太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

バレー

2014-07-17 13:37:18 | 食べ物とか
以前、職場の本屋によく来ていた人が、ボストンに越して行った。

子供の夏休みでハワイに来たと、先日顔を出してくれたのだが

開口一番、

「安いよぉー、ボストン!!!」


スーパーマーケットに行っても、レストランに行っても、

ハワイで払っていた金額の3分の2か、半額ぐらいで済むのだという。

「中古の車なんかね、100万出したら新車みたいなの買えるよ」

確かにハワイはなんでもかんでも高い。

スーパーで、手で持てるバスケットに軽ーーく1杯買えば、少なくとも6000円以上はする。

「お昼、バレーに行ったんだけど、あそこですら高いと思っちゃッたもの」



バレーは、ベトナム料理のファーストフード店だ。

ベトナム料理は日本人の舌に合う。

野菜がいっぱい食べられるし、味付けも似ているものが多い。



このバレー。「レ」にアクセントをつけて、「バ レー」と読む。

パンやクッキーも焼いていて、どれもおいしい。

久しぶりにバレーに行ってみようと思い、今回はワード地区にあるバレーに行ってみた。




店内はこんなかんじ。

プレートメニューは写真付きでわかりやすい。だいたい7ドル(700円)から12ドル(1200円)ぐらいの間。



デザートのショーケースは魅惑。

タピオカはもちろん、私が気になるのは 「フラン」。

メニューには、「カスタードフラン」と書いてある。これはきっと、カスタードプリンじゃないかと思う。

今度頼もうと思いつつ、いつもおなかが一杯になってしまうので見送り。

さりげなく、チーズケーキも美味しそうなのだ。




今日のランチはこれ。

サマーロール(生春巻き)とパパイヤサラダ。

ジュン(ちまき)と、大根なます。

サラダにするパパイヤは、フルーツとして食べるパパイヤとは違う種類のグリーンパパイヤで、

ひょうたんのように長い。

これをきんぴら状にスライスして、甘酢であえる。ベトナムサラダの定番。

大根なますは、日本のおせち料理のなますと同じ。けっこう人気がある。

ジュンは、もち米のちまき。中にはポークと卵が入っていた。食べきれないのでお持ち帰り。



ここに来たら忘れてならないのが、ゴマもち。


中華料理の飲茶にもあるけれど、ここのはゲンコツぐらいの大きさ。

中身がココナツのと、小豆ビーンズと選べる。もちろん小豆。

これを食べてしまうから、プリンまで到達しない。




「ハワイはさー、アメリカの州の中でもトップで物価が高いのに、

平均賃金はビリなんだよねえ。住みにくいはずだヮー」



そうなのか、ハワイの現実。


「でもボストン、歯がガタガタ鳴るぐらい寒いのよ。

気候と自然でいったら、やっぱりハワイが最高なんだよねー」



それもハワイ。




今朝の虹。

























駐車場

2014-07-16 07:04:14 | 日記

2月に姪たちが遊びに来たとき、ショッピングモールの駐車場を見て第一声。

「みんな前向きにとめてある・・・・」



日本で駐車場に車を停めるとき、私は必ずバックで駐車していた。

停めるときは面倒でも、車を出すときに視界がいいほうが安全だし、

見渡せば、ほとんどの車はバックで停めていた。



しかしハワイでは、まったく逆で、たいていの車は前向き駐車だ。




最初の頃、バックで停めようとしたことがあるが、

バック駐車は慣れているはずなのに、なぜだかとても停めづらい。

大きな車が多いからかもしれない。

諦めて私も前向きに停めるようになった。


前向きにとめると、車を出すときに歩行者や他の車が見えなくて危険だと思っていたけど

歩行者も車も、停めた車が後ろ向きに出てくることを承知していて

危ない思いをしたことはない。


スイっと頭から停めるのはラクだ。

それで、いまやすっかりバックができなくなってしまった。

そのかわり、日本ではもっとも苦手だった縦列駐車ができるようになった。

路肩にあるパーキングスペースに停めるには、縦列ができなくてはならないし、

車の免許を取るときに、車庫入れという項目はないのに、縦列は重要視されるのだ。



帰国した際に、実家の車を借りてどこかに停めるときに

私はやっぱり頭からつっこむので

私の車だけが、前向きになっている。



駐車場といえば。


屋外にある広い駐車場で、良い駐車場所の条件とはなにか。

店の入り口に近い場所か?

日本だったらそうかもしれない。

でもハワイでは、絶対的に 木陰。

入り口に近い日向よりも、多少遠くても、木の陰。

気温に比べて日差しが強いから、木陰と日向では、車内の温度がまったく違う。



そして前向き駐車といえば。


『前向きに  駐車場にも励まされ』


やっぱりこのサラリーマン川柳を思い出さずにいられない。

あれはよかった。






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ダメ押し

2014-07-14 06:53:15 | 日記
ツイてない1週間をやりすごしたと思った(その記事はコチラ

あれだけ続けば、もうネタ切れだろうと思った。

ところが、まだ終わってはいなかった。



日曜日の朝、起きたら夫の車のカバーが盗まれていた。



今、ペットシッターしている家のガレージは、車が2台入るようになっていて、

彼らの2台の車のうち、1台は知り合いの家に置かせてもらっているので

1台分だけ中に入れることができる。

小さいほうの私の車をガレージにとめて、夫の車はガレージの外においている。

カバーなしだと、木の葉や花びらやらがびっしりと車についてしまうので

カバーをかけていた。



実は、昨年ここでペットシッターをしていたときに、私の車を外においていて

カバーを盗まれたことがあった。

まさか2回も盗まれることはないだろうと、何の根拠もなしに思っていた。

人のものを盗んで平気な人は、それほどいないんじゃないかとも、何の根拠もなしに思った。

そうでもなかったということだ。



海に行く支度をして、車が裸なのを見た私たちは、もう怒りも湧いてこなかった。

ため息とともに笑いがこみあげてきた。



もう、何万もするカバーを買い換えるのはやめた。

ピクニック用に車に積んである、古くなったテーブルクロスを車にかけて、

布の端をドアにはさんでとめた。


これが欲しいなら盗んでいってもいいぞー、と言いながら。


今朝、テーブルクロスはそのままあった。


「いらないってさ・・」


ロミロミのレイナに予約を入れた。

これはもうエネルギーのデトックスをして調整してもらうしかない。

とにかくこれで打ち止めにしてください。ほんとに。








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ツキ

2014-07-11 06:43:45 | 日記
ツキがあるとかないとか、

そんなものは気の持ちようだと高をくくっていた。

自分がツイてる、と信じればそうだし、

信じなければそうじゃないだけだ。

と、ひとりで豪語していたのであるが、そんな気持ちが揺らぐ数日間だった。



1.乾燥機がただの箱


始まりは、乾燥機。

ペットシッターしているこの家の乾燥機を回そうとしたら、スイッチごとポロリとはずれた。

外れた後には空洞があるだけ。

その日は仕方がないので、自宅まで洗濯物を持っていって乾かし、

夫がサンルームにロープを張って、洗濯物はそこで自然乾燥させることになった。

タオル類は自然乾燥だとゴワゴワになるから、最後の日には自宅で乾燥させるしかないだろう。



2.消えたボディボード


その2日後、休みの朝にいつものビーチに出かけた。

2枚のボディボードとビーチサンダル、ビーチバッグを木陰において、まずは波打ち際を歩く。

30分ほど歩いて戻ってきたら、ボディボードと夫のサンダルが盗まれていた。

ワイキキやダイヤモンドヘッドのビーチは、絶対に私物から目を離してはいけない。

でも、ここのビーチで何かを盗まれることなんかなかったし、みんな暢気なものだ。

しかたがないので、その日、新しいボディボードを買った。

あんなビート板みたいなものが、何万円もする。



3.ハゲに傷


翌日の朝、玄関脇でものを拾おうとした夫が、そばにあった木の枝で頭をくじいた。

瞬間怒った夫が植物をなぎ倒し、なんだか嫌な週明けの朝だった。

ハゲから出血していて、痛そうではあった。





3.閉まらないガレージドア


その朝、仕事に行こうとしたら、ガレージのドアが閉まらなくなった。

リモコンの電池切れかと思い、ガレージ内のスイッチで試してみても動かない。

電気的に反応はしているのに、まったく動こうとしない。

我が家のガレージだったら、うちは奥まった場所にあって人目につかないし、

半日ぐらいあけたままでもかまわない。隣家の人に頼んでいってもいい。

でもここはよその家で、通りに面していて、しかもガレージ内には高価そうな自転車や

釣りの道具なんかがいっぱいある。

閉まらないままでかけるわけにはいかないのだ。


どうすることもできないまま、既に職場にいる夫に電話をかけた。

月曜日のその日、夫は「最悪の週明け」を職場で過ごしていたらしく、非常に不機嫌。

電話で話していても埒があかないので、今から帰宅するという。

今度は自宅に電話をした。毎日が日曜日の両親がいるから、きっと助けに来てくれるはず。

義母が出て、状況を説明した。

「私たち、昨日からとても調子が悪くて、今すぐには行ってあげられないの」

昨日の昼間は元気だったのに、義母の声は弱弱しい。


仕事に間に合わないのは必至で、まずは社長に電話をかけ、店に誰かが来る時間を見計らって店に電話をいれた。


夫が来るまで30分はかかる。

肉体をもつ人間にはもう頼んだから、私にできることは、肉体をもたない存在たちに頼むだけ。

「もう誰でもいいから助けてよーーー!!」

誇張ではなく、叫んだ。

「神でも天使でも観音さんでもイエスでも釈迦でもミカエルでもいいから、ガレージ閉めてー」


神、いた。


誰かわからないけど、いた。何十回も試して閉まらなかったガレージが、ガラガラと閉まった。


家に向かっているであろう夫に電話をし、夫はトンボ返り。

自宅に電話すると、不調を押して義父が出かける用意をしていたところだった。

仕事には20分遅刻した。



4.下痢嘔吐


ガレージが閉まらなかったその日、どうも3時半ごろから胃がムカムカしていた。

すっきりしないので仕事終わりに、ゆず茶のアイスティを買って帰り、夕食はサラダを少し食べた。

夜中、下痢と嘔吐が始まった。

前の日、夫の両親が二人揃って同じ症状だったというから、何かわからないが同じウィルスか、

日曜に3人で食べた、お昼のハムがよくなかったのか(夫は食べなかった)。


吐くものがないからか、嘔吐はおさまって、翌朝はフルーツを少しだけ食べて仕事に行った。

動ければ仕事に行く。というのは私の信条。

せめて午後のシフトクルーが来るまではと思ったけど、お昼直前でギブアップ。

腰が抜けたような感じで力が入らないので、早退した。


その翌日は、お昼はフルーツしか食べられなかったけれど、しっかり丸一日働いたし、

調子も前日よりはずっとよかった。




たたみ掛けるように起きるプチ災難。


「もーーーーーッ(怒)!!!」


とひとしきり怒ったあと、それが手加減された災難であることに気づく。

乾燥機は使えなくても、自宅まで車で5分だ。

ボディボードと一緒にあったビーチバッグは盗まれなかった。

車の鍵が入っていたから、駐車場でクリックしたなら簡単に車は盗まれてしまう。

実際に昔、夫の友人がそうやって車を盗まれたことがあった。

ハゲの傷は皮がむけたにすぎず、出血がおおげさだっただけだ。

ガレージドアはともかく閉まったのだし、

私の下痢嘔吐も、昨夜からすっかり元通りになって、今夜のコンサートに間に合った。




ツキがあるとかないとか、やっぱりあるのかもしれないけど、

ツキがないように見える中にも、探せばツキはある。

やっぱりそれは気の持ちようなんだ。という、よくわからない結論。





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31センチ

2014-07-10 07:23:29 | 日記
夫がバスケットボールを買って来た。

「久しぶりにバスケットボールやろうかと思って」



近所の小学校や、公園にはいくらでもバスケットゴールがある。

日本じゃ関係者以外は学校には入れないけど、ここじゃ自由だから

昔はお父さんと一緒にやっていたらしい。



ガレージの奥から、古いバスケットシューズを引っ張りだしてきた。

本人いわく10年以上昔に買ったもの。見た目は新品。


仕事が終わっても、まだまだ日差しが強いハワイ。

帰宅してからさっそく義父を誘い、バスケットのシュートを始めて10分。

ダンクシュートだー!と地面を蹴った夫に、義父が叫ぶ。


「靴~~ッ‼」


宙に浮いた時、足がスースーしたと夫は言った。

見た目新品、実年齢10何歳のバスケットシューズは、見事に底が2枚にはがれて

ペリカンのくちばしみたいになってしまった。

週末に、新しい靴を買うことになったのだけれと、

それはここがアメリカだからできること。


日本住んでいたとき、31センチの靴はどこにも売っていなかったから、

壊れないように大事に大事に履いたものだ。

ハワイに戻ったときに新しい靴を買ってくる。

しかし、ランニングシューズと革靴など2,3足入れただけで、スーツケースがほぼ1杯になってしまうのには驚いた。

そういえば、下駄が欲しいといってあつらえたとき(もちろん31センチの既製品はなかった)

できあがってきた下駄は、まるでキャンプで使うまな板のような大きさだった。




友人の足のサイズは22.5センチで、これがハワイでは入手困難。

子供用の靴ならあるが、大人の靴と子供の靴ではデザインも違うし、

彼女は日本に戻ったときに、靴をまとめて買うのだという。

日本の夏は厳しいから避けたいところだが、夏に帰省しないと、夏の靴が買えない。


大きくても小さくても、面倒なものなのである。









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