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ブログ版 シュプリッターエコー

アーノンクール/ウィーン・フィル

2006-11-10 03:02:46 | 音楽
私の高校時代の友人Tが
兵庫県立芸術文化センターで
アーノンクール/ウィーン・フィルを聴いてきました。
感想がなかなか面白いので
本人の承諾を得て転載します。
以下↓


Tです。

今回で2回目のウィーン・フィル。
前回は、ゲルギエフでフェスティバルホール。
フェスティバルホールは、箱が大きすぎる。
いいホールだけど。
このときの聴衆の悪さはすごかった。
楽章と楽章の間の咳払いの大きさはすさまじいものでした。
最後はチャイコフスキーの悲愴。
静かに終わり、指揮者がまだ手を下ろす前に拍手をするばか者が
ひとりではなく数十名いた。
大阪は、ウィーン・フィルに限らず聴衆が悪い。
それに比べて京都はすばらしかった。
コンサートホールでの
ロッテルダム・フィルのマーラー9番。
誰一人指揮者がおろすまで拍手をしなかった。
長い長い空白の時間の後、大喝采でした。

前置きが長くなりました。
西宮の聴衆も咳払いが大き過ぎ。
そんなに咳したいか?
ホールは残響2秒?????だし、
適当な大きさなのでよかったですよ。
今回静かに終わる曲ではなかったので
聴衆の良さ悪さは分からない。
しかし、来ているのはじじいばばあばかり。
しゃあないよね。あの値段ですから。
制服来た女子高生2人もいましたが、
よっぽど好きなんだろうと。
もっと低価格にした年齢限定のコンサートも
あってもいいかもしれません。
まあ日程的に無理でしょうが。

今日は、ブルックナーの1曲だけ。
流行なんでしょうか。指揮台がありません。
気難しいアーノンクール登場。
いつものように指揮棒を持たず演奏開始。
いやらしいほど、間をとった演奏。
前半は、やけにホルンのミスが目立ち。
「ウィーン・フィル大丈夫?風邪でもひいた?」と
思いました。
前から3列目という良い席か悪い席か判断のできない席でした。
キュッヒルが目の前にいました。
よーく聞こえるんですよ。やけにキュッヒルの音が。
さすがですね。キュッヒル・フィルですよ。

アーノンクールがなぜか4楽章でめがねをかけたんですね。
よく分からんのですよ。これが。
途中で楽譜が見えにくくなった?
つけるのを忘れていた?

最後の盛り上がりは圧巻。
金管楽器が大変な曲です。
補強のため?1番ペット、ホルン、トロンボーンが2人いました。
ティンパニもある部分で2人で補強です。
どっかの日本のオケと違って
終盤になってもへこたりません(当然だが)。
もちろん、ピッチもバッチリです。
アーノンクールとの相性もいいんでしょう。
オーストリア人ですから。
ベーム以来の有望なオーストリア人です。
近年なかなか出てきませんでしたから。
感動でした。しかし、31000円は高い。
概算して、一晩で6000万円の売り上げ。
グッズの売れ行きもご婦人に好調でした。
プログラムは別売りではなかった。
小さいけどついていました。良心的です。
そうそうゲルギエフの時のパンフも見たけど
お兄ちゃんの名前ありましたよ。

批判めいたことをたくさん書いてますが、
演奏はやはり一流の中の一流です。
アバドとベルリンフィルも驚いたけど
アーノンクールとウィーンフィルも衝撃でした。
音が違う。他の海外オケともあきらかに違う。






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