太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

丁寧族のザル

2024-06-27 07:47:24 | 日記
ちゃんときっちり暮らしている人たちの動画で、料理に竹のザルを使っているのを見て、買ってしまった。
キッチンに竹のザルがあるだけで、なんだか丁寧に暮らしているような感じがする。
さて、これはどう使おう。
彼女たち丁寧族は、カットした野菜をそのザルに入れていた。
なるほど、なるほど。

かぼちゃのポタージュを作ろうと、まず玉ねぎを切る。
切った玉ねぎを、いつもの癖でそのまま鍋に放り込みかけて、あわてて竹のザルに移す。
かぼちゃを切って、ザルに入れる。
でもって、それを鍋に入れる。

・・・・・

この行程、まったく無駄なんじゃ?

本当に、丁寧族はこうやって使っているのか。
動画を撮るときだけ、気取ってやってるんじゃないの?というのはズボラ族の僻みであろう。


そうそう、ザルに洗った野菜を乗せていた。べつに無理して一行程増やさなくても、普通に水切りに使えばいいのだ。
気を取り直して、いんげんとケールを洗い、ザルにあげた。
竹のザルに乗っている野菜って、美味しそうに見えて、気分が上がる。

しかし、湿ったザルが、乾かない。
湿度の高いこの地域、1日に何回もサーっと雨が降る。
窓辺に置いておくと、雨がかかってさらに乾かない。
フックでキッチンの棚から吊るすと、猫のおもちゃになる。
仕方がないので、他の木製ツール同様、調理し終わったストーブの上に置き、余熱で乾かしているが、円形になっている部分は乾きづらい。

そのうち、目と目の隙間が黒ずんできて、よくよく見たらカビだった。

カビがはえたら、もうどうしようもない。
潔く、捨てた。

よく考えたら、既存の金属ザル(片手のついた小ぶりのやつ)だって、私は滅多に使いやしない。
野菜を洗ったら、両手でつかんでパッパと水を切り、そのままのときもあれば、葉物はスピナーに入れて水を飛ばすこともある。
茹で汁をこぼすときも、鍋の蓋で押さえつつ、シンクにこぼしておしまい。


ズボラ族には、竹のザルは高嶺の花である。