Graham Central Station #8 (#605)

2010年07月17日 | FUNK
そろそろ梅雨明けを迎えそうな予感がするいい天気でしたね。

G.C.S.来日直前シリーズ、前回お送りしたのがG.C.S.としての最後のアルバムであった。このあとのLarry Grahamのソロ活動の中にも素晴らしいバラードやFUNK曲があるが、基本G.C.S.特集と言うことでここでは省かせていただきます。

'79年に7枚目のアルバム【Star Walk】を出した後、バンドを解散してソロ活動に専念した。しかしそのバックも若い?メンバーをレギュラーで使っていた。その間に【Live Under The Sky】というJazz Fes.にThe Crusadersのゲストとして来日を果たしている。'85年当時のThe CrusadersはJoe Sample(Piano)とWilton Felder(Sax)の二人のみで、Leon"Ndugu"Chanclerがサポートとして参加していた。 Larryの他にGuitarのDavid T. Walkerがゲストとして参加する、何とも一粒で2~3度もおいしいLiveであった。

Larryがそこで新兵器を使用していた。白いSteinburger風のBassからニョキニョキっとMicが生えているモデルだ。WirelessのためBassを弾きながら縦横無尽に歌いながら動き回る事が出来る、何とも画期的な楽器であった。現在は元から愛用しているJazz BassシェイプのモデルにMicが付いたもの(Moon?)を使用しているようだ。私はBassは専門ではないので良く知りませんが(笑)。下の画像がそのMic付きBass。



その時は'80年にリリースしてR&B1位を獲得した『One In A Million You』やThe CrusadersがBill Withersをフューチャーして話題になった『Soul Shadows』を披露した。当時はまさか来日してくれるなんて、思いもよならかったわけで、もう大興奮!ちなみに私は当時札幌在住だったため、札幌厚生年金会館で見たのであった。

それから7年後、今度はG.C.S.を再結成して来日すると言う!この時点では私はすでに東京在住であった。今は無き【On Air East】で二日間連続で参戦した。もちろん金があり余っていたわけではない、逆に借金でもして行かなきゃ後悔すると思ったからね。


この来日公演の模様が【Live In Japan】として二枚組CDとして【江戸屋】レーベルから発売された。これは東京厚生年金会館でのパフォーマンスが収録されている。



1.Entrow
2.We've Been Waiting
3.Feel The Need
4.Can You Handle It
5.Freedom
6.Touch Your Heart
7.George's Solo
8.Tomorrow
9.Starwberry Letter#23
10.One In A Million You
11.Today
12.The Jam
13.Release Yourself
14.Hair
15.I Want To Take You Higher

Graham Central Station:
Larry Graham (b,vo)
George Johnson (g,vo)
Hershall "Happiness" Kennedy (kb,vo)
Robert "Butch" Sam (or,vo)
Gaylord "Flash" Birch (ds,vo)
Noriko "MIMI" Miyamoto (vo)


女性Vo.はChocolateの代わりに【宮本典子】通称Mimiさんが参加、さらにはGuitarにあの【Brothers Johnson】のGeorge Johnsonが参加した。

後はオリジナルメンバーであるRobert Sam(organ)、Harshall"Happiness" (clavi、synth、trumpet)の二人と、4thアルバム【Mirror】から参加したGaylord Birch(drs.)がこのリユニオンに参加した。

当たり前の事であるが、完全にG.C.S.のサウンドが再現されている。これは当時の音源を聴くとよくわかる。

だってだって~、『Entrow』のイントロのマーチングドラムで客席を掻き分けて入場して来るなんて、度肝を抜かれるような想像を絶するパフォーマンス、もう涙がチョチョ切れてしまいました。

Entrow / Graham Central Station




今でこそyoutubeに腐る程映像や音源がアップされているが、当時はSoul Trainで見たぐらいしかなくて、海賊盤やVideoもほとんど出回っていなかったから、全く謎に包まれていたのである。

Graham Central Station - Live in 1974



【Wolfgang's Vault/Concert Vault】のサイト

と言うサイトにBill Grahamが所有する膨大なLive音源がアップされているのだが、このG.C.S.の音源もある。聴くとやはり『Entrow』のマーチングドラムから始まっている。当時はこのパターンで始まるのが常であったようだ。ましてやこの音源を聴くと『Entrow』が出来上がる前からこのパターンでやっていたことがわかる(笑)。

Introduction~Jam~Feel The Need

これは【Wolfgang's Vault/Concert Vault】でアップされていたもの。このサイトはマジでヤバい!

デジタルの発展による楽器の進化によって多少サウンドは変わっているものの、当時とほぼ同じノリで演奏されていたことがよくわかる。最近のyoutube映像を見ても、昨年のLarryのBass Soloを聴いてもほとんど変わっていない(笑)。少なくてもLarryは30年以上経った今もほぼ同じプレイをしていると言っても過言ではない。髪型はずいぶんと変わったが、音だけでなく体型もほとんど変わらないのは体質もあるだろうがホントに凄い。

60歳を越えた今もステージングも若い時とそれほど変わっていない。ただ2ndステージ終了後のサイン会ではかなり憔悴気味で、老体に鞭な感じは否めなかったが...
しかしながらかなり節制してると思われる。私はLarryよりは一回り以上若いが、これは是非見習いたいと思っている(笑)。

G.C.S.がすでに解散した後に知った若いリスナーやBass manが多いだろうが、そんな若者たちに私のアイドル、【Larry Graham】そして【Graham Central Station】を大好きになってくれているなんて、本当にうれしいですね!


あああ、9月が待ち遠しい。