尻屋埼

　
　ライダーになるとなぜか陸地の先端に行きたくなる。映画「喜びも悲しみも……」で見た尻屋埼灯台。寒立馬もいる。何十年も前から気になっていた。自宅から高速道路も使い、ろくに休まず約5時間。遠かった。近くに岬や灯台はいくらでもあるのに。

美幌峠

　道東に行けば摩周湖ははずせない。「霧の摩周湖」のとおり何も見えず。そう簡単には見えない方が神秘性を増す。

それなら、美幌峠へ向かうが霧雨が強くなる。路面も濡れてきたがカッパは着ないでガマン。頂上は曇り、重そうな雨雲がかかっている。峠で雨よりはましと下っていくほどに晴れから快晴に。いつも天気は峠を境に正反対。たまにはどちら側も晴れてもいいんでないかい。

（美幌峠頂上付近から見た屈斜路湖。雲が湖面に落ちそう）

知床峠

　ツーリング中の峠越えで雨は普通の事といえ、よく当たるものだ。それも急に土砂降り？ゲリラ豪雨？。
2013年夏、20年ぶりに網走からウトロ〜知床横断道路を通って羅臼町へ向かう。北海道の夏を感じる爽やかな風を切りながらウトロ着。定番コースを見学し知床峠に向かう。天気は快晴。ヒグマが出そうな笹やぶを横目に標高をあげて行く。高くなるにつれ、ポツリポツリ。対向するバイクは合羽着てる。細かい雨粒の密度が濃くなってきた。しょうがない、ヒグマに怯えつつ路肩で合羽着用タイム。知床峠の頂上はガスっていて何も見えず。
　
羅臼側の天候はさらに悪化。路面は大濡れ前は見えない。20年前は快晴だったのに。

緊張の連続でなんとか無事に羅臼町の道の駅に。羅臼といえばホッケ？でも昼食はウニ丼。

雨の峠

　三国峠を通った翌日、美深町から朱鞠内湖通って日本海側へ。国道275号を進む。美深峠まで対向
車は三台のみ。空模様は少しあやしいが何とか持ちそう。


　
　朱鞠内湖に寄り途中から国道239号で霧立峠に。ちょうど雨上がり。今日は、峠二か所で雨に当たらずラッキー!!と思ったのもつかの間。やっぱりあの雲が峠の下りに雨を運んできた。

三国峠

　
　国道273号の三国峠（北海道）めざし南から北へ。なんか見たことあるなぁ〜と右上を見ると橋が。ネットで幾度となく見た、あの絶景はあそこから撮った写真か。目的はバイクも入れて三国峠の絶景をカメラに収めること。上まで行ってUターンし橋の上で停車。結果、欄干がドドーンと中心に。脚立か長い長い自撮棒かドローンじゃないと……イメージした写真は撮れなかった。
　峠を越え、しばらく走ると予想どおり雨。構わず走っていると強くなってきた。やむなく、大木の下で雷が落ちないことを祈って雨具を着たが遅すぎた。すぐ脱ぐことに。ウェアは走って乾燥、仕上げはコンビニのフェンスで天日干し。またも峠越えで雨。