【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

高打ち出し・低スピンの罪

2019年11月24日 16時33分56秒 | ゴルフ



ゴルフクラブの役割を考えてみましょう

ここに
❶45インチ 11度のクラブ(ドライバー)
❷35インチ 55度のクラブ(ウエッヂ)
があったとします。
これを 長さなりのヘッド重量に調整し、
シャフトの硬さ等も合わせたとして
❸35インチ 11度のクラブ
❹45インチ 55度のクラブ
を用意します。

基本、ボールを打撃する破壊力は
❶~❹ともに大きな差異はなく、似たようなものです。

これを 正しく体の回転 で打つ!と仮定しましょう。
   

❶はごくごく普通のドライバーです。
では これを❸にするとどうなるでしょう。
長さが10インチ減っていますが、
その分ヘッド重量は増えていますので、
基本破壊力は変わりません。
❸は短さの分、クラブの入射角度はきつくなり
スピンは❶に比べ多めになりますが、
打ちだし角度はかなり低くなります。

❶で180ヤード位のキャリーとすると
❸では130ヤード位のキャリーになり
空中を飛ぶよりも、地面を転がる抵抗の方が強いので
総飛距離もかなり落ちることになります。

❶45インチ 11度のクラブ(ドライバー)
❷35インチ 55度のクラブ(ウエッヂ)
❸35インチ 11度のクラブ
❹45インチ 55度のクラブ

問題はこちら ウエッヂの方です。
想定ではウエッヂの話ですが、
この状況は 飛ばない…と悩んでいるアマチュアの
ドライバー/アイアンショットに相当する話です。

❷はごくごく普通のウエッヂです。
キャリーで60ヤード位飛ぶとします。
❸になると長さは増えます。
長さの分、ヘッド重量減衰してますから
破壊力そのものに大きな違いはありません。

❷に比べ ❸は打ちだし角度はかなり高くなりますが、
スピンは少なめになります。
飛ぶ距離はさほど差がありませんが、
全く異なる弾道になります。

ウエッヂ➡ロフトの大きなクラブだから
まだマシというか、距離に差が出にくいですが、
これが ロフトの少ないクラブ
ドライバーやフェアウェイウッド、アイアンなど
ロフトの少ないクラブになってくると
その差はより顕著になります。


 ➡そして、その続きです。

『高打ち出し・低スピン』
この概念は始めから矛盾があります。

クラブの基礎の機能も無視する考えです。
よく「物理で解決しろ」という意見の人がいますが、
ゴルフスイングを実践する6割以上の人が
50歳を超えた運動不足オジサンゴルファーです。
そのおじさんゴルファーにとって
『高打ち出し・低スピン』の実践は
不可能に近いか、もしくは体を酷使する覚悟が必要です。

この『高打ち出し・低スピン』と言う概念は
実質ヘッドスピード46ms以上
自称しているヘッドスピードでは50を超えていないと
全く機能しない理論です。

嫌味になってしまいますが、
日本のコースはヤーデージが上げ底、1割以上の上げ底が
多い影響なのか、それとも単に見栄っ張りなのか
ヘッドスピードは殆どの人が1割増しで自己申告しています。
また、誰のためにゴルフをしているのか と思うほど
他人の為に数字を繕う修正は感心しません。
高い球、スピンの多い球を造る為だけに
ヘッドやクラブだけをブリブリ振り回しているその数字は
偽物の数字です。

高打ちだし・低スピンを実践するには
絶対的なヘッドスピードが必要です。
そのために ヘッドやクラブを振ると
ヘッドスピードの「数値」は上がりますが、
インパクトは大きなロフトで開いて当たる可能性が
その分増します。
大きくフェースターンをすると
 ヘッドは低さを保ち易く、
体は大きく上を向く矛盾が発生します。

今度は 低スピンは実践できますが、
高打ち出しが足りません。
ここから体を酷使する訓練が必要です。
👉…これは脳みそ筋肉のヘッドスピードが確保出来る場合、
  女性も含めた8割以上のゴルファーには目指すべきでない、
  目指しても実現不可能な道です。

❺55インチ 11度のドライバー

ヘッドスピードがごくごく普通の人にとって
クラブの長さを増やすような入射角度をとっても
ボールは ポコんと上がるだけです。
推進力が尽きた時点でボールは落ちますが、
高く打ちだされているので 地面への落下角度も大きく
ボールがそこから転がりません。
アマチュアに最も不適切な方法です。
兎にも角にも 体への負担が大きすぎる。

自分では気づいていませんが、
煽り打ち、しゃくり打ちは この55インチのドライバーで
打っているような球筋になります。
あるヘッドスピードに到達できない人にとっては
体を痛めて、わざと飛ばさない方法と言えます。

これを推奨する人は
 自分以外のゴルファーが見えていないのでしょうか…
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Rさん 虎の穴 入門前/入門後 対比(加筆版)

2019年11月24日 11時18分47秒 | ゴルフ

ダウンスイング後半~インパクトまで
グリップ(握り)の侵入経路に注目
㊧(以前) 外(ボール側)に膨らみ 内に切り込みながらのインパクト
㊨(修正後) まだロフトは寝てる…とは言え 格段にナチュラルなグリップの進入


また インパクト以降の不自然なからだの止まりも改善
二つを比べると からだ・特に左サイドを無理やり止めて
クラブを振っているのが分かります



比較ありがとうございます。
正直、レッスンの際に動画で差違はほとんど見とれませんでしたが、
このように比べていただけると分かりやすいです。
(左の旧で)インパクトに向けて上がっていたグリップが
突然インに落ちていく急激な動きを見ると安定しないのも納得せざるを得ません。

自分ではこの半年、スイングの成否のチェックポイントとして、
インパクト後にシャフトが左肩の方に下がってしまうのか(×)、
逆に前傾姿勢なりに右に下がった姿で立ち上がって行くのか(○)を意識していました
(ブログ記事からこれをワトソンフォローと名付けました)。
見た目で自己評価しやすいので。この認識はどんなもんでしょうか。

現実には、左に引っ張り込んだ後に、
手元近くにシャフトが戻ってからワトソン形になったのを見て、
「よっしゃ」と思っていたようですが・・・。





動画を参考にする場合

ダウンスイング後半~インパクトに欠けての
ヘッドとグリップ相互の進入、位置関係を見ると
◎クラブを体で振ろうとしているのか
◎手で振ろうとしているのか    わかります。

からだで振る場合は
良くも悪くも 全部のモノが同じ方向に
低くなれば低くなり、高くなれば高くなり
ボールに近づけば近づき、離れれば離れます。

手でクラブを振る場合、
ヘッドとグリップ、 からだとクラブは
 反対に動くことが多く
そう言う意味で 反対の動きのその相互の調整が
傾斜のあるコースや疲れた来た時のミスの原因になります。


今回の映像でとてもよく判るのは
インサイドアウトと言うのを意識しているのか
グリップは外からインに ボールから離れていこうとしているのに
ヘッドは近づいていく・・・
インから入れているつもりでも 結果、寝かしているだけ、
そこの見た目、形だけ真似でも 実効果は高くありません



ここはよく頭を整理して頂きたいのですが…
ゴルフのスイングは
からだを回すから 円を描くのであって
腕や手でのクラブ扱いは
からだに平行、胸に平行に『横にスライド』させているに過ぎません。

からだが向きを変えて円を描く
それによって 外周に当たるヘッド部はグリップよりも多く移動する
のであって、それを手で作ってはイケナイのです。

腕や手でのクラブ扱い 胸に平行に『横にスライドさせる』
であっても、グリップに比べ ヘッド部は重さが多いので
その重さ分は 多く動けない と言う自然原則があります。

にもかかわらず 円を描く、ヘッドの方がたくさん動かす
という 自然原則を破れば その無理は体にかかりますし
からだの回転で クラブ自体、腕自体を動かさず
向きを変えれば作れる 円では
ヘッド姿勢(ロフトやフェースの向き等)、ヘッドの入射角度などは
一定にし易い、大きな変化が起こり難い ですが
腕や手で円を描けば それらはいつも規則性無く変化し
二度と同じ ヘッド姿勢と入射角度の関係を取れないほど
多岐に渡る軌道や姿勢を作ってしまいます。

インサイドアウト とか アウトサイドイン とか
ゴルフの一般論よりも 物質の自然法則の方が
遥かに上位の存在です。

ですので それに打ち勝つため、自然法則をねじ伏せるため
チカラを入れることがゴルフスイングと誤った認識を
持ってしまう可能性もある訳です。
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