奇跡

朝、一仕事終えてソフトに行った。

グランドに着いて荷物をおろしてるとき、
「スパイクがない？」
そんなはずはない。
間違いなくスパイクも手に持って車に積んだ。

でも車の中にない。

記憶をたどって必死に思い出してみる。

カバンと、着替えと、スパイクを手に持って、車に乗ろうとして、カギを開けるのにスパイクが邪魔なので・・・

アッ！

車の屋根の上に置いた！

そのままグランドまで１０分ほど右に左に曲がったり止まったり走ってきた！

やっちまったかぁ・・・
途中に落としたなぁ。

と、車の屋根を見るとちゃんと乗っていた！

置いたときのまま微動だにしていないようだった。

よかったぁ・・・
奇跡だ。

なくなっちゃったかと思ったぞぉ。
怖かったろうなぁ、屋根に乗せられて走ってきて。

今思えば、すれ違う車や人が、なんか俺の方見るなぁ、と思ったんだよなぁ。

俺に見とれてたわけじゃなかったんだぁ・・・