FUNKとRockの融合?
うう~ん、そんなチンケな言葉じゃ言い表せないBetty Davisの世界。黒人女性シンガーであるが断じてSoulではない。
しかしこのFunknessは何だ?
私が初めてBetty Davisを聞いた(1stアルバムを買った)のは多分17歳の頃であろう。具体的に何が書いてあったかは忘れたが、レコードの帯にGreg Erricoのプロデュース、Larry Graham、Pointer Sisters(もちろん4人の頃)、そしてSlyが関連してる(ほとんどしてない)と書いてあって、それだけでもまず鼻血がでそうになる。まあジャケのBettyの姿も刺激的であったが...
BettyはあのJazz界の巨星、Miles Davisの奥方であった。まあジャケで見てとれる通りあの肢体に悩殺された事は間違いないだろうが、対外的な部分ではよりFUNK/Rock的アプローチ、そして金ピカ衣装を身につけるようになったのはBettyの影響が大きかったらしい。
何と!そのBettyの1stと2ndアルバムが未発表トラックを加えて復刻になった!
元々モデルをやっていてJimi HendrixやRock系のミュージシャンと仲が良かったBettyだが、ふつうのミュージシャンでは発想できないぶっ飛んだセンスの持ち主であったのだろう。そしてこの1stの制作に集まったミュージシャンたちが凄い!Bay areaのオールスターと呼んで恥ないメンツだ。(下記のバンドのメンバー達)
Sly&The Family Stone、Graham Central Station、Tower Of Power、Cold Blood、Santana、Greatful Dead、Jefferson Starship
1973年の作品。Just Sunshineと言う謎のレーベル、配給はEpicであった。
Greg Errico : Produce, Drs.
Larry Graham:Bass
Harshall Kennedy:Keyboards
Patrice Banks:Vocals
Willie Sparks:Bass voice(G.C.S.~Drs. )
Doug Rauch:Bass
Doug Rodrigues:Guitar
Neal Schon:Guitar
Richard Kermode:Keyboards
Marl Saunders:Keyboards
Gregg Adams:Trumpet
Michael Gillette:Trombone
Skip Mesquit:Sax
Pointer Sisters:Vocals
他...
G.C.S のデビュー前、そしてSantana関連のミュージシャン(そう言えばGreg ErricoはSantanaとBuddy MilesのLiveに参加している)が中心だが、とにかくよく集まったものだ。
そして内容は超ドFUNK!
そのGreatなサウンドにBettyの絞り出すようなしわがれた声が絡む。歌と言うか咆哮に近いのだが、妙にFunknessを持っている。Track-1, 3, 4, はドFUNK、6 はFUNK Rockと言ったところ。Larry Grahamの存在感が凄い!Sly&The Family Stoneではあまり聞けなかったLarryとGregのFunkyなコンビネーションがここで聞ける。多少知識のある人ならクレジットを見ながら聞くとますます楽しいだろう。
M-8 『In The Meantime 』は結構いいバラードだ。
ボーナストラックになっている3曲は1974年の録音なので、クレジットは無いが残念ながら私の大好きなLarry Grahamは参加してなさそうだ。
2nd Alubum『Thet Say I'm Different』
Betty Davisの2ndアルバムは多分自己のバンドであろうか?Drs.のMike Clarke(Herbie Hancock/Headhunters)以外はあまり聞かない名前だ。
一曲目の終盤でJimi HendrixのBand Of GypsiesでDrs.&Vo.であったBuddy MilesがなぜかGuitarを弾いているのである。彼はJimiが当時使用していたGuitarを何本も所有しているらしい。
そしてG.C.S.からはHarshall Kennedyが再び参加している。1stと比較すればかなりラフな演奏であり、クォリティーは遙かに落ちるがFunknessはけして失っていない。そしてBettyにはこのバンドの方が合っている風にも思う。
ボーナストラックは4曲すべて2ndアルバム収録曲であるが、それらの別テイクもしくは別ミックスであろう。
'82年か'83年、Bettyが1ヶ月契約(ハコ)で原宿の某老舗LIVEハウス『原宿C』に来ていた事は、長年店長を務めている『N』さんから以前聞いた。『N』さんはBettyの大ファンだったこともあり、バンスの申し出を二つ返事で受けたが、契約の半分も全うせずにトンズラされたと言う。70's中期には話題にはなったものの、その後たいして売れずに80'sに突入して途方に暮れていたところに日本からのオファー、きっと絶好のカモであったのであろう。
さらに知り合いのドラマー『T』さんはその『原宿C』で生Bettyを見ているのだ。さらに『原宿C』でリハーサルをやっている時にBettyが居合わせていて、聞いていたBettyにいいGrooveしてると誉められたらしい。
それにしても生Bettyとは羨ましい!
今度その『T』さんとFUNKバンドをやる予定である、乞うご期待!
3rd Album『Nasty Gal』
下の二枚はこの'1979年に制作されたが未発表であった4thアルバムである。1994年にCD化されたがタイトルやジャケ、曲順などが違うが収録曲は全く一緒、ネットでは何とプレミアがついていて、1万円~2万円は下らない代物である。
ベストアルバムとしては『This Is It』と『Anti Love』と言うタイトルで二作発売されている。
Best Alubum『This Is It』
『Anti Love:The Best Of Betty Davis』
Betty Davis、シンガーとしてはまともに評価できないが、その作曲やサウンドのセンスは非常に独創的であり個性的である。
とにかくFUNKマニアとしては1stアルバムは必携である。
うう~ん、そんなチンケな言葉じゃ言い表せないBetty Davisの世界。黒人女性シンガーであるが断じてSoulではない。
しかしこのFunknessは何だ?
私が初めてBetty Davisを聞いた(1stアルバムを買った)のは多分17歳の頃であろう。具体的に何が書いてあったかは忘れたが、レコードの帯にGreg Erricoのプロデュース、Larry Graham、Pointer Sisters(もちろん4人の頃)、そしてSlyが関連してる(ほとんどしてない)と書いてあって、それだけでもまず鼻血がでそうになる。まあジャケのBettyの姿も刺激的であったが...
BettyはあのJazz界の巨星、Miles Davisの奥方であった。まあジャケで見てとれる通りあの肢体に悩殺された事は間違いないだろうが、対外的な部分ではよりFUNK/Rock的アプローチ、そして金ピカ衣装を身につけるようになったのはBettyの影響が大きかったらしい。
何と!そのBettyの1stと2ndアルバムが未発表トラックを加えて復刻になった!
BETTY DAVIS + 3 | |
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元々モデルをやっていてJimi HendrixやRock系のミュージシャンと仲が良かったBettyだが、ふつうのミュージシャンでは発想できないぶっ飛んだセンスの持ち主であったのだろう。そしてこの1stの制作に集まったミュージシャンたちが凄い!Bay areaのオールスターと呼んで恥ないメンツだ。(下記のバンドのメンバー達)
Sly&The Family Stone、Graham Central Station、Tower Of Power、Cold Blood、Santana、Greatful Dead、Jefferson Starship
1973年の作品。Just Sunshineと言う謎のレーベル、配給はEpicであった。
Greg Errico : Produce, Drs.
Larry Graham:Bass
Harshall Kennedy:Keyboards
Patrice Banks:Vocals
Willie Sparks:Bass voice(G.C.S.~Drs. )
Doug Rauch:Bass
Doug Rodrigues:Guitar
Neal Schon:Guitar
Richard Kermode:Keyboards
Marl Saunders:Keyboards
Gregg Adams:Trumpet
Michael Gillette:Trombone
Skip Mesquit:Sax
Pointer Sisters:Vocals
他...
G.C.S のデビュー前、そしてSantana関連のミュージシャン(そう言えばGreg ErricoはSantanaとBuddy MilesのLiveに参加している)が中心だが、とにかくよく集まったものだ。
そして内容は超ドFUNK!
そのGreatなサウンドにBettyの絞り出すようなしわがれた声が絡む。歌と言うか咆哮に近いのだが、妙にFunknessを持っている。Track-1, 3, 4, はドFUNK、6 はFUNK Rockと言ったところ。Larry Grahamの存在感が凄い!Sly&The Family Stoneではあまり聞けなかったLarryとGregのFunkyなコンビネーションがここで聞ける。多少知識のある人ならクレジットを見ながら聞くとますます楽しいだろう。
M-8 『In The Meantime 』は結構いいバラードだ。
ボーナストラックになっている3曲は1974年の録音なので、クレジットは無いが残念ながら私の大好きなLarry Grahamは参加してなさそうだ。
2nd Alubum『Thet Say I'm Different』
THEY SAY I'M DIFFERENT + 4 | |
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Betty Davisの2ndアルバムは多分自己のバンドであろうか?Drs.のMike Clarke(Herbie Hancock/Headhunters)以外はあまり聞かない名前だ。
一曲目の終盤でJimi HendrixのBand Of GypsiesでDrs.&Vo.であったBuddy MilesがなぜかGuitarを弾いているのである。彼はJimiが当時使用していたGuitarを何本も所有しているらしい。
そしてG.C.S.からはHarshall Kennedyが再び参加している。1stと比較すればかなりラフな演奏であり、クォリティーは遙かに落ちるがFunknessはけして失っていない。そしてBettyにはこのバンドの方が合っている風にも思う。
ボーナストラックは4曲すべて2ndアルバム収録曲であるが、それらの別テイクもしくは別ミックスであろう。
'82年か'83年、Bettyが1ヶ月契約(ハコ)で原宿の某老舗LIVEハウス『原宿C』に来ていた事は、長年店長を務めている『N』さんから以前聞いた。『N』さんはBettyの大ファンだったこともあり、バンスの申し出を二つ返事で受けたが、契約の半分も全うせずにトンズラされたと言う。70's中期には話題にはなったものの、その後たいして売れずに80'sに突入して途方に暮れていたところに日本からのオファー、きっと絶好のカモであったのであろう。
さらに知り合いのドラマー『T』さんはその『原宿C』で生Bettyを見ているのだ。さらに『原宿C』でリハーサルをやっている時にBettyが居合わせていて、聞いていたBettyにいいGrooveしてると誉められたらしい。
それにしても生Bettyとは羨ましい!
今度その『T』さんとFUNKバンドをやる予定である、乞うご期待!
3rd Album『Nasty Gal』
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下の二枚はこの'1979年に制作されたが未発表であった4thアルバムである。1994年にCD化されたがタイトルやジャケ、曲順などが違うが収録曲は全く一緒、ネットでは何とプレミアがついていて、1万円~2万円は下らない代物である。
Hangin' out in Hollywood | |
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Crashin' from Passion | |
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ベストアルバムとしては『This Is It』と『Anti Love』と言うタイトルで二作発売されている。
Best Alubum『This Is It』
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『Anti Love:The Best Of Betty Davis』
Anti Love: The Best of Betty Davis | |
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Betty Davis、シンガーとしてはまともに評価できないが、その作曲やサウンドのセンスは非常に独創的であり個性的である。
とにかくFUNKマニアとしては1stアルバムは必携である。