Flash Disc Ranchって?

2007年05月08日 | Weblog
GW最終日の6日、久々に下北沢に行ってまいりました。目的はもちろん『モルティブ』のコーヒー豆である。予定通り『フレンチ・ロースト・ブレンド』を200g購入。

まあここまで来てすぐ帰るのももったいないので多少ブラブラする事に...
と言っても私がブラブラすると言えばレコード屋、CD屋に行く事ぐらいである。

ディスクユニオンあたりがやる廃盤セール等には全く興味がない私は、20年近く前に見つけてから唯一通ったアナログレコード店が下北沢『Flash Disc Ranch』だ。


なぜか?野暮な事聞くでない!
そりゃ他と比較しても単純に激安だからだ。


私がここに向かう時は何かが欲しいとか明確な目的を持たずに行く。まあ帰るときは少なくとも2~3枚は脇にかかえて店を出るのであるが...



お約束でSoul/FUNK3枚2000円のコーナーに捕まる。ここで『は!』と気がつく。特に欲しい物が無いと言うよりはあり過ぎて特定できない、見つけたら買う!という事であった。そこでLP裏のクレジットを見て新発見する事も多々ある。最近はインターネットでかなりの量の情報、10年前じゃあ有り得ない程の知識が得られる。しかし、CDが主流になってから細かいクレジットが外から見ることが出来ないため、新発見はホントに減ってしまった。悲しい...

そこで新発見、

普段あんまりBlues等聞かず、B.B.のレコードを見ても素通りするだけであるが、たまたま裏ジャケ Check!



ありゃま!B.B. KINGPhilly録音である。'73年ABC Record

裏から登場させてしまった!ごめんごめん、表はこんな感じ
      ↓


なんとタイトル曲はTo Know You Is To Love You~Stevie Wonder作 この曲ではStevieがkeyb.で参加していると言う豪華版!

クレジットを接写してみた。今時のデジカメの性能は凄いなあ!
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Staplesのナンバー『Respect Yourself』をカバーしている。おやおやまた新発見、この曲は残念ながら先日亡くなったLuther IngramとMack Riceの共作だったんだ...
そうそう、(If Loving You Is Wong)I Don't Want To Be Rightのヒットで知られるLuther、聞いた事が無い方は是非彼のDeepな歌声を聴いてみて下さい。

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バックのミュージシャンはPhillyのおなじみのメンバー、Earl Young(drs.) Ronnie Baker(bass) Norman Harris/Ronald Chambers/ Eli Tartasky(Bobby Eli?)/ B.B. King(Guitar) Vince Montana(Vibes)...  等

HornにMemphis Hornsが参加している。彼らが参加する事で完全にPhillyの音にならず、南部の香りがしてくるあたりその個性たるや凄い!

Produce, Arrange, をしているDave Crawfordはよく知らないが、Keyb.とB.Voでも参加している。

うーん、改めて、アナログレコードは深いねえ!



先程『Flash Disc Ranch』をGoogleってみたら、ありゃ?



フラッシュ・ディスク・ランチ製のCDソフトケース?

何じゃそりゃ?


ほとんど店頭にはLPばかりしか置いていないのにCDケースかよ?



でもきっとみんな見たことあるよね?こんな奴だ
        ↓


でも多分これで『Flash Disc Ranch』が長い間健在だったのかもね?


私はこのソフトケース、あまり好きじゃないので使用してない。



ああ~、残りの2枚もまとめて紹介したかったが、長くなったので次回に回そうっと。


それでは皆さん


乞うご期待!

ちょっと笑えるディスコシングル(#210)

2007年05月08日 | soul,r&b
70's後半はSoulとディスコの言葉が入り乱れて訳の分からないシングルがたくさん出ていた。

その中でも『ソウルドラキュラ』と言う曲が40万枚以上売れると言う洋楽としては破格のヒットになった。ヨーロッパ産の物とは聞いていたが、どうやらフランス制作らしい。ちょっとメロディックマイナー系の怪しい女性スキャットに太い声で『Soul Doracula』と言う男性の語りがあ入り、不気味な笑い声が続く。ソウルとは入るものの、全くSoulでは無い。まあSoulとDiscoをいっしょくたにしてしまう当時の日本の音楽業界のマヌケさがたまらん...(画像下)


二匹目のドジョウを狙うのが世の常、こんなシングルも発売された。

実は実家に帰るとこのEPがある。まだ高校一年だった私の若気の至りだった。『ソウルフランケンシュタイン』だと、何てひどい企画なんだ~?
だったら『ソウル狼男』いや『ソウル怪物くん』も登場させなきゃいかんなあ!

ひどいと言えば、このタイトルの付け方、ジャケットはあまりにもひど過ぎる!『ディスコ一直線』
まあこの『Tavares』と言う兄弟グループ、強力なリードもいないしけして実力派とは言えないが、コーラスはなかなか良いグループだ。確かにディスコヒットを意識したアップテンポなナンバーで、タイトルにStraightが入っているからであろうが、当時流行ったマンガ『東大一直線』のイラストを入れる事はないでしょ?

もういっちょ!
70's~80's中盤までSoul、FUNKの殿堂であった赤坂MUGENに来ていたMemphisのFUNKバンド『Ebonee Webb』に二日間でアルバムを録音させたと言う『ディスコお富さん』



ちなみに当時の資料によるとEP二週間で20万枚も売れたらしい..「お富さん」。Soulがタイトルに入っていないだけ許せるのである。




当時を偲んでこんなディスコのオムニバスCDも結構発売されている。

ディスコ・チャンピオン
ディスコ・チャンピオンオムニバス アース・ウインド&ファイアー KC&ザ・サンシャイン・バンド


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今回はこれで締めておこう。
『Play That Funky Music』で大ブレイクした後尻すぼみに消えて行った歴史に残る一発屋、『Wild Cherry』の2ndシングル『Baby Don't You Know』である。

ひどいのは一応Greatest Hitsが発売されているのだが、なぜかこの曲は入っていないのだ。2ndシングルとして発売されたのにも関わらずだ。売れなかったからかなあ?曲調は『Play That...』に似たFUNK Rock調で悪くない、ただジャケに彼らの顔を載せたのが失敗?何と彼らは全員白人だったのだ。

それにしてもこのEP持ってる人も少ないかもね。ちょうど高校一年頃だからLP買うには高過ぎたんだよな、当時は普段はEPを買っていたね。

だから'76年~'78年くらいのシングルは結構持っている。LP中心になった'79年以降はほとんど買わなくなった。

またちょっとおもしろシングル特集やりますよ~!