神戸の市営バスでのことです。
きょうの午後、三宮に向かうバスに乗っていました(石屋川車庫前発)。
都心も近い雲中小学校前の停留所に停まったときのことでした。
もう発進するな、と思ったときに、とつぜん運転士さんが運転台から下りてきました。
乗客たちの座席の方へ出てきたのです。
なにか事故でもあったのかな、とどきっとしました。
けれど事故ではありませんでした。
ぼくのすぐ後ろまで進んできて、そこでそっとひとりの男の人に寄り添ったのです。
「席が空いてますから、こちらへどうぞ」
その男の人は目の不自由なかたでした。
車内のようすがわからなくて、白い杖をたよりに不安そうに立っておられたのでした。
運転士さんは、やさしく肩に手を置いて、男の人を席に導いたのでした。
みたところまだ若い運転士さんのようでした。
車内鏡でとっさに気づいたことのようでした。
ぼくはじぶんのことが少し恥ずかしくなりました。
そんな近くに目の不自由なかたがおられたのです。
ほんとうならいちはやくぼくが気づいて、そのかたに席に空きがあることを教えてあげるべきだった、とそう思ったからでした。
そしてそう思ったのはたぶんぼくだけではなかったように思います。
まわりの多くの人たちがその瞬間ぼくと同じような気持ちになった、そういう雰囲気がありありと生まれていました。
でもたぶん、こんど同じようなことがこの街であったなら、このときに同乗した人びとはきょうの運転士さんがしたのと同じことをタイミングをはずさずにするにちがいありません。
そのような雰囲気も同時に生まれていたのです。
きょうの午後、三宮に向かうバスに乗っていました(石屋川車庫前発)。
都心も近い雲中小学校前の停留所に停まったときのことでした。
もう発進するな、と思ったときに、とつぜん運転士さんが運転台から下りてきました。
乗客たちの座席の方へ出てきたのです。
なにか事故でもあったのかな、とどきっとしました。
けれど事故ではありませんでした。
ぼくのすぐ後ろまで進んできて、そこでそっとひとりの男の人に寄り添ったのです。
「席が空いてますから、こちらへどうぞ」
その男の人は目の不自由なかたでした。
車内のようすがわからなくて、白い杖をたよりに不安そうに立っておられたのでした。
運転士さんは、やさしく肩に手を置いて、男の人を席に導いたのでした。
みたところまだ若い運転士さんのようでした。
車内鏡でとっさに気づいたことのようでした。
ぼくはじぶんのことが少し恥ずかしくなりました。
そんな近くに目の不自由なかたがおられたのです。
ほんとうならいちはやくぼくが気づいて、そのかたに席に空きがあることを教えてあげるべきだった、とそう思ったからでした。
そしてそう思ったのはたぶんぼくだけではなかったように思います。
まわりの多くの人たちがその瞬間ぼくと同じような気持ちになった、そういう雰囲気がありありと生まれていました。
でもたぶん、こんど同じようなことがこの街であったなら、このときに同乗した人びとはきょうの運転士さんがしたのと同じことをタイミングをはずさずにするにちがいありません。
そのような雰囲気も同時に生まれていたのです。
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