先日YouTubeに「パワーパフガールズ」がまとめてアップされていることに気づいた。
違法アップロードとういやつではなく、カートゥーンネットワークが普通にやってるようで。
主人公はバブルス、ブロッサム、バターカップの三人の幼稚園児。
彼女たちはユートニウム博士の実験のハプニングから生まれたスーパーパワーを持つ女の子たちである。
その出自はどこか「妖怪人間ベム」に似ていなくもない。
小さい頃とにかくこのオープニングが怖かった。
いま気づいたがナレーションは「ジェットストリーム」の城達也である。
さて「パワパフ」(パワーパフガールズ)。
「砂糖とスパイスと素敵な物をいっぱい」そこに「ケミカルX」が混ざって生まれた彼女たちだが、この物語自体は、怪獣や犯罪者を相手に戦うスーパーヒーロー/ヒロインものの設定をベースに、ナンセンスなプロット、ブラックジョーク、そして申し訳程度の教訓話からできている。
このジャンルに詳しいわけではないけど、作品としてはより一般的と思われる「ザ・シンプソンズ」(フォックス)や「スポンジ・ボブ」(ニコロデオン)とノリは似ている。
魅力の核心は、ストーリーにせよデザインにせよ、やはり一種の「毒」であり、キャラクターデザインでいうと、戦闘中など特に感情が高ぶっているときに、え、その表情でいいの? というチグハグな感じだったり。
日本でいうと西原理恵子の漫画作品のキャラクターの表情とも通じるものがある。なんでそんな怒った顔なの? というような。
ただ「毒」とはいえ、「パワーパフガールズ」のそれは、それほど逸脱したものではなく、十分に様式化されていて、西原理恵子のように、これひょっとして投げやりに描いてる? どうなんだろ…と人を不安にさせるところはない。
安心してボーっと見ていられる作品であり、見はじめると止まらず、ちょっと中毒的に何話も見てしまう。
ウィキペディアによると、第1シーズンの放映は1998年にはじまり、2005年の第6シーズンまで80話近く制作された。
YouTubeで視聴できるのはこの旧シリーズ。
その後2016年から2018年にかけて新シリーズが80数話放映されている。
映画版(2002年)やスペシャル版もある。日本版も作られたが、見たことない。
(takashi.y)