井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

2021年9月議会最終日 枝光本町商店街の火災への対応要望と、小森江東小、小森江西小統廃合に反対する立場での討論

2022年10月04日 | 枝光地域

市会議員の井上真吾です。

まず討論に先立ち、先日1日の土曜日に発生しました、八幡東区の枝光本町商店街での火災で被災された商店主の方々に心からお見舞い申し上げます。

2度の大規模火災を経験し、復興の緒にある旦過市場の例にならい、クラウドファンディングの実施、がれき撤去の許認可の迅速化、仮店舗での営業支援など、歴史のある枝光本町商店街の早期の復興につながるよう、議員並びに行政の皆様方のご支援を心よりお願い申し上げ、討論に入ります。

私は、議案第116号・北九州市教育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正に、反対する立場で以下討論を行います。

 この議案は、門司区の小森江東小学校と小森江西小学校を統廃合し、小森江小学校を新たに設置するものです。

 しかし、統合後の校舎位置で双方の代表による話し合いで結論が出ずに、今年度も校舎位置の選定などで、地元の話し合い、教育委員会での検討が行われてきました。

 しかし、今回、地域・保護者の混乱が収まらず、4件の陳情が出され、議会で保護者代表による口頭陳述も行われました。

 この陳情審査が行われた常任委員会を傍聴しましたが、門司区選出の議員さんの、葛藤、苦しさ。聞いていて胸が締め付けられました。

 この統廃合は教育委員会として行政行為です。この行政行為によって、市民を代表する議員が苦しんでいる。地域・保護者が対立している、行政の目的があったとしても、もう一度、丁寧な説明をする意味で、陳情が出された今議会にこだわらず、あと少しでも地域に時間を与えることができなかったのか、そう思います。

 教育委員会は統合の目的を、子ども達の為に、適正な一定規模の人数が必要だとし、子ども達のよりよい教育のためだとしています。しかし、この期に及んでは、果たして統合された4月以降、地域の子ども達が楽しく学校生活を送れるんだろうかと心配します。

 同じ小学校の保護者同士での混乱もあり、統合される学校どうしの対立、隣り合う校区、地域どうしの分断など、ここまで地域を混乱に追い込んでしまい。その影響は当然、子ども達にも及んでしまいます。市曰く、子ども達のための学校統合であるはずなのに、その主体者である子ども達が、その保護者・地域の対立の板挟みになって、悲しませるなんて、本末転倒です。

 私は昨年度まで市のPTAで活動をしていて、門司区を含む他地域のPTA会長さんや保護者の方と一緒に、様々な活動を行う機会がありました。だれもが悩み、苦しんでいます。

 教育委員会は今後、さらに市内全域での学校の統廃合を進めるとしています。他都市と比べて地域活動が活発で、シビックプライド、わが町、わが地域を愛する住民や子ども達が多い本市において、今後、どれだけの対立と混乱をもたらそうとしているのでしょうか。どれだけの子ども達を悲しませるのでしょうか。

 ニューユー・新しいことを始めやすい都市。各地域で伝統の祭りがあり、地域愛の強い我が街・北九州。またそれを推進している本市において、結果として街の絆を壊すようなことになっている。このことは、考え直す必要があるのではないでしょうか。

 私はこの議案に反対の立場でここに立っていますが、何といっても、今後の小森江の子ども達のケアをどうするのか、対立を乗り越えて、どう和解していくのか。子ども達が新しい友達と一緒に仲良くできるのか。一緒に遊び、一緒に給食を食べ、運動する。

 その大切な仕事が現場の教員任せでいいはずはありません。学校現場の今の教員定数でも圧倒的にマンパワーが不足しているからです。

教育委員会挙げて、一丸となって、この教育行政による混乱を終息させる。子ども達が楽しく学校に通えるように全力を挙げる。地域の協力を得るように努力する。今後、教育委員会がどう行動するかで、結果が大きく左右されると思います。

 小森江の子ども達の健やかな教育環境を守り、整えるために、教育委員会をはじめ、関係の皆様方のお力添えを心より願いまして、私の討論を終わります。