京都市のGallery吉象堂で開かれた「丸池'69展」で鎌田隆行さんの作品を見ました(12月1日~6日)。
1969年に京都市立美術大学の日本画科を卒業した美術家たち8人のグループ展で、今回が11回目です。
卒業からちょうど40年。
同窓の画家たちが、ああ、こういうふうにそれぞれの世界を成熟させていくのか、とひとしお感懐に誘われる企画でした。
鎌田さんの作品は、花のダンスです。
落ち着いたブルーを背景に、赤やピンクや黄色や白や…、きりっとした花々が咲き乱れているのです。
プラトンのイデアみたいな、こんなくっきりと澄明な花がこの世界にあったかなあ、と思いながら、なんという種類ですかと尋ねると、やっぱり画家の答えはこうでした。
「現実にはない花です。いろんな花をデッサンして、その上で心で作り出した花なのです」
内面で再生された花なのです。
それがリズムを打つように、ハーモニーを奏でるように、巧みに配されているのです。
気持ちのいい作品です。
描いた、というよりも、作曲した、といったほうが近いかもしれません。
心が共鳴するように踊るのです。
花のダンスは、そうか、魂のダンスなんだ、とそんなふうに思いました。
出展者はほかに、池田三郎さん、神野立生さん、木村順子さん、小坂敦子さん、塩山強さん、高崎千歳さん、殿南直也さん。
なお、鎌田隆行さんの子息は、いま注目の新進彫刻家の鎌田祥平さんです。
前後して京都で開かれた「鎌田祥平展」の評が本ブログの姉妹ページ「Splitterecho(シュプリッターエコー)Web版」にあります。
Web版は http://www16.ocn.ne.jp/~kobecat/
1969年に京都市立美術大学の日本画科を卒業した美術家たち8人のグループ展で、今回が11回目です。
卒業からちょうど40年。
同窓の画家たちが、ああ、こういうふうにそれぞれの世界を成熟させていくのか、とひとしお感懐に誘われる企画でした。
鎌田さんの作品は、花のダンスです。
落ち着いたブルーを背景に、赤やピンクや黄色や白や…、きりっとした花々が咲き乱れているのです。
プラトンのイデアみたいな、こんなくっきりと澄明な花がこの世界にあったかなあ、と思いながら、なんという種類ですかと尋ねると、やっぱり画家の答えはこうでした。
「現実にはない花です。いろんな花をデッサンして、その上で心で作り出した花なのです」
内面で再生された花なのです。
それがリズムを打つように、ハーモニーを奏でるように、巧みに配されているのです。
気持ちのいい作品です。
描いた、というよりも、作曲した、といったほうが近いかもしれません。
心が共鳴するように踊るのです。
花のダンスは、そうか、魂のダンスなんだ、とそんなふうに思いました。
出展者はほかに、池田三郎さん、神野立生さん、木村順子さん、小坂敦子さん、塩山強さん、高崎千歳さん、殿南直也さん。
なお、鎌田隆行さんの子息は、いま注目の新進彫刻家の鎌田祥平さんです。
前後して京都で開かれた「鎌田祥平展」の評が本ブログの姉妹ページ「Splitterecho(シュプリッターエコー)Web版」にあります。
Web版は http://www16.ocn.ne.jp/~kobecat/