ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

本ブログをもとに『福祉のアゴラ』を刊行

2009年02月14日 | 社会福祉士

 ブログを始めて1年以上が過ぎたが、今まで書いてきたブログの中で、ソーシャルワーク、ケアマネジメント、ケアワークに関するものを取り出して、前半の約6か月分について、中央法規出版から刊行して下さることになった。

 そこで、このブログ本のタイトルについて考えたが『福祉のアゴラ』とさせていただいた。アゴラとは、古代ギリシャの「広場」を意味する言葉で、ここで市民が政治や文化について花を咲かせたと言う。そこため、本著をもとに、福祉に関わる多くの関係者がケンケンガクガクの議論をして欲しいとの思いで命名した。

 そこで、「はじめに」を再掲しておく。

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 この度、今まで書いてきたブログの中から、ソーシャルワーク、ケアマネジメント、ケアワークに関するものを選び出して、刊行することになった。そこで、タイトルについて考えたが、『福祉のアゴラ』とさせていただいた。アゴラとは、古代ギリシャの「広場」を意味する言葉で、ここで市民が政治や文化についての議論に花を咲かせたという。本著をもとに、福祉に関わる多くの人に前向きで、積極的な議論を交わして欲しいとの思いで命名した。なお、副題として、「ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、ケアワーカーへの応援歌」と命名した。4月1日に、書いているのが私であるとカミングアウトするまでは、ソーシャルワーカーや社会福祉士の話題が中心であったが、以降はケアマネジャーやケアワーカーにも焦点を広げてきた。その意味では、ソーシャルワーカーの話題に少し偏った内容となっていることをお断りしたい。

 私は、元来目的をもって生きておらず、何かにつけて慎重に欠ける人生を送ってきた。おもむくままに進むので、後から後悔することも多いが、時には無理なことをやって良かったと自己評価することもある。

 このブログも、何となく正月ゆえに時間があり、私が会長を務めている(社)日本社会福祉士養成校協会(社養協)のホームページ内のソーシャルネットワーキングサイトSWaNS(すわんず)に書いたのが始まりである。子ども時代を振り返れば、絵日記は何時も三日坊主であり、何となく始めた以上、続ける意思はさほどなく、何となく終わるであろうと思ってのスタートであった。

 それが、このように続いているのには、自分でも不思議でたまらない。周りにいる人々も同様に思っていると思う。私は、新しがり屋で、飽きっぽく、良い意味では変わり身が早いとも言える。それなのに、なぜ、こんなに長く続いているのであろうか。

 恐らく、二つの理由があると思う。一つは、現在、社養協会長や日本学術会議会員といった重責を担うことで、山積していると思っている様々な課題がよく見え、そこから意見を言っていかなければならないという気持ちが強いのであろう。可能な限りの情報を発信し、それについてのオピニオンリーダーになれればとの思いがある。

 もう一つの理由は、ブログには今までの論文等による研究活動や、大学や大学院での教育にない別の魅力があることが分かったからであろう。それは、社会福祉の実践や教育現場で働いている人にメッセージを伝えることができることである。同時に、論文といった大それたことではなく、その時その時に感じている、そしてほうっておけば、私自身も忘れてしまうかもしれないが、大切な思いを直接伝えることができるからであろう。

 一方で、依頼された原稿や、授業の準備のために、ブログを書く時間を作ることができず、イライラすることもある。正直、たまっている原稿もある中での出版であり、多くの出版社から本来出さなければならないものがあるのでは、とお叱りをうけそうである。

 今回は、6か月分のブログの中から、意義がありそうで、おもしろそうなものを集めての出版であり、それなりに、私が日々感じている思いが通ずる本になったと思っている。ある意味、私の思いは、今まで出してきた学術書よりも明確であるかもしれない。とりわけ、社会福祉士制度改革の渦中のブログであるため、歴史的な意味をもっていると思っている。そのため、この改革についての個人的な思いが、読者の皆さんの実践や研究のヒントに繋ってくれればと願っている。

 私のブログは今後も続けていくつもりであるが、多くの皆さんに買っていただければ、続けて次のブログ本も刊行できると思っている。そのため、是非、多くの実務者や研究者に読んでいただきたいと願っている。

                                              平成21年1月1日
                                                   白澤政和 
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 是非、本屋の店頭で見つけたときには、お買い上げいただきたい。また、中央法規出版のホームページで直接注文できるようにしておきました。アマゾンのアフェリエイトでも注文できるようにしています。『福祉のアゴラ』をクリックしていただければ、買うことができます。

 ブログとは少し違う趣で、読んでいただけると思います。宜しくお願いします。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本になるなら校正は入るんでしょうか (KY)
2009-02-14 23:07:35
×ケンケンガクガク
○侃々諤々(カンカンガクガク)

けんけん-ごうごう ―がうがう 0 【▼喧▼喧▼囂▼囂】
(ト/タル)[文]形動タリ
多くの人が銘々勝手に発言してやかましいさま。
「不注意な発言が―たる論議をよびおこす」
〔「喧喧諤諤(がくがく)」は「喧喧囂囂」と「侃侃(かんかん)諤諤」とが混交し誤用されたもの〕

かんかん-がくがく 0 【▼侃▼侃▼諤▼諤】
(ト/タル)[文]形動タリ
はばかることなく正論を堂々と主張するさま。また、大いに議論するさま。侃諤。
「―と議論をたたかわす」
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ブログという視点から (古瀬 徹)
2009-04-04 13:14:40
遅くなったのですが
『福祉のアゴラ』を買いました。

社会福祉学の中身については、ただ学ぶのみですが、ブログという視点から、感想のようなことを拙ブログに書きました。
(2009.04.04 第2689号)
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