The Isley Brothers #3~FUNK、Black RockとIsleys

2006年05月10日 | FUNK
      =====Black Rock/FUNK=====

前回はIsleysとRockについて語った。Imagooさんのコメントにもあったように『Black Rock』と言われた時期があった。『New Soul』と言う言葉が流行ったと同時に70'sはこの言葉が流行ったのだ。War、Bar-kaysやEW&Fだって当時はそう呼ばれていたのだからね。EW&Fの場合、確か"Open Our Eyes"がそんなタイトルだったかな?

そう言った意味ではSly&The Family Stoneの存在は大きい。FUNKの親玉みたいに取り上げられているが、Lifeあたりまでの音はFUNKというよりはRock、Pops色が強い。彼らこそ『Black Rock』と呼ぶにふさわしいだろう。正直みんながあまりにSlyを取り上げているので今ひとつ気が乗らなかったのだが、この際Sly特集も視野に入れておこう。実はHidekichi、Slyが聞きたいために『Atlanta Pop Festival』まで所有している。むろんLPはすべて持ってることは言うまでも無いだろう。

もう一丁、Chembers BrothersはSly以上にRock的である。Drs.が白人と言うのはSlyも一緒であるがBeatが全くもってRock的だ。In The Midnight OurとかI Can't Turn You Looseをカバーしているが、まるでUKのRockバンドがカバーしているような解釈である。Guitar2本のHorn無しという編成もRockバンド的である。うって変わってPeaple Get ReadyはかなりGospel調であるが...
   
   =====FUNK形成に外せないぞ!Jimi Hendrix=====

sole to soul(この名前大好き)さんもJimiがFUNKだとコメントしていたが、Funkadelicの初期の音なんかよりはるかにFUNKだと思う。"Crosstown Traffic"や"Spanish Castle Magic"、"Little Miss Lover"なんかFUNKその物だ。なぜか?Grooveしているからだ。Jimiのワウの使い方やバッキングはその後のFUNK Guitaristに多大な影響を与えている。FUNK Guitarの元祖であるのだ。そしてその音使いだ、つまり7th系をかなり好んで使用していること、それが不自然じゃない。#9thをジミヘンコードと呼ぶほどである。RockにしてはFUNK過ぎる。少々乱暴な言い方をすればJimiをFUNKと呼ばずに何がFUNKだ!と思っているくらいだ。

       =====FUNKの完成=====

私なりのFUNKの定義は以前述べたが、FUNKが完成されたのはいつであろうか?歴史的に考えても60年代中期にはすでにFUNKをプレイしていたJames Brown、彼はやはり間違いなくパイオニアであろう。"Cold Sweat"あたりで完成されていたように思う。そしてSlyであれば"Thank You…"である。実はIsleysはそれよりも一年前に"It's Your Thing"で完成を見せているのだ。"That Lady"を'73年に大ヒットさせているが、実は60'sに作った"Who's That Lady"のリメイクであった事を考えればJBと同様、そしてSly以上にパイオニアと呼べるのではないだろうか?

Isleysの場合その歴史が長かったせいもあり、初期のサウンドMotownサウンド、Buddah以降とあまりに大きな変貌を遂げたため、どうもサウンドクリエイターとして認識されなかったように思われる。Jimi Hendrixとの出会いは彼らが白人音楽に目を向ける要因となったのであろう。Black Rockと言う表現自体も、Jimi Hendrixが亡くなって以来彼に代わる存在を求めていたこともあるだろう、しかし現実的にはFUNKそのものを指していたわけだ。

     =====Your Favorite FUNK=====

★皆さんのIsleysのFUNK最高傑作(Favorite Song)はどの曲ですか? Hidekichiは断然 "Fight The Power" だな。是非コメント下さ~い!             
あれ~え!Mixiみたいになって来た?