私の好きな映画トップ10は、そのときそのときで微妙に入れ替わるが、
「フォレスト ガンプ」は必ず入っている。
自分にとって好きな映画は、本と同じで、
何度も繰り返し観ているうちに、新しい気づきがあったり、見方が変わることもあるし、
同じ場所で同じ感動や笑いを楽しむ、水戸黄門的な映画も、それはそれでまたいい。
何度観たかわからないフォレスト ガンプを、テレビで放映していたので観た。
フォレストのお母さんが言った。
「Life is like a box of chocolate.You never know what are you gonna get」
(人生は一箱のチョコレートみたいなもんよ。何のチョコを取るかわからないもの)
これは私が好きな場面なのだけれど、今日はやけに身にしみた。
ぼこぼこしているのでアーモンド入りかと思ったら、違ったり。
さっきヌガーがあったから、これは違うだろうと思ったらヌガー入りだったり(ヌガー苦手)。
ラズベリージャムが食べたかったのに、意外とミントが美味しかったり。
冒険して、まずいチョコレートを食べてしまうより、慣れた味を食べ続けるほうがいいという気持ちは
きっと誰にでもある。
私もそうだったし、今だって同じだ。
けれど、今日は違うことに気づいた。
そのチョコレートって、実は全部自分があらかじめ用意してきた、自分へのプレゼントなんじゃないの?
人生を始める前に、おおまかなシナリオを決めてくるという考えが、私は好きだ。
ただそれは、起きることが絶対的に決まっているというよりも、自分が何を選ぶかで
その先が分かれていく、というのがいい。
地球に人間として生まれる自分に、わくわくしながらいろんな味のチョコレートを詰めたのに
そんなことも忘れて、ヌガーを取ってしまっただの、ナッツは歯にはさまるから嫌だだの、
ラズベリージャムがないのは不公平だの文句ばかり。
全部がラズベリージャムだったら、それはきっとつまらない。
「美味しい」を味わうためには、「美味しくない」が必要。
「美味しい」が「すごく美味しい」になるためには、「まあまあ」「あまり好きじゃないかも」があったほうがいい。
まずいチョコはもう食べたくないから、いつまでもこのチョコを大事に食べていようと、私なんかはすぐ思う。
そうやって守りに入って、うずくまっていると、強制的に次のチョコを選ばねばならないような事態になり
なかばヤケになってチョコを選んできた。
カカオ98%ぐらいの、甘くもなんともないのもあった。
食べたこともない、おいしいピーナツバター味のもあった。
最初だけ甘くて、あとで口の中でパチパチ爆発するのもあった。
人生は、一箱のチョコレートだ。
何を取るか、わからない。
けれど、それはみんな自分が選んで詰めてきた。
一番大事な自分のために作った、最高の詰め合わせ。
だからほんとはハズレなんかない。
何が起きるか知らないけど、知っている。
知っているけど、それを知らないからおもしろい。
そそっかしい私のことだから、ちょっと変わった味のを多めに入れちゃったかもしれないが
変わった味もそれなりに楽しめたら、チョコレートの上級者になれるんだろう。
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「フォレスト ガンプ」は必ず入っている。
自分にとって好きな映画は、本と同じで、
何度も繰り返し観ているうちに、新しい気づきがあったり、見方が変わることもあるし、
同じ場所で同じ感動や笑いを楽しむ、水戸黄門的な映画も、それはそれでまたいい。
何度観たかわからないフォレスト ガンプを、テレビで放映していたので観た。
フォレストのお母さんが言った。
「Life is like a box of chocolate.You never know what are you gonna get」
(人生は一箱のチョコレートみたいなもんよ。何のチョコを取るかわからないもの)
これは私が好きな場面なのだけれど、今日はやけに身にしみた。
ぼこぼこしているのでアーモンド入りかと思ったら、違ったり。
さっきヌガーがあったから、これは違うだろうと思ったらヌガー入りだったり(ヌガー苦手)。
ラズベリージャムが食べたかったのに、意外とミントが美味しかったり。
冒険して、まずいチョコレートを食べてしまうより、慣れた味を食べ続けるほうがいいという気持ちは
きっと誰にでもある。
私もそうだったし、今だって同じだ。
けれど、今日は違うことに気づいた。
そのチョコレートって、実は全部自分があらかじめ用意してきた、自分へのプレゼントなんじゃないの?
人生を始める前に、おおまかなシナリオを決めてくるという考えが、私は好きだ。
ただそれは、起きることが絶対的に決まっているというよりも、自分が何を選ぶかで
その先が分かれていく、というのがいい。
地球に人間として生まれる自分に、わくわくしながらいろんな味のチョコレートを詰めたのに
そんなことも忘れて、ヌガーを取ってしまっただの、ナッツは歯にはさまるから嫌だだの、
ラズベリージャムがないのは不公平だの文句ばかり。
全部がラズベリージャムだったら、それはきっとつまらない。
「美味しい」を味わうためには、「美味しくない」が必要。
「美味しい」が「すごく美味しい」になるためには、「まあまあ」「あまり好きじゃないかも」があったほうがいい。
まずいチョコはもう食べたくないから、いつまでもこのチョコを大事に食べていようと、私なんかはすぐ思う。
そうやって守りに入って、うずくまっていると、強制的に次のチョコを選ばねばならないような事態になり
なかばヤケになってチョコを選んできた。
カカオ98%ぐらいの、甘くもなんともないのもあった。
食べたこともない、おいしいピーナツバター味のもあった。
最初だけ甘くて、あとで口の中でパチパチ爆発するのもあった。
人生は、一箱のチョコレートだ。
何を取るか、わからない。
けれど、それはみんな自分が選んで詰めてきた。
一番大事な自分のために作った、最高の詰め合わせ。
だからほんとはハズレなんかない。
何が起きるか知らないけど、知っている。
知っているけど、それを知らないからおもしろい。
そそっかしい私のことだから、ちょっと変わった味のを多めに入れちゃったかもしれないが
変わった味もそれなりに楽しめたら、チョコレートの上級者になれるんだろう。
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