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは  
確かに  300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差
  そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、 
 一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。
  俗に言う 低重心化 ですが、  ボールを上げる必要のない パッティングに
 低重心化 深重心化 する  意味合いが私には見えません。
  
より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら  
許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い  この形状にしました。
IMG_0567
 
好みの問題もある とは思いますが、
  最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは 
 その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが 
 構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい 
 パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。  
引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい  
パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。

  空中ではなく 地面の上を  という意味で
 飛ばすにこだわった重心配分、重量、シャフト  構えやすい、安心できる形状 
 既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ