【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

『オンプレーン症候群』にご注意を!

2019年12月10日 22時25分38秒 | ゴルフ
この20年を超えて スイング論の主流は
『オンプレーンスイング』ですね。

まあ その前も インサイドアウトであったり
アウトサイドインであったり スイング軌道論は存在しました。
そして その俗称『オンプレーン症候群』は思っている以上に深刻です。
早く気づいて欲しいです。

『オンプレーン症候群』である限り
どんな教本、レッスン、アドバイスも単なる情報でしかなく
自分の身に刷り込まれることはありません。


ゴルフのショットは
試合や大会などでなくとも コースで実践されます。

スイングの型もそうですが、
スイングの型は 効率よく、かつ 繰り返し易いショットを生むための
「手段」であり、目的ではありません。
自分にとって 効率よく、かつ 繰り返し易いショットをする為の
「型」でしかありません。

コースでは 型などは ショットをする前の意識、
その意識として優先順位は 下から数えた方が早いほど。
風や傾斜、ライであったり、距離や風景であったり
その日の体調やスコアなどの方が 圧倒的に意識の上にあります。

ましてや スイング軌道なんて
ビデオや画像上の 線 でしかないような
コースではまったく存在もしない、
意識もしていないようなモノを
練習で追いかけても 何ら実践される筈もありません。

特に オンプレーンスイング の「オン」の表す
スイング軌道に沿って ヘッドを動かすコト、
それソノモノが正しいかどうかは、人の考えによると思いますが
(ハミングバードでは無意味、と思っていますが、それはさておき)
スイング軌道に沿って ヘッドを動かすことが主目的になり
本来の意味であるはずの
 スイング軌道を 「からだの回転で」「からだで」 作るのか
どうかは 意識の外になってしまっています。

問題なのは スイング軌道に沿って振る事ではなく
スイング軌道を 「からだで」「からだの回転で」 作るコト な筈です。

スイング軌道に沿う 「オン」という意識がある限り、
どうしても それを実現し易い 手回り、腕周り、腕さばきで
オンにしようとする 正解をなぞる癖がつきます。

それでは 最も意識し辛い 軌道などを
コースで実現できる筈がないのです。
練習のための練習、
何かの「おまじない」の為の練習にしか過ぎない と言えます。



その考え、スイングの基盤になる考え方は
無意識な内に刷り込まれ、
例えば ボールを上から打つ、ロフトを立てる など
自分の身に刷り込まれるためには
それを どう 「体で」「からだの回転で」しなければならない のに
 ボールを上から打つ、ロフトを立てる という目的になってしまい
クラブの姿勢や手さばきばかりを追いかけることになって、
結果、見てくれや恰好ばかりを追う末路に行き着きます。

それはまるで自分ではなく
他人の目を満足させるための 練習、訓練になってしまいますから
想像出来る通り、自分の「身に」は刷り込まれず
コースで実践することは難しくなるのです。


まずは、その「オンプレーン症候群」のスイング捉え方から
離脱するコト、その呪縛から逃れるコトをお薦めします。
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ゴルフはゴロふ

2019年12月10日 15時55分25秒 | ゴルフ

冒頭の記事題名は 某青木御大の有名な言葉ですねー♪

2

パッティングやアプローチ 勿論 通常のショットに関しても言えますが

 ショットで一番大切なのは 出来るだけ安定して「一定の距離」を打とう とすることです。

ミスショットは仕方ありませんが、 方向よりも 一定の距離を打つこと がより優先です。


そのためには 出来るだけ無駄な球の高さは避けた方がよい

  と言うのも一つのアイディア です。

 おなじ30mのショットを打つのに 

☞30mを転がす 

☞高い球で30mを打つ 

というのでは 同じ距離が打ち易い だけでなく ミスショットの出る確率も違いますし

 ミスが出た時のその激しさも違います。

例えば 花道 にある状況としましょう。 

30mを転がすのであれば 

その状況によって 6番~ウエッヂ どれを選択しても可能でしょう。 

仮に7番アイアンとします。

 一方 高い球、上げるショットをした場合 アプローチウエッヂか、サンドウエッヂに限定されます。

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転がし や 低い球が断然有利な理由は
①転がし、低い球は  距離とボールの飛ぶ(転がる)道のりが近似値 の為  距離感が掴みやすい

②上げるショットに比べると  転がし、低い球は スイングが小さめ、ゆっくり目の為  ミスが起こり難い
③上げるショットは 例え30mであっても  かなり速く、大きく振るため  ミスが出た時に、5mしか飛ばないショットもあれば  倍の距離飛んでしまうミスまで生まれます。

  それに比べ 7番で転がすとすると  ミスをしたとしても あまり大きな差は出ず 

 グリーンには乗るミスで済むでしょう。
④転がしているので 次のショット  パッティングの参考になります。
⑤そのアプローチがショットの基本になって行きます。

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こんな意見もあるとは思います。 

「バンカー越えの下りの斜面に落ちる場面もあるじゃないか?」と。
そうですね。そんな場面もあるでしょう。
しかし、考えてみて下さい。

 その場面は おそらく  ボールのライはラフ、もしくはベアグランド、荒れた芝 

そこから バンカー分を飛び越して 下りの斜面の落とすショットです。

 難易度は高い訳です。

でも 振り返ってみて下さい。


 そこに打ったのは誰?なんですか? と。 


よほど難しい状況ならいざ知らず 

そのアプローチよりも優しい状況で 当の自分がそこに打ってしまっているのです。
精神的にもより追い込まれ、環境もより難しい状況…。

 成功率は端から高くありません。 

グリーンは4畳半の大きさではありませんし

 どの道 その状況からは2パットで恩の字の筈です。

ならば ミスの出難い ランニングとは言わないまでも

 上げるショットを選ぶ必要はないのではないですか?! と…

 普通に広いエリアの方、 ピン位置に直接キャリーさせるような

普通のショットで 良いのではないでしょうか?

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ともかく 転がす、無駄に高い球を打たない というのが

 距離感も含め ショットの基本になるのです。

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アイアンのデザインのお話し

2019年12月10日 15時46分27秒 | ゴルフ
アイアンヘッドをデザインする際
『低重心化にする』ことは
アイアンヘッドをやさしいものにする の代表例です。

ボールの半径・地面からのボールのセンターは22ミリ位なので
これを基準に それ以下のモノを低重心
それ以上のモノを高重心と呼びます。


まあ 表立って低重心と呼べるのは
重心高さが20ミリ(以下)を切ったものでしょうね。

この10年でスイング論が異質な形に変わってきてしまっているので、
この低重心化というのがやさしいもの と言えるのかどうか
少々 ❓❓❓の時代になりました。
本来はゴルフクラブによって 簡単かそうでないかの目安の
代表例が「ボールを上げる能力」だったのですが
煽るスイングが主流の現在、低重心化はボールを上げることに寄与
しなくなっており、逆に失速を生み出す可能性が生まれてきています。
ユーティリティなどもそうですが、重心の高さが18ミリを下回り
それよりも低いものは 煽り打ちの人には危険です。


意外かと思いますが
ソールが厚かったり、大きくても
実は「低重心化」にはあまり関係ないのです。
ソールの奥行き(厚み)が 1mm増えても
重心は1ミリなんて全く下がりません。
機種や形状によりますが 製品誤差程度
0.5ミリ以下程度の変化しか起こりません。


特別な異形としない限り
アイアンを低重心にするのは 二つの方法 です。



①アイアンの高さ(上下方向)を薄く(低く)する

死語になってしまいましたが、
上下に小さい(薄い?低い?)アイアンのことを
ロープロファイルのアイアンと言いますが
この形状は典型的に低重心を優先した形状です。
ロープロファイルの形状のアイアンは
総じて トゥ側も低めに取り
ヒール~トゥ方向への末広がりが少ないアイアンになります。

一般的なアイアンの形状で
ロープロファイルの 特にトゥ側の低いアイアンヘッドは
重心距離の短い、小振りな形状になりがちで
低重心であっても 慣性モーメントの低い
ミスにシビアなアイアンになりがちです。

ふるーいアイアンですが、代表的なものは
ブローニング というのがありますね。
(知ってる人いないでしょうね)
この形状は ロープロの代表でもあり
重心距離の長さもあってとても特徴的ですね

まあ アイアンと言うよりも
L型パターに近い形状です。

通常のアイアン という形では
この手の ロープロファイルのモノは殆ど姿を消しましたが
たらこ型のユーティリティにその流れが残ってますね。




②ネックを短くする

ソールを厚くするよりも はるか効率的に低重心になります。
特に近年、接着剤の性能があがり
接着面積を少なくしても安全になったのに伴い
この20年でかなり短いネックが主流です。
機種によっていろいろではありますが
古いタイプのものに比べると 30mm近く短く
30mm近い鉄の筒がなくなったのですから
低重心化するのは確かです。

一方、そのネックについて 気になるのは
最近のパターです。
パターは転がすこと、ボールを上げないで転がすことを
主目的にしていますから
低重心である理由も、深重心である理由もありません。
低重心・深重心ともにパターにとって
良い面は少なく、よりよいボールの転がりを作り辛くなります。
マレットや私の目からは異形なパターは
慣性モーメント →ミスへの寛容性 を上げる
という名目で大きくなっているものが多いですが、
ボールの良い転がりを犠牲にしている面が少なくないと思います。
ならば 高重心・浅重心で
ヘッド重量を重くすればいいのですが…
おそらく 科学的、ロボット的なデザインの方が
進化したもの、進んだものと
ユーザーは感じてしまうのでしょうね



大型キャビティがミスに寛容とは限りません

そう 低重心とは別な話題ですが
ミスへの寛容性 慣性モーメントの話をしましょう。

多くのゴルファーは
大きなヘッド=ミスヒットに強い
大型ヘッド→慣性モーメントが多い
という風に考えていますが、
実は真実ではありません。

ボールの打撃 真っ直ぐ飛ぶとか高く上がるは
物理現象であり、視覚現象からは生まれません。


ミスへの寛容性が高い というのは
アイアンに限らず、 パターやドライバーもそうですが
ヘッドの運動「持続」能力が高く
ボールに接触しても そのサマによって
運動が阻害されにくく、影響を受けにくいことを言います。
それを用語として「慣性モーメント」と言います。

つまり ゴルフクラブのフェースにどこかの芯があり
その芯にあてるとか、その芯の広さとか
フェース面上のボールの当たり所 ではないのです。

慣性モーメントは当然ヘッドの創り と ヘッド重量
そしてヘッドの移動速度の掛け合わさった総体 です。
大型のキャビティヘッドが慣性モーメントが高いのは
重量が周辺に配分されており その分
おおよそのボールの当たりどころに対し
重さ×距離分 重さが多くなる効果 という意味です。

ですので 機種など造りによって多少差はありますが
キャビティヘッドだから コンベンショナル(ブレード)
マッスルバックのアイアンヘッド
よりも ミスに寛容 というのは正直、真っ赤な嘘で

✖230gのヘッド重量の大型キャビティアイアン よりも
◎270gのヘッド重量の小型マッスルバックのアイアン

の方が慣性モーメントは大きく、ミスに寛容 というのは
普通にあり得ます。

ただし コンベンショナルなアイアンは
買うユーザーの嗜好上、重心距離も短く
ヘッドを回転させることを念頭に使われるので
そういう使い方も含め ミスに寛容かどうかは
微妙ではあります。
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