アテネの12月

アテネオリンピックがあった2004年の暮に私達夫婦はアテネに遊んでいました。ギリシャの冬は地中海性気候で冬はどんよりと曇り、雨も多かったことを身にしみて知ったのです。今年の暮はＴＶでもアテネ暴動が報道され、ギリシャがどうなっているのか心配していました。ブログを通じてお付き合いのあるsalahiさんの記事を読む限り、クリスマス前には市民生活は平常に戻ったことが分かりました。冒頭の画像はシンタグマ（憲法）広場からエルム通りを撮影したものです。

クリスマスは過ぎていましたが、広場にはまだクリスマスツリーが飾られ、雨の振る中に沢山の親子連れがメリーゴーラウンドの前で行列を作っていました。

YouTubeで"Greece"+"riot"を検索すると山ほどヒットしますが、一本だけ埋め込んで紹介します。


私の好きなハリス・アレクシーウの「エレニ」にアテネの12月の動画が被せてあります。これを見て私は40年前の記憶が蘇りました。1967年10月8日です。


京都大学の学生だった山崎博昭さんが亡くなったことをきっかけとして学生や若者の反乱が始まったのです。アテネの事態も警官による誤射が始まりだったことは報道されていますが、これが全国に飛び火したのは現在のギリシャ社会ににその火種があることを示唆しています。それが何であるか、まだ人々がホットな状態にある時には分からないでしょう。「格差社会」の一言では片付けられないでしょうね。

少し腰を落ち着けて、現在のギリシャ社会の生い立ちをちょっぴり知りたくて購入した本です。休み中にどれだけ読めるでしょうか。

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