しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

ようこそ、未来の食卓へ

2018-11-01 15:18:00 | 食、ファッション
私事ではあるが、3月に転職したのである。片道1時間半、乗り継ぎが悪ければそれ以上かけ出勤している。夜、帰宅が遅くなるともう何も作る気力がない。コンビニで弁当を買って…と続けているとあっという間に財布が軽くなる。困った。しかし、夕食は食べたい。
ある日、ドラッグストアで「カレーメシ」をみつけた。カップ麺は苦手で食べられないが、メシというからには米であるわけだ。これなら食べられる。特売品という言葉にも誘われひとつ手に取った。
即席麺の産みの親、日清食品が作ったとあって、ホントに簡単なのである。お湯を注ぎ、5分待つ、かき混ぜる。これだけで、きちんとカレーが食べられるのだ。そして美味しい。お湯の量と待ち時間を調整すれば、ご飯の硬さもお気に召すまま。疲れた気持ちをほぐしてくれるスパイスの香りと、しっかりとしたボリューム。それでいてカロリーは通常のカレーライス半分ほどなのである。素晴らしい。
そして、9月に「トマトチキン」味が新発売。もちろん見つけて直ぐに購入。まあ、期待半分で食べたひとくち目で、なんじゃこりゃ!ほどよい酸味とスパイスのなんと調和のとれた味か。パッケージを改めてみて、さらに驚いた。考えたのはAIだという。

SF小説では、ポピュラーな食糧として「代用プロテイン」が登場する。人工知能が弾き出した1日に必要なエネルギーやビタミンなどを摂取させられるのだ。ミミズを原料とする無味無臭のなんとも不気味なゼリー状の物体。登場人物たちは、ため息をつきながら流し込む。俺たちはいつまでこんな生活を強いられるんだ、と。AIに支配されたらたまったもんじゃない。読みながら思ったものだ。

メーカーのHPによると『今回発売する「日清トマトチキンカレーメシ AIが考えた」は、さまざまな分野で活用が進むAI (人工知能) を駆使して生まれた商品です。
まず、AIが2,400万通りもの食材の組み合わせから、「カレーメシ」ファンが好むであろう最適なレシピを選定。AIが弾き出した答えはトマトとチキンをメインに、各種スパイスをきかせたトマトチキンカレーでした。
このレシピを元に、商品担当者が試食と検証を繰り返しながら、スパイスの種類や配合など味のバランスを整え、ベースとなるメニューを作成して商品化の作業を進め、本商品が完成しました。』(以上、HPから抜粋)とある。そうか、トマトチキンと弾き出したのはAIだが、最終的には人間だったのか。
安心すると同時に、少し希望が持てた。

全てを支配されかねないと、恐れてばかりはいられない。未来の食事は、我らの舌にかかっている。
(キヌガワ)


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1 コメント

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Unknown (ダルシム)
2018-11-01 23:00:55
カレーメシ……試さねば
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