Graham Central Station #7 (#603)

2010年07月08日 | FUNK
7thアルバム


【Star Walk】

リユニオン以前のGraham Central Stationとしてはこの【Star Walk】が最後の作品となる。このあとLarryはソロアーティストとして活動し始める。

Disco全盛の時代に突入してFUNKバンドには厳しい時代であった。EWFやKool & The Gang等はポップ路線に変更して成功したが、Ohio PlayersやこのG.C.S.はその波に飲み込まれてしまった。

このアルバムでは明らかに苦悩の跡が見える。特にアルバムタイトル曲『Star Walk』ではテクノに挑戦している。Larryはファルセットでらしからぬポップメロを歌っているが、私は当時新譜として聴いてかなり虚しい思いをした覚えがある。

Larryよお前もか?

と言えども他のナンバーは全盛期の出来には及ばないが、優秀なFUNKナンバーも収録されている。

中でもシングルカットされたA面1曲目の『Foxy Lady』はLarryらしいFUNKチューン、Bass Lineもご機嫌である。

Larry Graham & Graham Central Station - ( You're A)Foxy Lady



『It's Alright』系のLarry曰くBig FootなGrooveのナンバー。間奏のHornのフレーズが【Rubicon】の『Cheatin'』と言う曲にそっくり。Rubiconは元SlyのSax【Jerry Martini】が作ったバンドで、Horn隊がG.C.S.の5thアルバム【Now Do-U-Wanta Dance】のレコーディングに参加しているので、アレンジャーが一緒なのであろうか?

Rubicon - Cheatin'





A-3の『The Entertainer』もかなりドFUNKナンバーである。

Larry Graham & Graham Central Station - Entertainer




B面1曲目の『Scream』はSlyの『I Want To Take You Higher』調のビートをもった恒例のメンバー紹介ナンバー。

2曲目はまたポップナンバー『Sneaky Freak』だが、Big Foot系でRhythmはかなりFUNKしている。Bassもバキバキいってる。Larryはまたファルセットで歌っている。

Larry Graham & GrahamCentral Station - Sneaky Freak




3曲目はアルバム最後のナンバー、ちょっとLou Rawlsを思わせるミディアムバラードであるが、このあとのソロ活動のコンセプトに非常に近いナンバー。GuitarはちょっとGeorge Benson風(笑)。

計7枚のアルバムを残してGraham Central Stationは解散した。

その後Larryはソロに転向、バラード歌手として成功した。ソロの1stアルバムからは『One In A Mllion You 』が全米#9/R&B#1の大ヒットになった。


Larry Graham - One In A Million You



ソロアルバムは5枚残している。


今回のLiveでやるとすれば1st~3rdまでが中心で、ソロアルバムからはOne In A Million Youぐらいであろう。正直6、7枚目からの曲をやったのは聴いたことが無い。

ただBass Soloの時にはEarthquakeのイントロフレーズやソロアルバムの中のVictoryのフレーズを弾くと思われる(定番)。

あああ、どんなメンバーで来てくれるかなあ?いまから超楽しみです!