妙見岳の樹氷見物で、体の芯まで冷えたまめ八一行はちょっと早めに宿に入る事にしました。
今回、お世話になった宿は雲仙温泉街の中にある『雲仙福田屋』さんです。
この旅館は、今雲仙で人気No1の宿なんです。
仁田峠からは約30分で宿に到着しました。
チェックインを済ませて部屋に案内されると、部屋からは雲仙温泉街が一望に見渡すことが出来ました。
ただ、この時ばかりは窓から見える景色を楽しむ事よりも一刻も早く温かい温泉に浸かりたいという気持ちでした。
そそくさと浴衣に着替えて温泉に向かいます。
ところで、今回利用させて頂いた『雲仙福田屋』さんには沢山の嗜好を凝らした8つの浴場があります。
大浴場の内湯、露天風呂各2ヶ所に加えて、貸切り湯の丸太ん棒の湯、溶岩の湯、火の木の湯、三太郎の湯があり、宿泊客は大浴場の内湯、露天風呂は勿論、予約さえしていれば貸切り湯も無料(但し、宿泊プランによる)で利用できるのです。
まず試してみたのは、事前に電話で予約していた丸太ん棒の湯です。
白濁の雲仙の湯は適温で、体の芯まで冷え切っていたまめ八を優しく温めてくれました。
これぞまさに温泉ですよね~。
ただ、残念ながら写真を撮るのを忘れてしまいました。
この貸切り風呂の利用時間は50分と決められていたので、時間が来たところでそそくさと大浴場の露天風呂に移動しました。(写真は翌早朝の様子です)
ここの露天風呂は本当に気に入りました。
丁度この日は満月に近い月齢だったので、露天風呂に浸かりながら眺める松の木の梢の向こうに輝く白い大きな月がかかり、何とも言え無いほどの風情がありました。ホントに心の底からリラックスすることが出来ました。
しかも、コチラの宿ではサービスとして、チェックインの際に、湯上り後のコーヒー牛乳or牛乳か、温泉に浸かりながら頂ける温泉酒(勿論、無料。しかも温泉まで届けてくれる)のどちらかを選ぶことが出来ます。(まめ八は、酔っぱらって風呂で倒れたくなかったのでコーヒー牛乳をお願いしましたが。。。)
また、浴室にあるインターホンを使ってオーダーすればビールやお酒を持ってきてくれるみたいで、露天風呂にゆったりと浸かりながら一杯!という風流な事も楽しめちゃいます。
この後、内湯にも入りすっかり温まったところでお待ちかね、夕食の時間となりました。
『雲仙福田屋』さんは様々な旅行プランを準備しています。
その中で、今回まめ八がチョイスしたのは、この宿の人気No1プランであるトリプルチョイスプランです。
普段なら宿泊客でも有料の貸切風呂を無料で楽しめる他、夕・朝食を3つのコースから一人一人が選べるお得なプランなのです。
まず、全てのコースに共通で出される八品盛り。
お刺身は3つのコースから選べます。
まず、まめ八と奥さんがチョイスした極選三種氷升盛。
大トロ・アワビ。クルマエビと豪勢な内容でした。
コチラは息子がチョイスした島原名物“なしふぐ”の薄造り。。。
“なしふぐ”は、島原近海で獲れる無毒のフグです。
それにしても、子どものくせに“ふぐ”なんて食ってんじゃねェ~
ちなみに、小学生までは大人の7割の料金で大人と同じメニューの料理が出されます。
娘がチョイスしたのは何と“馬刺し”。。。
島原まで来て何も馬刺しを頼まなくても。。。
お鍋も3つのコースから選べます。
コレはみそ仕立ての地獄鍋。。。
味噌の味がとても良く、旨かったです。
コチラは長崎海鮮しゃぶ鍋。
長崎と言えば海の幸。
その長崎近海で獲れた魚介類と地元の野菜を使ったさっぱりとしたお鍋です。
お鍋は、この2種以外にも鳥つくねが入った“好いちょる鍋(“すいちょる”は長崎弁で“好きです”という意味)”があります。この“好いちょる鍋”をチョイスした場合だけ、残ったお汁にご飯を入れて雑炊を作ってくれるそうです。
事前調査が足りなかったので残念ながらまめ八は食べ損ないました。
そろそろ煮えてきたかなぁ。。。って、ちょっと煮過ぎ?
次から次へと料理が出てくるので、鍋になかなか箸が向きません。
コレではしゃぶしゃぶじゃなくて普通のお鍋になっちゃいました!
コチラは地元の有名な豆腐屋さんのお豆腐を使った豆腐ステーキ。
いやぁ~。大豆の香りがしっかりとして適度な硬さがあり、胡麻が入った餡との相性も良くてとても美味しかったですよ。
焼き物は、“溶岩トンテキ”“長崎牛のヒレステーキ”“天然アワビのステーキ”の3種から選べます。
日頃、牛肉を食べる事が無いまめ八一家全員が“長崎牛のヒレステーキ”をチョイスしました。
コレだけ美味しい料理があると、お酒の方もついつい進みます。
その際、気が付いたのは生ビールをオーダーすると、そのジョッキは霜が付く位にキンキンに冷やしてある事です。
温泉に浸かって、ちょっと体が火照り気味、喉もカラカラになっている時に、こうした気配りは酒飲みのまめ八としてはとても嬉しかったです。
後ほど触れますが、コチラの宿のサービスというか気配りの素晴らしさは、この事以外にも随所で見受けられました。
お酒が駄目な子どもたちには、雲仙の湧水を使った雲仙温泉街名物の温泉レモネードを頼みました。
レトロな感じのラベルが良いですねェ~
このラベルの女性は、雲仙の温泉に魅せられ、4ヶ月間も滞在したアメリカのノーベル賞作家パールバックをイメージしているのだそうです。
この他、デザートなどもあったのですがキリが無いのでオミット。
お腹も一杯になり、ほろ酔い気分で部屋に戻ると、窓からイルミネーションされた雲仙温泉街の夜景を眺めることが出来ました。
さて、翌朝、少し早めに起きて予約しておいた貸切風呂“三太郎の湯”に行ってみました。この宿に4つある貸切風呂の中では最も人気の高いお風呂です。
いやぁ~。。。評判に違わず本当に良かったですよ~
朝の冷気の中、ポカポカとしたお湯に首まで浸かり、身も心もシャキッと目覚めることが出来ました。
貸切風呂は50分という時間制限があるので、この後内湯にも行ってみたのですが、昨夜同様、この内湯の脱衣場には、風呂上りに飲むことが出来るように氷が入った桶の中にヤクルトが冷やしてありました。
このヤクルト、お一人様1本ずつですが自由に飲む事が出来るのです。(勿論、無料)
ちなみに、奥さんの話によると女湯の方はチョコラBBが同じように置いてあったそうです。
脱衣場にも一般的なコスメコーナーがあったのですが、更に浴場の前にはコスメ室が設置してありました。
日頃、余り利用しないまめ八ですがせっかくなのでドライヤーでしっかりと髪を乾かしておきました。
コチラは女性専用。。。
この福田屋さん、こうした細かい気配りがとても行き届いていました。
宿の中ですれ違う従業員の方々は、一人の例外もなく笑顔で気持ちの良い挨拶をしてくれます。また、気さくに声をかけてくれるので結構大きな旅館でありながらとてもアットホームな温かい感じがする宿でした。
朝風呂から上がり、ちょっと一息ついたところで朝食に向かいました。
この宿では、食事は部屋食と大広間のどちらかを選ぶことが出来ます。
部屋食をお願いしても別料金はかからないという事で、本当にサービスの行き届いた宿だと思いました。
さて、朝食です。
コチラの宿は朝食にもかなり拘っているようです。
朝食も和食と洋食のどちらかを選ぶことが出来ます。
コチラはまめ八一人が頼んだ和食。
地元産のアジの開きはその場で焼きながらアツアツの物を頂きます。
湯豆腐は夕食にも出された地元豆腐店の拘りの逸品。
そして何よりアオサの味噌汁が旨かった!!
若い頃だったら迷わず洋食を選んだのでしょうが、最近は和食を選んでしまいます。そんな歳になっちゃったのかなぁ~。。。
コチラが洋食。
パンは地元で名の知れたパン屋さんの手作りパン。
サラダはサラダバーから好きなだけ取ることが出来ます。
このサラダに使われる野菜は地元の契約農家で採れた物を使用しているそうです。
うっかりして写真を撮るのを忘れてしまいましたが、この宿を利用する機会があった際に是非飲んで頂きたいのがコーヒーです。
コチラの宿の喫茶コーナーではコーヒーロースターにイタリアのillyが使われています。このコーヒー、絶品です。この旨いコーヒーが500円で飲めるのですからコレは頼まない訳にはいかないでしょう。
まめ八は、チェックアウト前のモーニングコーヒーとして頂きました。
さて、チェックアウトを済ませて、預けておいたソニカを従業員の方が宿の玄関前まで移動させてくれました。
車のキーを受け取ると、ソニカのキーに何か付いています。
良く見ると。。。
何と、有名な古寺“雲仙満明寺”の交通安全お守りでした。
いやぁ~。。。コレ、嬉しかったですネ。感激しました!
ソニカで宿を出る際にも従業員の方が深々と頭を下げてお見送り。。。
コチラが恐縮してしまいました。
ココまで長々と“雲仙福田屋”さんをご紹介してきましたが、まめ八はすっかりこの宿のファンになってしまいました。
まめ八も、コレまで色々な宿を利用してきましたが、この“雲仙福田屋”さんは間違いなく最高のおもてなしを提供してくれる宿だと断言できます。
気持ちの良い温泉、美味しい料理、清潔でお洒落な館内、そして何より細かな所まで行き届いたサービスと、従業員の方の気持ちの良い対応。。。
それでいて料金の方は、かなりリーズナブル!(まめ八の場合、大人2名と小学生の子ども2名で約5万円でした)
この“雲仙福田屋”さんに宿泊してからは、コレから先の宿選びに苦労しそうです。
さて、“ジオパーク島原半島と野母崎の旅”のシリーズ。。。
まだまだ引っ張りますよ!
次回は、雲仙・地獄をご紹介します。
【民芸モダンの宿 雲仙福田屋】
長崎県雲仙市小浜町雲仙380
TEL:0957-73-2151
FAX:0957-73-3389
HPは、コチラから
(つづく)
コメント
- ヴェル24 [2012年1月14日 10:33]
- おはようございます。
とても良い宿ですね。記事と写真を見ているだけで行きたくなります。
夜食も朝食も、質も良いですが、量も多そうですね?
最後のお守りはトドメですね。ここまで心遣いされたらファンにならない訳には行かないでしょうね?
NO1には訳が有るんですね(笑) - ビックなトトロ [2012年1月14日 13:17]
- こんにちは~~
今回は温泉にご馳走・・・
どちらも非常に興味があります。
とくにご馳走・・・やはり此処から早く退散いたします。
でも・・・おいしかったですか??
体重は・・・??(爆) - ファシスト [2012年1月14日 16:34]
- こんにちは。
まめ八さんが気に入られているのが良く分かります^^
これだけの経験ができて4人で5万円は安いですね。
長崎までなら広島からでも車で行けるなぁ。
温泉に入りながらお酒を飲んでみたい☆ - 宮ちゃんNO1 [2012年1月14日 19:15]
- こんばんは~ 宮ちゃんで~す!
樹氷を見た後・・・温泉に入って
豪華な食事・・・なんて良い流れでしょう!(笑)
夕食も凄いけど・・・朝食も凄いデスね!
う~ん・・・一期一会を大切にする
そんな素晴らしい旅館・・・泊ってみたいな~(爆) - まめ八 [2012年1月15日 12:34]
- ヴェル24さん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
ハイ!本当に良い宿でした。
記事中にも書きましたが、私がコレまで利用してきた宿の中(・・・そう大した数じゃないのですが。。。(;^_^A)では間違いなく最高ランクの評価です。
今回の旅行は、典型的な“安近短”だったのですが、とても良い旅が出来たと思います。
その大きな理由の一つになっているのが、この“雲仙福田屋”さんのもてなしが挙げられます。
旅の満足感の中で宿のもてなしってホント大切ですよね。 - まめ八 [2012年1月15日 12:41]
- ビックなトトロさん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
お料理の方は勿論、大変美味しゅうございましたよ。!(^O^)
特に長崎牛のステーキ、お刺身、豆腐と味噌汁は最高でした!ъ( ゚ー^)
量の方もかなり出たのですが、子どもたちも奥さんも完食してしまう程美味しかったようです。
体重の方ですか?
怖くて帰宅してから体重計に乗っていないので解りましぇ~ン!(;^_^A - まめ八 [2012年1月15日 12:49]
- ファシストさん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
コレだけのサービスでこの宿泊料は結構リーズナブルでしょ?ъ( ゚ー^)
広島からだと、運転ちょっと頑張れば6時間程で雲仙温泉街に行けると思いますよ。また、九州新幹線で熊本まで来て、その後レンタカーで島原に渡るって方法もあります。
温泉入ってグビッと一杯って、サザエさんの波平さんがやってましたよネ。(^0^*
温泉に浸かりながらそれが出来る宿って少ないと思います。
是非、ご家族でチャレンジしに来て下さい。o(^▽^)o - まめ八 [2012年1月15日 12:55]
- 宮ちゃん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
今回は囲炉裏の傍で食べようという事でお願いしなかったのですが、このお宿、朝食・夕食ともに宮ちゃんが好きな部屋食も選べるんですよ。(勿論、無料)
ホント、宮ちゃんが仰る通り“一期一会”を大切にしているんだなって感激してしまいました。
一体、どんな従業員教育をされているのか?
私自身の勉強の為にも女将に尋ねてみたかったです。(*^-^) - EP82-SW20 [2012年2月5日 15:05]
- こんにちは。
このお宿、良いですねぇ(^^)
まさに、「お客様のおもてなし」を心得ている感じですw
室内も清潔そのものに感じますし、料理も豪華w
そしてさりげないおもてなし(^^)
そちらに旅行する機会があれば、泊まってみたいですw - まめ八 [2012年2月6日 9:13]
- EP82-SW20さん、こんにちわ。
3連コメ、有難うございます。
いい宿でしょう?
私がコレまで泊まった宿の中では最も快適に過ごすことが出来たお宿でした。旅において宿が悪いと旅行全体がつまらなくなってしまいますが、コレだけ行き届いた宿だと旅行自体の企画が駄目でも十分満足な旅になりますよ。
これで料金も極めて良心的なんですから言う事ありません。
〝また泊まりに行きたい”と思えるような宿との出会いはそれだけで人生の財産であるような気がします。
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