太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

たまたまというミラクル

2019-05-06 12:47:26 | 日記
インディアナ州に住んでいる、夫の従兄弟が心臓発作を起こして、
病院に担ぎ込まれた。
いったんは危ない状態だったが、手術をして、今は小康状態になり、
回復を待つだけになっている。
彼はまだ49歳で、住宅のエクステリア工事の会社を経営している。
発作を起こしたその日、彼はあまり調子がよくなかったのだけれど、
その現場に行けるのが彼以外にいなかったので、無理をして出かけた。
仕事中に発作を起こして倒れたのを、近所に住む夫婦が目撃して駆けつけた。
その夫婦の奥さんのほうが、たまたま心臓外科の医者で、
救急車が来るまでの10分間、心臓マッサージをしてくれたおかげで、
従兄弟は命を取りとめた。
もし、調子が悪いから仕事に行かずに家に一人でいたら(奥さんは仕事をしていて昼間は留守)、発作を起こしても誰にも気づかれなかったかもしれない。

何年も前のことになるが
夫が、あて先欄と金額が空白のままの小切手を落としてしまったことがある。
普通、小切手は中身を書き終えるまでは小切手帳から切り離すことはない。
そのときは、何か理由があって、
あて先も金額も書いていない小切手を持ち歩いていたと思うのだが、
もし誰かがそれを拾って、自分の名前と、好きな金額を書き込めば
それがそのまま夫の銀行口座から引き落とされてしまう。
落としたのがわかって、青くなっていたところに、
義父の知人から義父に電話がかかってきて、夫の名前の空白の小切手を拾った、と言う。
田舎とはいえ、それなりの数の人が住んでいるこの街の繁華街で、
誰が拾ってもおかしくない空欄の小切手を、たまたま知人が拾った。
そのときは「カミサマ、いた・・・・!」と思った。

たまたまというミラクルは、日常に起きている。
チャップリンの映画で、人が靴の紐を結ぼうとしてかがんだ瞬間、
ものが飛んできて、立っていたら当たっていたであろう場所をかすめ、
それを知らずに紐を結びおわって立ち上がる、なんていうことも
知らないだけできっと普通にあって、
私達が想像するよりもはるかにたくさん、ミラクルは起きている。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿