太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

達観

2017-11-12 10:00:26 | 日記
生活のペースが変わるのは、時差ボケに似ている。

夫の今度の仕事は6時半始まりなので、それまで朝3時半に起きていたのが、今は5時15分でいい。

そのかわり、帰宅は8時半近くになるので、夕食を一緒に食べることはできない。

持ってゆくランチを大きめにして、家で食べる夕食は豆腐とか、ほんの少ーーしだけ。

すぐに寝る時間になるから、しっかり食べると胃がもたれるらしいのだ。

土曜日は夜7時まで、日曜は夜10時まで仕事がある。

だから、週に5日は朝食も夕食も一人で食べることになる。

アイスクリームファクトリー時代は、私は帰宅するといつも夫が家にいたし、

その前の仕事時代も、出張の時以外はいつも朝と夜は一緒に食べていた。

それが今は、朝の30分と、夫が帰宅して寝るまでの30分が夫婦の会話の時間だ。



アイスクリームファクトリー時代のほうがよかったな・・・・




私の心の隅でそんなつぶやきが聞こえる。

ことは起きているのだし、後ろを振り返っても仕方がないのもわかっている。

けれど、私は自分の心の声を無視しないで、「そーだよねぇ」と言ってみる。

そして、私がいつもそうしてきたように、

新しい状況の中から、宝物を探し、私が心地いいペースと場所をひねくりだしてゆくのだ。



私はスーパーマーケットに行くようになった。

今まで、買出しは時間がある夫に任せきりだったのだが、必然的に私になった。

仕事の帰りにスーパーに寄り、家に帰ったら夕食ではなく明日のお弁当を作る。

内容は夕食で、それを大きめのコンテナにぎゅうぎゅうに詰めて、明日の夫のランチ 兼 軽食になる。

少し分けたのを私が夕食として食べる。





でもねー。

今日は日曜なので夜10時まで仕事だ。

日本のサラリーマンみたい。

しかもそれは残業ではなく、普通にシフトとして1日14時間働くって、法律的にどうなん??

仕事内容そのものは、夫は好きだと思うのだけど、あまりに拘束時間が長すぎる。

それも夫は普通の人の何倍も自由を好むタイプ。

面接のときには、シフトは個人の要望が取り入れられるという話だったけどね。





夫は頭も人柄もいいほうだし、真面目でよく働く人だと思う。

ただ、「我慢できないこと」や「譲れないこと」が私とは違っている。

私はどちらかというと、器の形に合わせて自分を変えられる。

そうするには妥協も迎合も我慢も伴うかもしれないが、自分を押し通すことで苦しい思いをし続けるよりも

適当に丸くなって受け入れたほうが楽だから、そうするのだと思う。

どういうのが良くて、どういうのが悪いというのでもなく、

ただ、そういうことだ。




きっとそんなに続かないだろうという気がする。

実際、また仕事を探している痕跡もあり。

ま、いっか。

とりあえず今は、時差ボケをゆっくり戻すように、

生活のペースを変えてゆく。

辞めたら辞めたで、またそのときのことだ。

なんか私も達観してきたなァ~~。








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長嶋茂かルーか

2017-11-11 09:45:57 | 英語とか日本語の話
普段、私が日本語を話す相手は韓国人の同僚と猫、あとは日本からみえたお客様だ。

猫相手に話す日本語など知れてるし、旅行者とも一言二言で済んでしまう。

韓国人とは会話が成り立つから、日本語が話せる機会があってよかったと思っていた。

ところが先日、私と韓国人が日本語で話しているのを聞いた別の同僚が、

「フィリピン人のタガログ語みたいに聞こえるよ」

と言う。

ハワイにはフィリピン人がたくさん住んでいて、彼らの言葉を聞いていると、

「XXXXXXXXX catch the bus XXXXXX shopping XXXX」

というように、タガログ語の合間合間に英語がはさまる。

私は普通に日本語を話しているつもりでいたので、意外に思い、自分達がどんなふうに話しているかを

注意してみることにした。



韓国人「きのう、おねえさんのwashing machineが壊れて、私の家に来た」

私「laundryしにきたの、late night?」

韓国人「そうそう。夜の11時ぐらいまでかかって」

私「おねえさんと話すことができてhappyじゃん」

韓国人「NoNo,疲れたよー。getting use to it(慣れて) じゃないからー」

私「Envy youだけどねー」(うらやましい)



いや、こりゃひどいわ。

長嶋茂みたいだ。

(日本人の友人が「ふるいふるい、ルー語っていうんだよ、今は」と言われた。ルー語って何だ?)

韓国人は日本語を話すが、すべての単語を知っているわけではないので、自然とこういうふうになる。



一方、家での夫との会話も、意識してみると、


私「What would you like for dinner?(夕飯何食べたい) 」

夫「Um,,,,,シロは?」

私「なんでもいいけど、a lots of leftoverだからis that OK?(残り物がたくさんある)」

夫「No problem.what do we have?(いいよー、なにがあったっけ)」

私「Chicken tomato と、tuna salad と、beef おかあさんmade、(チキントマトとツナサラダと、姑が作ったビーフ)」

夫「Sounds good for me(いいねえ)」



これもひどい。

ANDと言わず「と」と日本語にしている。

夫には日本語を忘れて欲しくないので、最初は意識的に日本語をはさんでいたのが、

今では普通に、しかも無意識になってしまったのだ。

そしてこの癖が、日本人相手にも出てしまうことがあるので


「なんか今へんなこと言ったよ?」


と友人に指摘されることがある。

以前、本土で働いていた日本人が、30年以上アメリカに住んでいる日本人のおばちゃんたちが

とっても不思議な言語をしゃべると言っていた。

壁掛けのカレンダーを買いにきたおばちゃん。


「ねえ、ウォールにハングするカレンダーある?」


その時は大笑いしたのだけれど・・・・・・・・・・







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消えた水の話

2017-11-09 19:01:31 | 不思議なはなし
仕事の終わりに、私はミネラルウォーターを1本買い、3分の1ぐらい飲んで

バッグに縦に差し込んで車に乗った。

帰宅してみると、ペットボトルの水が一口分ぐらいしかない。



余談になるが。

私は過去、夫に改まって「ぼくの小さなお願い聞いてくれる?」と言われ、なにごとかと思いきや

「蓋を開けたらしっかり閉めてほしい。引き出しをあけたらしっかり閉めてほしい」

というお願いだった、というぐらいだらしがない。

私が使ったドレッシングや調味料の蓋は、いつもゆるゆるになっていて、夫がつかんだ拍子に中身がこぼれるとか、

中途半端にあいた引き出しにぶつかって痛い目にあうなど、夫は何年も我慢していたらしいのだ。



という私であるから、ペットボトルの蓋も案の定ゆるくなっていた。

ではバッグの中がびしょぬれか!とチェックしたが、濡れていない。

ではバッグを置いた車の助手席のシートがぐっしょり濡れているに違いない、と車を見たが、特段濡れている箇所はない。

シートの下も横も見たが、乾いている。



ペットボトルに半分以上残っていた水は、いったいどこに消えた?



水が消えたのは、初めてじゃない。

この話はどこかで書いたかもしれないが、小学校の遠足の時、バスの中で私はトイレを我慢していた。

手を挙げて、先生にトイレに行きたいと言えばいいのだけれど、

同じバスには当時好きだった男子がいたから、とても恥ずかしくて言えない。

尿意は海の波のように、押し寄せては引き、気が緩むと再び大波となって押し寄せる。

気を紛らすためにやけにはしゃいだかと思えば、尿意をこらえるために一点を見つめて黙りこくったり

隣の席の子は私を不審に思っただろう。

何度も「ああもうだめだ」という波が来て、今度もやり過ごしたぞと思ったとき、それは起きた。

私の膀胱はもう耐え切れず、心の叱咤激励を無視したのだ。

いったん、そうなってしまうと、止めることなどできず、解放されたヨロコビすら沸いてきた。

あたたかいものが太腿の内側をじわじわと濡らしてゆく。

そして出るものが出てしまうと、我に返り、被害状況を確認すべくジーンズのお尻をおそるおそる触ってみた。

が、濡れていない。

腰を浮かせて、バスのシートを触ってみた。

やっぱり濡れていない。

立ち上がって、椅子やジーンズをさわりまくったが、まったく乾いていた。


そんなはず、ないんだけど・・・・


座ろうとして、後ろのポケットに何か固いものがあるのに気づいた。

それは出掛けに祖母がくれたお守りだった。

お守りも乾いていた。

出るものは出てしまったのは確かで、証拠に私の膀胱はからっぽだ。

じゃあ、その出たものはどこに消えた???

家に帰り、祖母に厚くお礼を言ってお守りを返した。

むろん、お漏らししたことは誰にも言っていない。







ということがあった。

エンジェルロミロミのレイナが言っていた。

「妖精っていたずらするからおもしろいよ」

そうなのだろうか。

「ねえ、そうなの?」

聞いても、だんまりを決め込むだけである。








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3秒ルール

2017-11-08 20:14:16 | 日記
ドイツから来たお客様が、食べていたチップスを床に落とした。

彼はすぐに拾って、フッと息をかけてから口に放り込んだ。

私と目が合うと

「5秒以内だったでしょ?」

とウィンクしてみせた。

「日本だと3秒だけどね」

すると彼は

「きっと日本人は小柄だから3秒で拾えるけど、ドイツ人は大きいから5秒なんだよ」

と言って笑った。

世界はひとつ、人類皆兄弟だなあと思うのはこんな時だ。

人間、国は文化や言葉が違っても、やってることの根源は同じ。

気にくわないからといっていじめるとか、相手を服従させるとか、戦争なんてばかばかしい。

みんなおんなじなんだから。

アメリカにも3秒ルールはある。

日本にあって、アメリカにあってドイツにもあるのだから、きっと他の国にもあるに違いない。

今度、イギリス人の友人ジュディスに会ったら聞いてみよう。



3秒ルールが、いったいどこで生まれて、どんなふうに地球を巡っていったのか想像すると

なんだか楽しい気持ちになってくる。



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フツーの罠

2017-11-07 20:28:09 | 日記
夫が突然仕事を変えたのは初めてではないのに、毎回ジタバタしてしまうという愚痴メールを姉に送ったら

私だってちょっと環境が変わっただけでジタバタするよ、と言ってきたので、

調子にのって、過去のジタバタなどを織り込んで送信したら一言、

「フツーだよ」

と返ってきた。

ものごとを、スピリチュアルぽくこねくりまわして考える私に、姉は反論も意見も言わないが

姉自身は、普通でいることを大事にして生きている。

かといって、姉の人生がすごく普通かといえば、そういうわけでもないのだけれど、

大波乱が起きた時、私のようにスピリチュアルなほうに流れてゆく者もいれば、

姉のように生身の人間として翻弄されつつ行くことを選ぶ者もいる。


「フツー」だと言われて、気づいた。

私はフツーじゃ嫌なんじゃないか?

そりゃ誰だって思いがけないことが起きたらあわてるし、ジタバタするのはわかる。

けれど私は、ジタバタしない自分になりたい、とか思ってるんじゃなかろうか。

これはイカン。

大変、イカン。

私は、どうかもう穏やかで波の少ない人生でありますように、と祈りながら

どんどん強く頑丈になろうとしている。

強くなれば、それに見合った波を引き寄せたとしてもしかたがない。

フツーでいい、フツーで。















とは言ってみても、

普通とか常識の裏をかきながら人生を変えてきた私は、

もうこのやりかたでしか生きられないのではないか、と薄々わかっている。

やれやれ。

まさかほんとに自分で招いていたとは。

おだやかーな人生を送りたいなら、せいぜい、あまり強くならないよう気をつけていくしかなさそうである。









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