George Duke~MPS時代 #4

2006年11月05日 | Jazz-Fusion
このブログにはカテゴリーってのがあって、Soul/R&B、FUNK、格闘技等とカテゴリー分けしなければならない。音楽中心であるが時々スポーツや食について書く事もあるので、いつのまにかカテゴリーが『17』にまで増えてしまった。そして今回George DukeはJazz-Fusionというカテゴリーに入れた。しかし当時はまだJazz-fusionと言う言葉は無くCrossoverと呼ばれていた時代の作品である。

==== Liberated Fantasies('76) ====

CD復刻された『I Love The Blues』に続く作品である。今回もNdugu(drs.)はもちろんAlphonso Johnson(bass)も参加している。彼はEpicとアーティスト契約してしまったので本名を使えなかったのであろう。Embambaという変名を使っての参加である。今回もAirto(Perc.)が参加している。今回初めてZappaのグループからNapoleon "Murphy" Brock(Vo.)が参加している。彼はEpicでの『Master Of The Games』('80)までレギュラー参加しているByron Millerと並ぶ重要人物である。Georgeの声とは全く違うパワフルかつハスキーなハイテナーボイスだ。Zappaのグループでもかなりリードを取っていたがSaxも担当していたマルチプレイヤーだ。

A-1の "Don't Be Shy" はGeorgeがすべてのVocalをやっているFUNKナンバーで、珍しくWurlitzerのエレピを使用している。George JohnsonがGuitarで参加している。そしてEmbambaのBassがかなりFunkyである。

2曲目は "Seeing You"は後にGeorgeお得意にしていくメロウなミディアム曲である。

3曲目は "Back To Where We Never Left" はインストFUNK。Georgeの弾くSynthBassがめちゃくちゃFunkyでいいのだ。終盤NduguのRoto-tomソロになる。

5曲目は "Tryin'&Cryin'" はNapがリードヴォーカルを取るRock/Zappa色が強い曲である。Georgeのファルによるコーラスもいい味を出している。

B面である。
1曲目は "I C't Hear That"で前曲同様Zappa色が強く感じられる 、インスト曲。Marimbaで前々作から参加しているEmil Richardsであるが、彼のプレイはかなり個性的である。曲の色を決めてしまう程のインパクトである。

2曲目はGeorgeお得意のBrazil色が強いスキャット入りインスト曲 "After The Love" 。David AmaroのAc-guitarがいいなあ。

アルバムラストはタイトルナンバー、"Liberated Fantasies "はSamba調のインスト曲である。GeorgeのFender Rhodesによるイントロダクションから始まり、スキャットによるテーマに続きRhodesソロ~moogソロ、さらにEmbambaのBassソロ。John McLaughlinの影響が強そうなDaryl Stuemerのソロの後にNduguのDrs.ソロになってテーマに戻りこのアルバムの終焉を迎える。

この後Epicに移籍する('77)が、MPSでは最後のアルバム『The Dream』(George独りで制作)を'78年にリリースしている。なぜ発売が前後したのかは不明である。

以前あまり聞かなかったアルバムで、今聞きながら再評価しているのだが、是非とも復刻して欲しいアルバムである!





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