George Duke-MPS時代 #3

2006年11月02日 | Jazz-Fusion
==== The Aura Will Prevail ====

通算5枚目のアルバムで邦題『オーラの勝利』というタイトルがついている。ジャケは万華鏡のような何でしょうか?かなり神秘的であります。レコーディングメンバーはいつものNdugu(drs.)、Airto(Perc.)に加えてAlphonso Johnson(bass)が参加している。Alphonsoはほぼ同時期にWeather Reportの『Mysterious Traveler』、『Tail Spinnin'』、『Black Market』に参加していた。初代Miroslav Vitousと天才Jaco Pastoriousの間に参加したため影が薄いが、彼のFretress bassによる独特の音色やプレイは非常に印象的であり私は結構好きだ。ソロアルバムも数枚出していて、70'sのEpic時代(当時)のアルバムが最近三枚CD復刻された。ベストも合わせてると4枚出ている。

・ Moonshadows - Epic PE 34118
   ・ Yesterdays Dreams - Epic X698
・ Spellbound - Epic JE 34869
・ The Best of Alphonso Johnson - Epic JE 36521

彼のニックネームは『Slim』でアルバムクレジットでもAlphonso "Slim"Johnsonと紹介されている。




このアルバムはこの時代の他のアルバムから比べると少々Latin色が強い。

さてA面1曲目 "Dawn" はMysteriousな雰囲気のミディアム・インスト曲。

2曲目は "For Love" はGeorgeのファルセットヴォイスをフューチャーしている。途中半分テンポになってFUNK調になるのだが、Nduguの声が何ともFunky!それに答えているGeorge?の声もFunkyである。

3曲目"Foosh"はSlow FUNK。Drs.以外すべてをGeorgeがやっている。サウンド的にHerbie Hancock風と言えばそうだが、Synthの使い方、センス等はGeorgeの方が数段上だ。

4曲目 "Floop De Loop" はアップテンポのインスト曲、ArpらしきSynthでテーマを弾いてClavinetでのソロにつなぐ。その後mini moogのソロ→Alphonsoのbassソロ→Fuzz→Nduguのdrs.ソロでA面終了!

B面に入って1曲目 "Malibu" はかなりSambaですなあ、スキャットがまたいい!Nduguが声でもかなり貢献してるのが分かります。ハスキーな声がNduguであと三人の女性コーラスが参加しているが、そのうちのひとり、Sylvia St. Jamesはこの後L.A.のヴォーカルグループSide Effectに参加するが、1stアルバム "Side Effect" のみに参加してグループを離れている。
(私はこのSide Effectが好きで、1st以外をLPで所有している。1stは2ndとカップリングでCD復刻されている。)

2曲目 "Fools"はミディアムナンバーでまたGeorgeのファルセットでの歌が聴ける。

3曲目 "Echidna's Arf"はZappaとGeorgeの共作。Zappaのアルバム『Hot Rats』収録、LIVEアルバム『Roxy&Elsewhere』でも演奏されている。やっぱかなりZappa色を感じますなあ。

4曲目もZappaとの共作、『Apostrophe'』にも収録されている "Uncle Remus" である。バラードナンバーで、とてもいい曲である。

5曲目の "The Aura"は思い切りSambaである、Airtoが大活躍だ。GeorgeのBrazil好きが良ーくわかるアルバムである。

MPS時代って改めて聞くと非常に深いのである。

Georgeってホントにセンスがいい!







最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
"Slim"Johnson? (hide)
2006-11-02 07:08:33
これはスリム?
どういう意味なんでしょうね~

あんなに肥えているのに・・・(笑)
確かにセンスはいいよね!
返信する
Slim (hidekichi)
2006-11-02 12:31:54
hideさ~ん、GeorgeじゃなくてAlphonso Johnsonが『Slim』なんですよ。

Georgeは若い頃からデブだったけど...
返信する

post a comment