陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

百年文庫 「窓」

2014-08-16 06:55:44 | 

「窓」にちなんだ短編小説を集めた本。

この中に遠藤周作さんの作品「シラノ・ド・ベルジュラック」が収められています。

文学とは何かを考えさせられました。

文学とは、修辞学(レトリック)か、それとも人間の真実を追求することか・・・?

みなさんはどちらだと思いますか?

私は、どちらもありだと思いますが、あえて端的にいうならば、レトリックと申し上げたいです。

人間の真実に基づいたレトリックならばなおよし。

人間の真実を追求することに盲目になり、読み手を辟易とさせてしまうのは愚の骨頂。

やはり、何かの〝しばり”が欲しい。

日本人の感覚「五・七・五」的な拘束がある中で思いをストレートに伝えられたら、「お見事!」ですね。

 

そんなことを考えさせてくれる余白を残しつつ、作品を書き上げた遠藤周作さんは素晴らしい作家ですね。

私が初めて彼の作品を味わったのは『王妃・マリーアントワネット』でした。

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