太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

オムレツにかけるもの

2021-12-16 08:17:18 | 食べ物とか
うちの朝食の定番メニューに、最近オムレツが加わった。
基本のメニューは、

・蕎麦ちょこに入った味噌汁(たっぷりのおろし生姜入り)
・湯豆腐(暑い時期には冷奴)
・フルーツ

夫がマイタケが好きで、最初は炒めて醤油で味付けしたマイタケに、スクランブルエッグを添えていたのを、卵でくるんでオムレツにしてみた。
2人ともランチに卵を持ってゆくので、いろいろ健康的にアレなお年頃でもあり、朝の卵は1個を二人で分けるようにしている。
1個の卵をオムレツにすると、オムレツというより卵巻きに近くなるけど。

このオムレツに何気なしにソースをかけたら、
「ああ!この味・・・・・!!!」
私は感無量になった。

母が作るオムレツには、ソースがかかっていた。
ひき肉と玉ねぎとニンジンなどを炒めたのを、卵で包んで焼く。
多少焼き色がつくまで焼くから、ふわふわのオムレツじゃなくて、しっかりした卵巻き風。
他の家ではケチャップ派がほとんどだというのを知ったのは、ずっと大人になってからだった。
こんなふうに、自分の家の味が他と違うことを後になって知るというのは、けっこうあるんじゃないかと思う。

余談だが、高校を卒業後に東京に出て、親子丼を外食で食べて驚いた。
私の知っている親子丼は、醤油味の鶏飯の上に焼きのりを散らし、
甘く煮たシイタケや、卵そぼろ、タケノコやニンジンを煮たの、彩に茹でたさやいんげんを乗せたどんぶり。
冷めても美味しいので、母が出かける用事があるときなどは必ず親子丼だった。
それは「静岡親子」というものなのだが、私はそれが全国一律の親子丼だと信じていた。



ある日、私はソースの上にマヨネーズを少し足してみた。
それを食べた夫が、
「あ!これ、鎌倉の味!!」
と言った。
昔、鎌倉に行った時にお好み焼き屋に入って、鉄板でお好み焼きを焼いたことがあった。
夫はあとにも先にも、お好み焼きを食べたのはそのときだけだという。
そうだっけ?
かわいそうに、今度日本に行った時にはお好み焼き屋に行こう。


毎朝、ソース味のオムレツ(もどき)を食べて、私は母を思い出す。







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