カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

広島ミニ旅(鞆の浦)

2024-06-20 10:24:30 | 旅行

 いよいよ梅雨も本格化したらしく、午後以降は雨も強くなるらしい。

 梅雨末期に大雨が降ったりするのが通例だが、最近は時・所を選ばない。

 さて、広島ミニ旅は本日は福山市の瀬戸内沿いの港「鞆の浦」の巻。

 

 ▲(弁天島)

 鞆の浦一帯は、寺社仏閣の多い所で小さな島でもちゃんと弁天様が・・

 手前の防波堤では、釣り人もチラホラ。

 

 ▲(鞆港と常夜灯)

 鞆の浦は古来から海上交通の要衝として、遣唐使・遣新羅使等の多くが立ち寄った港。

 風情のある町並みと、近代の漁船などが混在した港は不思議な雰囲気が漂う。

 

 ▲(アオサギ)

 いつも田んぼで見かけるお馴染みのアオサギを港の浅瀬で見かけた。

 海の魚と川魚の食感の違いについてコメントを聞きたかったが・・

 

 ▲(ツバメの巣)

 天井や壁ではなくて、下げられたスダレに営巣している燕を見かけた。

 尻尾だけが見えているのがご愛敬。

 

 ▲(圓福寺・夾明楼)

 鞆の浦のイラストマップを、市の観光協会からいただいたのだが、とにかく寺社仏閣が多い。

 

 ▲(鞆の浦イラストマップ)

 少しアップダウンのある、狭い路地が複雑に入り込んでマップ無しでは、此処は何処状態。

 大伴旅人の歌碑に出会った。

 

 ▲(大伴旅人の歌碑とその説明板)

 

 当時権力を握っていた藤原氏によって、64歳の高齢であるにも関わらず太宰府に妻大伴郎女を伴って赴任。

 赴任後まもなくして最愛の妻を失い、3年後に帰京する際鞆の浦に立ち寄り、旅先で亡くなった妻を偲んで歌を詠む。

 「吾妹子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき」(大伴旅人)

 常世に変わらぬ自然と、儚い人の命の対比で旅人の悲しみが際立つ一首。

 万葉集に残された旅人の歌の殆どは太宰府在任中に詠まれたもの。

 元号「令和」も、太宰府の自宅に招いた梅花の宴の中で詠まれた歌の序文「初春令月 気淑風和」からのものとか。

 元号の話など、偉そうに宣ったが、これはネットからの受け売り。

 ただ、1万歩以上のテクテク散策に日頃運動不足の相方がギブアップ。

 相方を偲んで一句詠むことにならないうちに引き上げた。

 「文明は悲色の海の蜃気楼」・・・しろ猫

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