続・知青の丘

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俳誌『ことごと句』創刊号拝受

2020-03-06 13:47:34 | 俳句


ことごと句会誌/俳句・俳句評論・そのまわり
『ことごと句』創刊号
(2020年2月2日創刊)

『夢座』解散後の同人俳句会誌
共同代表は照井三余・渡邉樹音

同誌顧問の江里昭彦さんから、
<「昭彦の直球・曲球・危険球」51>の俳句時評的な記事の中で
加藤知子第2句集『櫨の実の混沌より始む』の紹介も書いているからと
送ってくださった。

同調圧力に屈しない、
そして忖度もしない
そんな人たちの書いたものは面白い。

筑紫磐井編著の『虚子は戦後俳句をどう読んだか』を、
著者自身が「殆ど資料集」ととしている、
この著を読んだ江里さんの感想が面白い。
「戦前の虚子の専制政治が瓦解し、戦後という新時代に適応を迫られた老虚子の、その模索と困惑の姿が見てとれる書にめぐり会えた、という一種のカタルシスだった。」そうだ(筑紫さんもビックリか~)。

それからもう一つ、
斎藤愼爾氏執筆の巻頭エッセイも痛快。
「朝日俳壇」の金子兜太と稲畑汀子の選(六、七千句の投句から10句選)の重なりについて、2000年から2016年までの分を調査して列挙してあるのだ。
その当時、巷間では、兜太と稲畑は「俳句観も水と油ほど異なる。二人の選句が一致することは永劫にありえない」と言われていたそうで、斎藤氏は「いや、その二人がまず一致する。それも一、二か月以内に」と予言して執筆したことがあったそうだ。
そうして、予言的中!!
ということで、この同人誌への寄稿となっているようだ。

拙句集の話に戻ると
どうも私は、所謂「海程調」の規格からはみ出していたらしい。
昔からはみ出しは大好き、
というかいつの間にか、
はみ出している自分がいる。
江里さんの選は以下、

琳派の月下鎖骨むすんでひらいて
すみれ咲くたびカラシニコフの発情
三方の霧の襖に手をかけて
もうよかろう母に冬至の湯灌せよ
原発に恋し火傷し鳥帰る
銃剣の刺さり女陰に花の雨
あねもねと遊ぶ少女の骨拾い
風船の身投げもよけれ遠岬
戦わず一列に並ばされはだし
春闇に十九の髪を振ることも
夏兆す大河に仮眠ありにけり

ここには書かないが、身に余ることばで紹介してくださっていた。
誠にありがとうございました!








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