「窓」にちなんだ短編小説を集めた本。
この中に遠藤周作さんの作品「シラノ・ド・ベルジュラック」が収められています。
文学とは何かを考えさせられました。
文学とは、修辞学(レトリック)か、それとも人間の真実を追求することか・・・?
みなさんはどちらだと思いますか?
私は、どちらもありだと思いますが、あえて端的にいうならば、レトリックと申し上げたいです。
人間の真実に基づいたレトリックならばなおよし。
人間の真実を追求することに盲目になり、読み手を辟易とさせてしまうのは愚の骨頂。
やはり、何かの〝しばり”が欲しい。
日本人の感覚「五・七・五」的な拘束がある中で思いをストレートに伝えられたら、「お見事!」ですね。
そんなことを考えさせてくれる余白を残しつつ、作品を書き上げた遠藤周作さんは素晴らしい作家ですね。
私が初めて彼の作品を味わったのは『王妃・マリーアントワネット』でした。
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