「ソーシャルワークとケアマネジメントの関係」の最終回に当たって、両者の関係については整理できたが、今回は現実にソーシャルワーカーとケアマネジャーという職種が現実に存在しているが、両職種の相違について考えてみたい。
ある掲示板で、「社会福祉士」と名乗ってする仕事がほとんど無いことが指摘されていた。このことは、「社会福祉士」やソーシャルワーカーという名称で仕事が出来る場を、制度的にも、社会的にも広げていくことが求められているということである。
一方、ケアマネジャーの強みは、介護支援専門員をモデルにして、多様な領域で今後ますます高まるものと予想できる。根本的には制度の裏付けの有無に起因している。社会福祉士はやっと3年半前に、地域包括支援センターへの配置が制度化された。これは画期的なことであるが、相当努力をしなければ、将来的な展望があるわけではない。
ケアマネジメントとソーシャルワークを比較すると、ソーシャルワーカーは実践力を高めると共に、組織としての政治力が必要であると思う。これを一歩、一歩積み上げていくより他ない。ただし、政治力は、社会的正義を貫いての、媚びることのなく、実践として政治的な力を得ていくことである。
現場のソーシャルワーカーもそのように理解していることが、人気のブログ「MSW Lab Blog」の古くなるが4月11日の「箱入りソーシャルワーカーと介護支援専門員」からも理解できた。そこでは、以下のようなソーシャルワークに対する痛烈な批判をし、あるべき方向づけを行っている。
「自分自身が経営者だったら、ソーシャルワーカーにケアマネも兼務させて仕事をさせるであろう。「医療職→MSW→ケアマネ」というルートは介在する人が多すぎてまどろっこしい。そう言われるのが嫌であれば、地域に出て、地域を知って、ネットワーキングを体現すること。こういうルートでやる方がお互いにメリットがあると思われるような仕事をしなければいけない。
知識だけだったら、他職種でも多少勉強すれば知ることが出来る。知識だけでなく、それらを本人・家族の具体的利益となる様にマネジメントし、ネットワーキングする。そしてその技術を他職種にアピールし、診療・介護報酬に反映されるようロビーイングする。それが箱入りソーシャルワーカーが生き抜くための必要条件であろう。」
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同感である。同時に、この責任の多くは大学等の教員が負わなければならないと思っている。それは、実践を理論化六課・普遍化する作業を疎かにしてきたことが大きく、今後はソーシャルワークが社会から評価され、その成果がでるよう、やれることは何でもやっていきたいと決意している。
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これで、「ソーシャルワークとケアマネジメントの関係」を終了します。次の連載については、現在構想中ですが、近々始める予定です。2つの構想があり、1つは、「社会福祉士の可能性」、もう一つが「岡村理論とソーシャルワーク」ですが、思案をしている。
ある掲示板で、「社会福祉士」と名乗ってする仕事がほとんど無いことが指摘されていた。このことは、「社会福祉士」やソーシャルワーカーという名称で仕事が出来る場を、制度的にも、社会的にも広げていくことが求められているということである。
一方、ケアマネジャーの強みは、介護支援専門員をモデルにして、多様な領域で今後ますます高まるものと予想できる。根本的には制度の裏付けの有無に起因している。社会福祉士はやっと3年半前に、地域包括支援センターへの配置が制度化された。これは画期的なことであるが、相当努力をしなければ、将来的な展望があるわけではない。
ケアマネジメントとソーシャルワークを比較すると、ソーシャルワーカーは実践力を高めると共に、組織としての政治力が必要であると思う。これを一歩、一歩積み上げていくより他ない。ただし、政治力は、社会的正義を貫いての、媚びることのなく、実践として政治的な力を得ていくことである。
現場のソーシャルワーカーもそのように理解していることが、人気のブログ「MSW Lab Blog」の古くなるが4月11日の「箱入りソーシャルワーカーと介護支援専門員」からも理解できた。そこでは、以下のようなソーシャルワークに対する痛烈な批判をし、あるべき方向づけを行っている。
「自分自身が経営者だったら、ソーシャルワーカーにケアマネも兼務させて仕事をさせるであろう。「医療職→MSW→ケアマネ」というルートは介在する人が多すぎてまどろっこしい。そう言われるのが嫌であれば、地域に出て、地域を知って、ネットワーキングを体現すること。こういうルートでやる方がお互いにメリットがあると思われるような仕事をしなければいけない。
知識だけだったら、他職種でも多少勉強すれば知ることが出来る。知識だけでなく、それらを本人・家族の具体的利益となる様にマネジメントし、ネットワーキングする。そしてその技術を他職種にアピールし、診療・介護報酬に反映されるようロビーイングする。それが箱入りソーシャルワーカーが生き抜くための必要条件であろう。」
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同感である。同時に、この責任の多くは大学等の教員が負わなければならないと思っている。それは、実践を理論化六課・普遍化する作業を疎かにしてきたことが大きく、今後はソーシャルワークが社会から評価され、その成果がでるよう、やれることは何でもやっていきたいと決意している。
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これで、「ソーシャルワークとケアマネジメントの関係」を終了します。次の連載については、現在構想中ですが、近々始める予定です。2つの構想があり、1つは、「社会福祉士の可能性」、もう一つが「岡村理論とソーシャルワーク」ですが、思案をしている。