Rufus #6

2006年05月07日 | soul,r&b
前作 "Numbers" はChaka抜きのアルバムだったが、意外に良い内容であった。Street Playerはいまひとつだったが、Drs.がJohn Robinsonに代わって安定したビートを得て生き返ったようだ。

 =====Rufus & Chaka Khan/Master Jam=====

さてこのMaster JamではあのQuincy Jonesがプロデューサーとして迎えられている。メジャーデビュー前にPaulettaを引き抜いた因縁の相手ではないか。Quincyは懺悔のために落ちぶれかけたRufusに救いの手を差し伸べたのであろうか?制作されたのはちょうどMichael Jackson/Off The Wallと同時期である。ちなみにJohn RobinsonはそのOff The Wallに全面的に参加している。そしてバンド名に注目して欲しい、”Featuring”が”&”に変わっているではないか!実はTonyのリードも今までより増えて、Chaka抜きの曲もある。前作同様Seawind Honsも参加している。やはり音的には三部作とは一線を画し、Quincyらしいオーケストレーションが色をつけている。

二年ぶりにR&B#1に輝いたダンスナンバー"Do You Love What You Feel"、この曲でアルバムはスタートする。これは三部作に匹敵する素晴らしい出来だ!Hidekichiも昔カバーしました。そしてやはりシングルになった"Any Love"、R&B#24とそれほどヒットしたかったが、なかなかいいダンスナンバーに仕上がっている。この2曲はDavid作、やはり彼はいい曲を作る。

"Walk The Rockway"と"I'm Dancing For Your Love"はTonyのリードでテンポのあるダンスナンバー、メロー風な作りだった"Ask Rufus"、”Street Player" であったが、この時代がいかにディスコ流行であったかが伺えるであろう

Quincyの"Body Heat"をカバーしてるが、オリジナルはメローFUNKであったがここでは見事にダンスナンバーに仕上がっている。
Rod作の2曲はホントにQuincyの"Dude"のサウンドと被る。しかしChakaが歌うとRufusサウンドに感じるのだから、Voice Of Rufusは健在だ。このレコーディングの後Johnは売れっ子ドラマーとして大活躍することになる。(90年代に活躍した同名のDJとは全く別人)

ってなわけで元気のいいRufusが戻って来た!しかしChakaはソロ活動で益々忙しくなり、次作の"Camouflage"とLIVEアルバム"Stomp At The Savoy"を残しRufusと決別してしまう。

Bobby Watsonは80'sに入ってSiedah Garett (Michael Jacksonに楽曲提供/後にBrand New Heavysに参加) が在籍したPlushやRene&Angelaのアルバムをプロデュースする等プロデューサーとしても活躍する。Angelaは後にソロとして活動、Isleysのアルバムをプロデュースするが、なぜかRonaldと結婚する。Tonyはと言えば90'Sに発表されたIsleysのLIVEアルバムに参加したり、とずいぶんIsleysと接近していた。

思いつきでネタを考えているが、ちょうどIsleys特集を始めた所であった。今後数回Isleys特集が続きます。