gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

球磨焼酎と鰻に舌鼓。。。

2010-08-06 17:47:46 | うまいもの食い歩き

前回の記事で、幽霊寺として知られる人吉市の永国寺をご紹介しました。
今回は、人吉市にある鰻料理で有名なお店“うえむら”さんをご紹介したいと思います。

鰻料理“うえむら”さんは、熊本県内では一、二を争うほど旨い鰻を食べさせてくれるお店です。
いつ行っても満席状態らしいので、この日は少し時間をずらして午後2時頃に店に到着しました。
駐車場は、お店の近くに3箇所に分かれてあります。
ただ、人吉市の中心部にお店があることからいずれの駐車場も狭く、この日は車がエスティマだったこともあり、一番遠い第3駐車場(ここが一番広い)にどうにか停めることが出来ました。

お店の入り口です。

 


店構えからは想像できない位、店内は奥行きがあります。
入り組んだ客室の間を迷路のような?通路を抜けて客室に通されました。
客室は結構多いのですが、この時間でもほぼ満席状態。
まめ八達が通された客室も老夫婦との相席でした。さすが評判のお店だけあります。
ところがお茶を運んで来た店員さんが言った一言を聞いてまめ八は思わず席を立とうとしました。

 

“誠に申し訳ありませんが、今からのご注文でしたら1時間ほどお待ち頂くことになるのですが・・・”

 

美味しい物を食べるのに1時間待ちは当然・・・というのは、都会では当たり前なのかもしれませんが、田舎(特に九州)では考えられないことです。
東京ディズニーランドで、1時間も2時間も辛抱強くアトラクション待ちしている人を見かけた時に、“きっとあの人達は異星人なんだ!”なんて本気で思ってしまったまめ八には到底耐えられる待ち時間ではなかったのです。
ところが、明らかに表情が変わったであろうまめ八を気遣ってか、先に待っておられた老夫婦がそこでにこやかに一言、“お客さん多いからねぇ~。こちらのお店は注文を受けてから鰻をさばき始めるからねぇ。しかも一切れ一切れ炭火で丁寧に焼くから時間がかかるんだよ。私らは一時間半待ちって言われましたよ”
この老夫婦の一言でまめ八も席を立つのを辞めて一時間待つことにしました。

それから待つこと一時間。。。

 

暇だったので“お品書き”の写真を撮ってきました。

 


ようやく老夫婦のうな重がやってきました。
ところがその老夫婦が、まめ八の子ども達に向かって“お腹減ったろう?先におあがり”と言って自分達のうな重を譲ってくれようとしたのでした。
この老夫婦のご好意にまめ八は涙が出るほど感謝しましたが、子ども達ももう小学生です。我慢することも覚えなければなりません。
一時間半も待たされてお腹が減っているのはこの老夫婦も同じ事。丁寧にお礼を言って辞退させて頂きました。

それから待つこと15分。
やっと注文したうな重と鰻飯がやってきました。

こちらがうな重(1900円)

 


そしてへそ曲がりのまめ八が頼んだ鰻飯(1900円)

 


さて、そのお味は・・・これは凄い!
タレをしっかりと馴染ませた鰻を一切れ口に運ぶと炭のいい香りが鼻に抜けていきます。そして、フワフワ、カリカリの食感!
ウ~ン幸せ~。
至福の瞬間です。
タレは少し甘め。でも、しつこさが無く肉厚でフワフワの鰻にベストマッチでとても美味しかったです。
限界まで空腹だったこともあり、子ども達も黙々と食べていました。
食べ終わった後、息子曰く。。。

“こんなに美味しい物はコレまでの(人生の中で)2番目だ!”

って、お前一体何歳なんだ?


ここのうな重で良かったのが、タレが別に付いて来る事です。
お客の好みに応じてタレの量が調節できるので、醤油辛いのが嫌いな方や塩分を控えたい方、逆にタレだく?にして鰻を食べたい人には嬉しい配慮です。

 

美味しい鰻を頂いた後、前回の記事でご紹介した永国寺を見学。
それでもまだ時間があったので、人吉城に向かいました。

永国寺から真っ直ぐ伸びる道を行けば人吉城です。

 


このお寺がいかに格の高いお寺であったかがわかります。

 

人吉城は、鎌倉時代から明治に至るまで人吉・球磨地方を治めてきた相良氏の居城です。つまり、人吉・球磨地方は明治までは肥後細川藩の領地ではなく別の藩だったのです。そのため、熊本の他の地方とは歴史・文化はもとより、日常生活の習慣に至るまで今でも少し異なっています。

 

お城は、球磨川とその支流である胸川を天然の堀として建てられています。

手前が胸川で奥が球磨川です。

 

 

球磨川の対岸から見た人吉城。

人吉藩は大藩ではありませんでしたが城自体は結構大きなものです。

 

 

この人吉城の一番の特徴は“武者返し”と呼ばれる石垣にあります。

石垣最上部の張り出した部分がその“武者返し”だそうで、これが見られるお城は全国でもこの人吉城と函館五稜郭だけなんだそうです。

 

 

現在の人吉城は、石垣と長塀と幾つかの櫓が復元されているだけですが、公園化されて市民の憩いの場として利用されています。

人吉城から球磨川を挟んで人吉市街を眺めた景色。

 

 

人吉城を後にしたまめ八は、いよいよ本当の目的地に向かいます。

人吉といえば“球磨焼酎”。。。

焼酎蔵を訪ねない手はありません。

この日、向かった焼酎蔵は、まめ八が晩酌で愛飲している“繊月酒造”です。

 

ここでちょこっと少しばかりウンチクを。。。

焼酎は主に九州地方で造られているお酒で、日本酒とは製造過程が異なります。日本酒が醸造酒であるのに対して焼酎は蒸留酒になります。そのため、一般的に日本酒よりもアルコール度数が高くなっています。(日本酒が12度程度に対して焼酎は25~40度)原料は、地方によって異なりますが、一般には鹿児島・宮崎の芋、宮崎の蕎麦、大分の麦、熊本の米などが有名です。

ちなみに沖縄の泡盛も蒸留酒ですから九州の焼酎とは親戚のような物です。ただ、泡盛の原料は琉球王国時代の大航海時代の名残りでシャム米(タイ産のお米)が使われていました。

 

話を戻しますが、熊本(正確に言うなら人吉・球磨地方)の焼酎は米が主流になります。(熊本は、赤酒と言われる日本酒が主流だったようです)

全国的には白岳酒造の“白岳の白”が有名ですが、まめ八は繊月酒造の繊月が気に入っています。

 

工場の入り口で見学手続を済ませると、工場の方が生産ラインを案内してくれます。

工場の中は、お米が麹菌によって発酵する甘い香りで満ちていました。

 

 

蒸し風呂のような工場の見学を終えると、クーラーが効きまくった涼し~い試飲室に通されます。

試飲室はまだ新しく、結構な広さがありました。繊月酒造で生産されている全ての銘柄の焼酎が置いてあり、好きなだけ(・・・もちろん常識の範囲内ですよ)試飲することが出来ます。

 

 

従業員の方が、目の前に紙コップと氷、冷水を運んで来られました。

外は暑かったし汗も掻いたし・・・

目の前の紙コップに氷を入れて焼酎のボトルに手を伸ばした瞬間、まめ八のダークイエローの脳に戦慄の事実が稲妻のように走ったのでした。

 

“・・・いっけねぇ~。今日、車だった。。。

 

まめ八の奥さんは、高速道路の運転が苦手なんです。

しかも、人吉~八代間は山岳地帯であるためトンネルも多く、帰りの運転を任せるわけにはいかないみたいです。

 

ボトルに延ばしかけた手で冷水が入ったタッパーを掴み、氷を入れた紙コップに冷水を入れてお冷を美味しく頂きました。

 

※飲酒運転は犯罪です。絶対にやめましょう!

 

周囲のおじさん、お姉ちゃんが美味しそうに焼酎を試飲している姿を横目に、紙コップでひたすらお冷だけ飲んでいるまめ八の姿が余りに惨めだったのか、奥さんが“焼酎を1本買ってもいいよ”と許可してくれました。

 

“やりぃ~

 

帰宅して早速買って貰った焼酎を開けました。

 

工場限定販売の“甕繊月”。ロックで頂きました。

 

 

ほのかな香りと甘みが最高!

 

やっぱり晩酌は球磨焼酎が一番バイ!

 

【上村うなぎ屋】

熊本県人吉市紺屋町129

TEL:0966(22)3312

URL:http://www.spanet.co.jp/uemura/index.html

営業時間:AM10:00~PM3:00  PM5:00~PM10:00

 

【繊月酒造】

熊本県人吉市新町1番地

TEL:0966(22)3207

FAX:0966(22)3208

URL:http://www.sengetsu.co.jp/

 

 

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

W650 [2010年8月6日 20:51]
こんばんわ!
あちゃ~、今日もやられてしまいました!
うなぎ!!! 堪らない!!
せめて匂いだけでも、回線を通じて匂えたら・・・。
でも、1時間待ちとは・・・・。
そして、まめ八さんのお子さんに優先に食べさせてくれようとする優しい方までいらっしゃるとは・・・。

さらに、焼酎・・・。
もう撃沈です。(爆)
s-ryo [2010年8月6日 22:20]
こんばんは♪

鰻、美味しそうですね~。
老舗で食べる鰻は本当に「んまい!」ですよね。
でも息子さんの1番目は何?
やっぱりお母さんの手料理でしょうか・・
まめ八さんは、「米」派なんですね。
工場見学、次回は公共交通機関で行きましょう。
早朝から夜まで・・・(笑)
まめ八 [2010年8月7日 10:39]
W650さん、おはようございます。
コメントを頂きまして有難うございます。

さすが岐阜のW650さん、川魚には目がないご様子ですね。(^O^)
岐阜といえば長良川。。。美味しい鰻がいただけるのでしょうね。

今回の人吉ドライブ、塩焼きの鮎を肴に球磨焼酎で一杯やった後、鰻で〆たかったのですが、それはまた次の機会にしたいと思います。次はJRを利用したいと思います。(^O^)
中途半端な距離だと一泊するのも惜しいような気がして帰って不便です。

まめ八 [2010年8月7日 10:47]
s-ryoさん、おはようございます
いつもコメントを頂きまして有難うございます。

息子の一番は。。。月並みですが“お肉(焼き肉)”なんだそうです。(;^_^A
私はやっぱり“米”が好きですねぇ~。
大学時代は泡盛、就職してからは米焼酎でしたから。。。ただ、日本酒は少し飲んだだけでも体が拒否反応を起こしてゲロロ軍曹になってしまいます。
やっぱり飲み慣れたお酒が一番いいみたいです。
繊月酒造さん、白岳酒造さんともにJR人吉駅から歩いていける距離なんですが、とにかくこの暑さが。。。次回の試飲は寒い時期にしたいと思います。!(^O^)
yut666 [2010年8月7日 20:21]
こんばんわ。
私も1~2カ月前に千葉の有名な鰻のお店行ってブログにアップしましたが、やっぱり注文聞いてからさばくので1時間くらいかかると言われました。こだわっているお店はそういうものなんですかね。

焼酎、日本酒に比べると翌朝も残りづらくていいですよね。私の最近のお気に入りは、麦焼酎のいいちこです。(^O^)/
おぺ [2010年8月7日 22:15]
こんばんは。
スゴく美味しそうなうなぎですねっ!ぱりっふわっという食感と香りが伝わってくるような写真です。1時間待ちにはちょっと驚きますが、キモや漬物などで一杯楽しみながら待つのもいいものですよ。おっと飲酒運転になってはいけませんね。
焼酎はグッとこらえた甲斐があってお持ち帰り、帰宅後に運転でつかれた体に心地よくしみこんだことでしょう。盛りだくさんの旅で充実しましたね。
まつまえ [2010年8月10日 1:03]
こんばんは~。
うなぎ美味しそうです!
大好きです!!
まぁ、普段食べるのは中国産の冷凍ものですが・・・。
お写真のような、うなぎ屋さんに行ってみたいですね~、「待つ」は私も苦手ですが。
まめ八 [2010年8月10日 20:55]
yut666さん、こんばんわ。
続けてのコメントを頂きまして有難うございます。

こちらのお店の鰻を頂きに行った理由の一つにyut666さんの記事の刺激も勿論あるんですよ。!(^O^)
鰻は結構いいお値段しますのでそんなに食べられないのですが、その香りだけでご飯が食べられそうな程、鰻好きの私としてはせっかく食べるからには美味しいお店で食べたいとあっちこっち食べ歩いている次第です。(;^_^A
yut666さんは“麦”派ですかぁ?
麦焼酎もブランデーのような芳香が溜まりませんよね。私は米の次に麦が好きで日向酒造の工場にも行ったことがあります。日向酒造の“黒馬”も高千穂の山深い里にある工場で作られていて、水がいいので結構旨いですよ。機会があったら試してみて下さい。
まめ八 [2010年8月10日 21:03]
おぺさん、こんばんわ。
続けてのコメント、有難うございます。

おぺさんの過去記事の影響をモロに受けて鰻を食べに行ってきました。!(^O^)
やっぱり鰻って最高に美味しいですよね~。
柳川の蒸篭蒸しも勿論好きなのですが、私はやっぱり蒲焼派ですね。
名古屋のひつまぶしも、そのうち必ず食べに行きたいと思っています。!(^O^)
焼酎のロック片手にフィギュアの方も何とか頑張ります。!(^O^)

まめ八 [2010年8月10日 21:12]
まつまえさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂きまして有難うございます。

まつまえさんも鰻がお好きなんですね。!(^O^)
私も、鰻を焼く香りだけでもご飯が食べられる位に鰻好きなんですよ。
最近は中国産の鰻が増えてきましたが、しょっちゅう食べに行ける物ではないので、たまに食べに行く時位は、脂の乗った天然鰻を頂きたいと思い出かけてみました。
北海道には美味しいものがたくさんありますが、鰻は天然物が採れるのでしょうか?

まつまえさんは“待ち”が苦手ということですが、北国の方って粘り強い方が多いと思い込んでいたので意外です。まぁ、人それぞれなんでしょうが。。。!(^O^)


ゆきchan [2010年8月11日 18:12]
こんにちわ。注文が入ってからさばき始めると時間がかかるんですねぇ。
でも、これだけのもの食べれるなら、私も1時間待ちます!!
まめ八 [2010年8月11日 23:56]
ゆきchanさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂きまして有難うございます。

鰻屋は結構待たせるお店が多いのですが、ココのお店のように最初から一時間待ちを言い渡されたお店は九州では初めてです。!(^O^)
でも待ったかいあって本当に美味しかったですよ。
ゆきchanさんも機会があれば、食べてみて下さい。イチオシのお店です。

EP82-SW20 [2010年8月12日 22:33]
こんばんは。
一・二を争う美味しさのお店、さすがですね。
注文を受けてから焼き始めるのでは、お客さんがほぼ満席な状況であればやむをえないでしょう。
それにしても、素敵なご夫婦と同席されましたね。
お陰でとても美味しいうなぎを味わう事ができたのですから、これも良いご縁と言えそうですねw
まめ八 [2010年8月13日 8:45]
EP82-SW20さん、おはようございます。
いつもコメントを頂きまして有難うございます。

九州人は日頃はのんびりとしているくせに、待つことが出来ないからダメですね。(;^_^A
1時間待ちはこちらでは余程のことがない限り考えられないことなんですよ。(^O^)
鰻の味もさることながら、この老夫婦のご親切には感激しました。!(^O^)
日本はやはり義理人情の国なんだな、と思いました。
きなこ [2010年8月18日 19:28]
続けてお邪魔します。
着席してから一時間以上待つお店にはいったことないですね。
おいしかったのならそれもよしとしましょうか。
それにしても息子さんの人生で2番目ってクスッと笑ってしまいました。
まめ八さんのように運転してくれる旦那様がいれば自分は飲めそうなので
とってもうれしいです。

にーなな [2010年8月21日 11:24]
こんにちは。
うわぁ。。これは堪りませんね。とっても美味しそうです。
少々の待ち時間あってのご馳走。。これも旅の食の楽しみでしょうか。
それにしても焼酎もさまざまな種類があるのですね。まだこの時間ですが、晩酌が楽しみです。笑
まめ八 [2010年8月23日 21:28]
きなこさん、こんばんわ。
続けてのコメント、有難うございます。

1時間の待ち時間は長かったのですが、それに見合うだけの味でしたので満足しています。今ではまた行きたいという気持ちになっていますよ。!(^O^)
我が家の奥さんは、運転は上手だと思うのですが高速道路恐怖症で、高速道路を使ったドライブでは基本的に私が運転手です。!(^O^)
先日の広島旅行は、大部分が高速でしたから1000㎞運転させられました。
まぁ、私自身、基本的に運転が好きなので国はしていませんが。。。
きなこさんも将来の旦那さんに“私、高速の運転は苦手なの・・・”と最初に言っておくと飲めますよ。o(^▽^)o
まめ八 [2010年8月23日 21:37]
にーななさん、こんばんわ。
3連続コメント、有難うございます。

1時間の待ち時間を“少々・・・”と言えるにーななさんはスゴイ!
本当に九州人は待てないのでダメですね。!(^O^)
“慌てる乞食は貰いが少ない”って言いますが、まさにそうなってしまうところでした。
やはり“短気は損気”ですね。!(^O^)
退院したものの、1週間の禁酒を言い渡されていますので、自分の記事ながら焼酎の写真が目の毒になってしまいました。(;^_^A